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大切なはずがない
まさかあなたは大切にしないよね?だってあなたが同じような内容を新しい紙に書いて誰かに渡せば同じ効果があるんだよ。戻って来た紙だろうが新しく書いた紙だろうが同じように受け取ってもらえるんだよ。同じようになにか物と交換してくれるんだよ。同じように働いてくれるんだよ。
受け取ってもらえるなら大切?違うんだなぁ、そうじゃないんだ。じゃあさ、あなたが数字を書いた紙がたくさん戻ってきて段ボール一つに詰まっているとしようか。それに火をつける。燃える。そうしたらあなたは「一枚の紙」に箱一つに詰まっていた紙の「合計金額」の数字を書く。その紙は喜んでもらわれてその数字に見合った物や労働を手に入れることができる。そういう状況の時に、そういうことが起きている時に、それが普通な場合に「あなたが書いた紙」は「あなたにとって」大切ですか。
「え、焼けちゃった?いいじゃん、そんなもの。また紙に書いて渡せばいいんでしょ」
そう言える物が大切なはずがない。