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さらにお金を増やしてもいい
キャベツが余っているのにキャベツを増やすのはばかげている。お金が余っているのにお金を増やすのはばかげているだろうか。筆者は違うと答える。お金は道具だから。道具の使用目的による。でも立派な目的があってもお金が余ることで有害なことはおきる。ならばお金を減らせばいい。
一方でお金を増やしながら一方でお金を減らすことをばかげていると思う人もいるかもしれない。だが、容器に水を入れ、同時に水を抜くなんてことは実際におこなわれている。きちんと目的があっておこなわれている。
たとえば池に高い所から水を落とす。そのままでは溢れるから水を抜く。抜いた水を戻してまた高い所から水を落とす。これには意味がある。落ちた水で水面はかき乱され酸素が水に溶け込む。池に生物がいればその生物にいい影響がある。池の生物が生きる。それがこの場合の目的だ。
だからベーシックコンサンプションでお金が余っているときにお金を増やしてもいい。どんな貧しい人たちでも生き続け、子孫を残すためだから。