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近所に勇者が引っ越してきたようです(仮)  作者: 赤点 太朗
第三章(前編) 竜を討ちし者
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3-1 竜が討伐されたようです

新章になりました。

首都での話になります。

「ええ! どういう事!?」


「言葉通りだ。さっき、軍から来たお使いの人に聞いた」

「だって、まだ着くかどうかくらいじゃないですか!」

「ああ、討ち取ったのは討伐隊じゃないそうだ」

「はあぁぁぁぁぁあ? それこそどういう事!??」

「午後から会議室に集まれば、分かる範囲で教えてくれるとさ」

「はぁ、えらく親切ですね?」

「まぁ、携わった者の特権ってところだろ」

 俺はケーブさんと軍の会議室に挑む事にした。


「ええっ! 竜が討伐されたですって!?」

 サリさんが目を剥いて驚いた声を上げる。

 夕飯時だったんだが、ちょうど口の中の物を飲み込んだ後だったので大参事は回避した。

 女性にそんな大惨(はしたない)事を起こさせる訳にはいかない。


「とーばつってなにー?」「なにぃー?」

 俺は少し思案して答える。

「ええと、悪い事したからお仕置きされたんだ」

「ええー! おしおきやだーーー!」「やだやだぁーー!!」

 サリさんからのお仕置きを思い出したんだろう、きゃっきゃと笑いながらイヤイヤをする。

 ……サリさん、いつも娘たちへのお仕置きってどんな事してるんだろう。

 コチョコチョとかかな? 気になる。

 まあ、お仕置きなんてそんなものだ、ちょっとだけ嫌な事すればお仕置きになる。

 それこそ仕草をするだけでもお仕置きになるのだ。


 その様子を見て、サリさんに話を続けるケーブさん。

「どうやら9の月の7日頃、討伐隊が現地に着く7日ほど前の出来事だそうだ。冒険者と思わしき5人組が問題の村内で討ち取ったらしい」

 この世界は5日で1週間、5週で1ヶ月、14ヶ月で1年(350日)の周期である。

「怪我人は当初の村人の軽傷者一人と、その冒険者の一人が重傷だそうだ。知ってる奴じゃなければ良いが」

 ケーブの店(サリオース)にも数人、冒険者の出入りはあるが、全て本店で知り合った連中である。

 本店(サリオーレ)ではもっと冒険者の出入りはあり、冒険者自体少数なので国内冒険者の1/3程が顔見知りであり本店に出入りしている人だという。

「まぁ、あとは竜の亡骸は他の竜が持って行ってしまって回収できなかったそうだ。律儀に代わりの獲物を置いて行ったらしい。分かっているのはこの位で、その冒険者連中はティナに向かっているそうだ」


 早馬での伝令なのでこれだけでも充分な情報なのだろう。

 会議室でも情報と予測がごっちゃになっていてよく分からなくなっていたので、確実な情報のみを聞き出すのに苦労した。

 しかし、たった5人で竜の討伐を果たすとは……

 どういった経緯だったのかもまだ分からない状況では何とも言えないな。

 まぁ、その冒険者たちが首都(ティナ)に向かっているとすれば、あと数日ってところか。

 じきに詳細が知れるだろう。


「はぁ~、5人で討伐ねぇ~。50年前の討伐失敗の話では、当時最新の剣がポキポキ折れて全く役に立たなかったって聞いたわよ? それはもう遊ばれただけだったって」

「サリ、どこでそんな話を?」

「もう亡くなったんだけど、遠い親戚のおじいさんが軍にいて参加してたらしいの」

 それはもう面白いようにポッキポ~キと折れてのう。と面白おかしく話してくれたそうだが、本当にそうだったらしい。

 当時の剣って今でも使ってる奴でしょ?

 それがポキポキ折れるって…… じゃあ、俺たちが作った剣は?

 亀の甲羅はスパッと切る事が出来たけど、従来の剣では”刃先がぼろぼろになりながらも僅かに傷を付けた ”んじゃなかったっけ?



 え? なんか寒気がするんですけど?





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