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必要なのは「キン」じゃない
「混ぜものをしたキンをカネと言い張る」と「紙をカネと言い張る」は近いところにある。必要なのは「キン」じゃない。みんなが欲しがることだと。みんながそれを納得するかあるいは「紙がカネであることが当たり前」になれば「紙はカネ」になる。実際の歴史では兌換紙幣が不換紙幣になったんだから後者だね。時間をかけてそういう風になった。
「これはキンに替えられますよ」が兌換紙幣だよね。「いざとなったらキンになる紙」はキンと同じように欲しがっていい。だから紙を「代わりのキンに替えずに」欲しがった。それがずっと続く。ずっと続いてある日「この紙はキンと交換しないよ」と紙を刷っている組織は言い出す。でもその紙で税金は払える。少なくとも税金を払う分は受け取ってもいい。受け取った紙を渡して商品をもらう。渡した相手もその紙で税金は払える。少なくとも税金を払う分は受け取ってもらうよう交渉の余地がある。
さて、残りの分はどうする?あ、受け取り拒否する人もいるかもね。