01 キャラクタークリエイト
興味を持って頂き有難うございます。
小説を書くという行為自体が初めてなのでお見苦しいところもあるかもしれませんが宜しくお願い致します。
選べる項目は・・・
う~ん、かなり多いね。多いどころじゃないかな。
本当に自由に作れるみたい。これは大変だぁ。
大変とは思いつつ、それすら楽しい私です。
性別や体格、顔の作り、肌の色、髪色、パーツの作りはもちろん、種族も選ぶことが出来る。
人族:能力値に偏りが少なく万能型だが突出した能力はなく器用貧乏になりやすい
エルフ:魔法適性が高く成長値も魔法関連が上がりやすい反面、力や耐久力は全種族の中で一番低い
ドワーフ:力や耐久力が高く、鍛冶生産能力も高い。魔法適性は低めで素早さは全種族の中で一番低い
獣人族:力や素早さが高く体術が得意、素早さは全種族一。魔法適性は全種族の中で一番低い。(ちなみに猫型か犬型か選べる)
ハーフリング:生産能力と素早さが高く、器用値は全種族一。魔法適性、力、耐久力は低め。
主な種族はこの5種類みたい。
ちなみにこれ以外の種族が存在するけれど、ゲーム内で特殊クエストをこなしたり、特定条件をクリアすると進化や変更が出来るらしい。
その他にも色々と説明が書いてあるけれど省略。
うん、それぞれに種族特性があるみたいで正直悩む。
けれど、ここは前から決めていた人族に。
ソロプレイ予定だからね、中庸(器用貧乏って言ったほうが正しいかな?)でいきます。
あとは・・・思い切って男性アバターにしようかな。
そっちのほうがトラブル少なそうだし。
そうとなれば、少し体格を良くして気持ち筋肉質に。
やりすぎないように注意。細かく調整。
うん。これなら良いかな。
骨格は華奢めで筋肉でカバーされている感じ。
体操選手みたいな体つきになったなぁ。あそこまで筋肉量多くないけど。
でもこれくらいなら、上着を着てしまえば目立たないね。
一見、細見でスラッとした体格だろう。
ザ・脱いだらスゴイんです!って感じだ!
しっかし、男性アバターにしたのに、私の顔に違和感が無い・・・。
男顔の自覚はあったけど、これはマッチし過ぎだろう。
良くいえば中性的と言えるけど。
まぁ、すっぴんだから余計にそう見えるんだと思っておこう。
似合ってるし。
でもそしたら、顔のパーツはイジらないでおいたほうが良いよねぇ。
髪色や髪型だけ変えようかな。
う~ん、現実じゃ手間がかかるから、やらないロングにしてみて・・・
へぇ~、このオールバック格好良いな。これにしよう。
色は・・・う~ん、奇抜な色もゲームの醍醐味だけど。
あぁ、これだと綺麗なブロンドになるや。これにしよう!
あとは・・・、全力で見ない振りしていたけど、これどうしよう?
アバターの股間に目を向ける。
思わず薄目になる。
いや、なんでこんな所まで変えられるの・・・!
そういえば、このゲーム20歳以上しかプレイ出来ないんだっけ。
だからか・・・。
まぁでも、女性型アバターでも胸やおしりの膨らみは変えられたもんな・・・。
男性型でも変えられるのは当たり前か。
ここはデフォルトのままで良いか。
見た感じ大きすぎるわけでも、小さすぎるわけでもなさそうだし。
男性のアレの平均なんて知らないよっ!!
ちょっと気持ちが下向いたけど、気を取り直して。
これで確定っと。
お?確定したら簡素な服が着せられた。
良かった。いつまでも裸じゃ困るもの。
―キャラクタークリエイトが完了しました―
―ゲームサービス開始まであと45時間23分―
モニターに時間のカウントダウンが表示された。
そう、実はこのゲームまだ正式サービスは始まっていない。
現時点で出来るのは、キャラクタークリエイトのみ。
ということで、モニターのログアウトボタンを視線で操作。
「ふぅ。んー、なんだかんだ時間掛かっちゃったなぁ」
予想外に時間が掛かり、凝ってしまった身体をほぐしながら、サービス開始までにやっておくべき事を頭の中でリストアップ。
滞っていた家の中の事を半分ほど終わらせて、夜ご飯。
パパッと作ったサラダとレタスチャーハンを食べながら、今日中に終わらなかった家事を改めて頭の中で整理整頓。
ふと、聞き覚えのある音楽に、視線をテレビに向けるとCMが流れていた。
広大な自然が流れるように表示され、たまに鳥視点だろうか?上空から圧倒的なスケール山々や、世界遺産もびっくりの巨大な滝や、どんな王様が住んでるんですかっ?ってくらいの、大きな迫力のあるお城。
かと思えば、視点が変わり、今度は地を這うような低い視点で、ものすごいスピードで草原を駆けていく映像。
そして草原から森の中へ、スピードはそのままに時折、倒木を飛び越えていくのはスリル感満点で目が離せない。
その後も映像は切り替わり。
人々で賑わう市場の様子、こちらまで熱気が伝わるような鍛冶場、広大な平野に放たれている魔法であろうエフェクト、神聖で荘厳な雰囲気の教会であろう建物、騎士のような人達が馬に乗り、隊列を組みながら駆け抜ける、山奥でサバイバルキャンプのような事をしている男女、清流で釣りをしているお爺さん、大きめの紙に魔法陣らしきものを描いているお婆さん、闘技場のような場所で大勢の観客に囲まれながら戦う男女の戦士二人。
様々な映像が次々に切り替わる。
極め付けは、山ひとつ分はあるんじゃないかってくらい、大きなドラゴンが羽ばたき、空高く飛び上がる。
ドラゴンは凄まじい咆哮を上げると、ブレスを放つ。
映像は切り替わり
≪アナザーユニバース≫
-別世界へようこそ-
画面に文字だけが表示され、CMが終わる。
サービス開始間近だからなのか、今日のCMは90秒ほどかけて、色々な映像が流れていた。
私は目が離せないままだった画面から視線をずらし、乾いてしまった目を労わるように、静かに閉じる。
しばらく目を閉じたまま、じっとしているけれど、心臓が早く脈打っているのが良くわかる。
あぁ、もう。ゲーム出来る日が待ち遠しい。
今までも、CMは流れていたけれど15秒か30秒程度だったのに。
このタイミングはずるい。
いや、プロモーションとしては最高だけれども。
あぁ、アナザーユニバース。待っていなさい。
全力で楽しんでやるんだから。
読んで頂き有難う御座います。
誤字脱字報告受け付けております。是非ご指摘ください。
尚、感想レビューは甘めでお願い致します。筆者はメンタル弱めです。