表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
近所に勇者が引っ越してきたようです(仮)  作者: 赤点 太朗
第二章 勇者と呼ばれた異世界人
20/324

2-3 癇癪後の3日間

 ちょっと信じらんない!

 お風呂が無いのよお風呂がっ!

 しかもよ! シャワーが一ヶ所にしかないの!

 男女一緒! マジあり得ない!

 一応男女別々で入ることになっているけど、あのバカどもがいつまでも守るわけない!

 部屋だって狭いし男臭いし!

 もう我慢できない!


 アタイは直訴しにオッサン(隊長の事ね)を探した。

 すると……いたはいたけど、またバカ(シンジ)が喧嘩吹っ掛けていた。

 はぁ、またバカが負けるまで待たなくちゃ。

 勝つまで続けるつもりなんだろうなぁ、遊ばれているって気付けよ。


 こちらに気付きさっさと片付けたオッサンのもとへ

 近寄り、訴えを起こす。

「ここ、女の子が住める場所じゃないでしょ! 分かってるの? 直ぐにちゃんとしたところを用意しなさいよね!」

 オッサンは口をあんぐりと開けてたけど、言いたい事は言った。

 さっと踵を返して部屋へ戻ろうとすると左手の向こう側でもう一人のバカが別の隊員と遊戯(ケンカ)を楽しんでいるのが見えた。

 やれやれ、部屋でデザートでもいただこう。、お気に入りのケーキじゃないけど我慢してあげる。



 更に3日我慢を強いられたけど、中々広い屋敷を用意してくれたから、許してあげる事にする。

 部屋も広いし、大きな姿見や天蓋の付いたベッドがあって、気に入ったわ。

 お手伝いさんも数人いるから、バカどもと一緒でもガードして貰えばお風呂も安心ね。

 あのオッサンもやるときはやるのね、見直したわ。

 朝早くに起こされて、軍施設で夕方まで缶詰めなのはイタダケナイけど、暫くの辛抱ね。

 竜とやらをシンジとショーマが倒せば、お金ガッポガッポ、晴れて自由の身よ。


 ただ、よくわからないのが、その時に英雄視されるなら分かるんだけど、何故か既にアタイたちの事を゛勇者゛って呼ぶ人がいるんだよね。

 どうしてだろ。

 まぁ、いずれそう呼ばれる事になるんだから、早かろうと遅かろうと変わりないから良いんだけどね。




 そんな日々を過ごして数日経った頃、軍施設に街の人達が入って来るのが見えた。

「ああ、あれは道具屋の連中ですね。我々の武器を発注するらしいです。勇者様たちの分も頼むそうなので期待していてください」

 へぇ~。

 アタイの分もあるのかな?


 その後、会議室に通されたんだけど、皆神妙な顔しちゃってさ、アタイたちが冗談半分で竜を倒してやるって言ってやったら皆黙っちゃうの! 笑っちゃうわ。

 気になったのは、ショーマが道具屋の一人をじっと見てた事。

 どうしたんだろ? と思ったら黒髪の人がいた。

 そういえば、こっちにきてから初めて黒髪を見た気がする。


 偶然……だよね?




今回はミカ目線でした。

難しい……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『カースブレイカー』シリーズ
 連載中です。

お時間がありましたら、合わせてご覧ください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