02 正式サービス開始
ステータスやスキルの表示が見にくかったので訂正しました。大変失礼いたしました。
そわそわ。
うろうろ。
そわそわ。
うろうろ。
いや、いい加減落ち着こう?自分。
一体どこの躾のなっていない犬だっていうくらい落ち着きのない自分の気持ちを無理やり抑えつける。
ちょっとお茶でも飲もうかな。
キッチンへ向かい、お気に入りのバニラの様な甘い香りのする茶葉を用意してティーポッドにお湯を注ぐ。
少し冷めるのを待って、甘い香りに頬を緩ませ一口こくりと喉を潤す。
あぁ、うん。少し落ち着いてきた。
5分前までの落ち着きのない自分の行動を思い返し、少し苦笑する。
いや、でも仕様がないんだ。
唯一の趣味といっても過言ではないゲームにここ半年ほど触れずに仕事を優先してきたのだから。
世のサラリーマンやキャリアウーマンに言ったら怒られそうな考えだけれど、私にとっては死活問題といっても良い。
在宅ワーカーで忙しいという事は部屋に籠りっきりで誰とも会話しない期間が続く、ということが多い。
人と触れ合い過ぎても、逆に触れ合わなさ過ぎても、ストレスは溜まるらしい。
とはいえ、私自身は精神的にかなりタフなほうだと思っている。友人にも言われたし。
『私は無理よ?1か月もしないうちに耐えられなくて外に出るもの。誰かしらと会話してリセットしないと頭がおかしくなるわよ!?あんたって本当に色々とタフよねぇ。』
呆れたような眼をしながら言われたのは良い思い出。
さて、自分への言い訳をつらつら考えていたらだいぶ時間が経過していたみたい。
サービス開始時刻まで15分を切った。
飲み終わったティーポッドなどを洗い、寝室へ向かう。
軽くストレッチをして身体をほぐしながら時刻を確認。
現在時刻は17:53
サービス開始は18:00
アナザーユニバースは20歳以上しかプレイ出来ないゲームなので社会人に優しい配慮した時間なんだろう。
ちなみにVRゲームで成人指定は珍しくないらしい。
おおよそほとんどが18歳以上しかプレイできず、その中でも自由度が高いとされる作品は大体が成人指定になるんだそう。
この間テレビでVR技術変遷史という特集でそんなことを言っていた。
その他にも色々とわかりやすく説明されていたけれどもうほとんど忘れた。
まぁ、過去に問題は色々とあったけれど今は対策や法整備などが整って解決しているということが分かっていれば良い。
さて、そろそろもう良い時間だし、ログインして待っていますか。
眼をあけるとまたあの白を基調とした部屋に入り込んだ。
目の前のモニターは相変わらず時間がカウントダウンされている。
アバターもこの間作成したものが横に用意されているままだ。
うん、やっぱりなかなかに格好良い。
アバターを改めて確認していると時間が来たようだ。
モニターを見ると時間表示が画面いっぱいに表示されている。
00:03
00:02
00:01
00:00
『≪アナザーユニバース≫オンラインサービスを開始致します』
機械的な音声が流れるとモニター表示が変化した。
-現在表示されているアバターを使用しますか?-
『はい』を選んでっと。
わっ!視点が急に変わった!?
あ、これアバターの視点か!びっくりしたぁ。
これがこれからの自分の身体かぁ。うん、違和感がない。すごい。
手をグーパーと握り、その場で足踏み、屈伸してみる。
すごい!すごいよ!これ!
本当に自分の身体の様に動かせる!ここまで違和感が無いなんて!
しばらく感動していたけれど、そろそろ進めないと!
