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まかり通っている
今の日本では誰もが借金をすることができる。ベーシックコンサンプションはそれを否定しようということだね。なぜそんなことを企てるのか。借金の実態を見てみよう。
ベーシックコンサンプションで借金をする権利を失う人は支給を受ける人だ。それはどんな人達なのか。比較的貧しい人たち、収入の低い人たちだ。そういう人たちも今の日本では自由に借金をしている。借金をするか、しないかで言えば。実際にはそこに利子という要素が絡んでくる。彼らが借りる利子は高い。なにと比べて高いかというと銀行が日銀から借りる金利より高い。ま、当たり前ではある。この「金利つきのお金」を銀行から借りた企業が自分の利益を乗せて彼らに貸しているのだから。
モノを作って利益を乗せて人に売る。それと何が違うのか、と言わんばかりに普通のこととして、常識的なこととして、まかり通っている。
しかし、これはこう見ることもできるのではないか、「金利の不平等」と。