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円安
話が大いにそれた。かつて国力が低くよってその国が発行する通貨が安いという状況で円が安かった頃、通貨発行が国民全てを潤し、国全体が豊かになったことがあった。そして長く長く円高続いてその弊害から少子化という滅びの状態にまで至ったところに円安の状況がやってきた。
さて、これでなにもかも上手くいくだろうか。状況だけは同じく円安にはなったが。
行かないね。犠牲となる人たちがいるから。円高で子供をつくるのを諦めた比較的貧しい人たちが円安に振れることでまた犠牲になることになる。さすがに危険過ぎるだろう。今までなんとかやり過ごして来た、あるいは上手く凌ぐ方法を見つけて来た人たちが変化の波に巻き込まれる。さすがに耐えきれないと思う。彼らが怒っても当然の酷さだ。暴力の伴う社会不安、治安の悪化だってありうるだろう。同じ社会階層に負担を押し付け過ぎだ。円安の状況と円高が円安になる状況は同じではない。
円高が円安に振れると何が起こるか見ていこう。