モニターの前に移動すると色々と表示されている。
操作は・・・あ、タップしても出来るようになってる。
んじゃ、設定開始っと。
-名前を決めて下さい-
んっと、まずは名前ね。
これは決めてある。
『カケル』っと。
これは私が男性キャラクターを使うときの定番の名前。
ちなみに女性型なら本名そのまま『翔』になる。
読み方を変えているだけ。今回はなんとなくカタカナにしてみたけど。
本名そのままでも男性で通る名前だけど一応ね。
せっかくのゲームだし、VRならではの没入感ってやつを楽しんでみたい。
・・・本名使うのもちょっと怖いし。
-職業を決めて下さい-
名前が決まったら次は~、職業を決めるのね。
メイン職業とサブ職業を選択すると。
これは正直迷いに迷った。
公式ホームページに初期職業や初期種族の説明が公開されていたけれど、ギリギリまで本当に迷った。
戦闘職は
[剣士] [魔術士] [弓士] [槍士] [治癒士] [格闘士] [シーフ] [テイマー]
生産職は
[鍛冶士] [木工士] [裁縫士] [薬士] [彫金士] [ファーマー]
やっぱり迷うけど・・・
これも事前に決めていたものにしよう。
メイン職業:[剣士]
サブ職業:[薬士]
これでよし。決定。
ん、職業が決まったらステータスが表示された。
名前:カケル
種族:人族
レベル:1
メイン職業:剣士
サブ職業:薬士
HP:100
MP:35
STR(腕力):12
VIT(体力):11
INT(知力):6
MID(精神):8
DEX(器用):10
AGI(敏捷):9
LUK(運) :10
LP:3P
SP:20P
≪スキル≫
-ステータスが確定しました。LPが3ポイント付与されます。ステータスに割り振って下さい-
なるほどね。種族特性と職業特性でステータスの上がり方変わるってホームページに書いてあったもんね。やっと確定したんだ。
ここは一旦、知力は捨てようか。
おそらく魔法に関するステータスだと思うし、今は職業的に重要ではないでしょう。きっと。
薬士で必要だったらどうしよ。
まぁ、思い切って決めてしまおう。
精神に2P、敏捷に1P。
・・・決定!
名前:カケル
種族:人族
レベル:1
メイン職業:剣士
サブ職業:薬士
HP:100
MP:35
STR(腕力):12
VIT(体力):11
INT(知力):6
MID(精神):10
DEX(器用):10
AGI(敏捷):10
LUK(運) :10
LP:0P
SP:20P
≪スキル≫
よし、次!
-スキルを選んで下さい。なお、選ぶにはSPを消費します-
スキルかぁ。これも迷っちゃうんだろうなぁ。
ん~、一覧を見つつ考える。
ま、楽しめれば良いんだし、ソロプレイだから誰かに迷惑を掛けるわけでもない。
初期スキルだし、あんまり考えすぎなくても良いか。
自由度を謳うゲームなら後になっても色々と救済措置あると思うんだよね。
よし!それじゃこれで決定!
私が選んだのは、
【長剣術】SP1
【気配察知】SP3
【植物鑑定】SP1
【生物鑑定】SP2
【道具鑑定】SP2
【調合】SP1
【採取】SP1
【回避】SP3
【器用強化】SP2
【足さばき】SP3
【解体】SP1
これで20Pきっかり。
必要取得SPにバラつきがあるのは種族特性や職業特性のせいなんだろう。
あ~、やっぱり〈人物鑑定〉と〈鉱物鑑定〉取るべきだったかなぁ?
鑑定スキル細かすぎるでしょうに。
人物と生物は一緒じゃダメなのですか!?
魔法関係は一切取らなかったけど失敗かなぁ?
もう決定しちゃったから遅いか。
性格的にあれもこれもっていうのは難しいんだ。
当面は物理で頑張ろう。戦闘重視ってわけでもない、行き詰ったらそれはそれ。
ある程度の不自由さはゲームでも現実でも楽しもうと思えば楽しめるものです。
これでアバター設定は全部終わりかな?
-ゲーム内でのアナウンス、ランキング表示などプレイヤーネームを公開表示設定を決めて下さい-
おっと、こんな項目があるんだ。
オンライン特有だね。
『非表示』を選択。
公開する勇気はありません。私には。
理屈ではあんまり気にしなくても良いってことは分かっているけども。
心の安寧の為に。
ん、これで設定は完了だね。
-アバターを≪アナザーユニバース≫へ転送してよろしいですか?-
『はい』っと。
『アバターを≪アナザーユニバース≫へ転送致します』
さぁ、全力で楽しんでいきましょう!
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名前:カケル
種族:人族
レベル:1
メイン職業:剣士
サブ職業:薬士
HP:100
MP:35
STR(腕力):12
VIT(体力):11
INT(知力):6
MID(精神):10
DEX(器用):10
AGI(敏捷):10
LUK(運) :10
LP:0P
SP:0P
≪スキル≫
戦闘・強化
【長剣術 Lv1】 【気配察知 Lv1】
【回避 Lv1】【器用強化 Lv1】
【足さばき Lv1】
技能
【植物鑑定 Lv1】【生物鑑定 Lv1】
【道具鑑定 Lv1】【調合 Lv1】
【採取 Lv1】【解体 Lv1】
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尚、感想レビューは甘めでお願い致します。筆者はメンタル弱めです。




