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せっかく避けようとしてきた悲惨
国によって何らかの福祉、支援が与えられるとき、支給条件を明確にし、それから外れるなら、一円もあげたくない、そう考えるのは普通だと思う。もし、そのあげるお金が自分のお金だったら、そうやって類推するのは自然だし、ほぼ誰もが税金を何らかの形で払っていることからすれば類推でなく現実だからね。でもこの場合、もらう人には非がない。親が不幸にも不適格で悲惨な状況を避けるためにやむなく引き離したわけだから。で、そういう子供たちを金銭的に支援等するときに審査等をするのは適切なのか、せっかく避けようとしてきた悲惨、そのものじゃないのか、そう言いたいわけなんだ。
もちろん「働くため、粘り強く」などとアドバイスするのは必要だろうけど、それをする人が「アドバイスに従わないならお金は出せません」という力を持っているのは適切なのか。