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近所に勇者が引っ越してきたようです(仮)  作者: 赤点 太朗
第二章 勇者と呼ばれた異世界人
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2-2 参謀(?)の苦悩

「さて、どうする。」

 オレは割り当てられた一室で椅子に座り、ベッドの二人に問う。

 信二……もといシンジは、腕を組んで考える素振りをしているが、恐らく何も考えていない。

 いや、考えてはいるが、内容はレベルが低く、恐らくあの隊長をどう殴り倒そうかというくだらないものだろう。

 対してミカも、シンジとそう変わらなかったりする。

「ねぇ、お腹減らない? お菓子食べたいんだけども。ジュースやお菓子って置いて無いの?」

 ほらね。

 二人は従兄妹同士だからか、馬鹿さ加減(レベル)が似たり寄ったり……いや、酷似している。

 どうするんだよコレ、またオレが舵を取らなければいけないパターンか?

 嫌だよ、こいつらオレを含め人の言うこと聞かねーもん。

 馬鹿と馬鹿の相乗効果で何度死にそうになった事か。

 って、人の事言えないな、オレも大概バカだし。


「なぁ、竜を倒して欲しいって言ってたけど、やる気ある? そもそもそんな話、信じる?」

「んなもん、出てきたらバシッと顎砕いてバスッとグーパン一発でノックダウンだろ」

「そうそう、シンジ強いから。こっち向かって来たってカバン股間(ピー)に当てれば勝手に倒れてくれるし」

 ミカのカバンは鉄板が仕込まれているので、当たるとヤバい。


 てか、やっぱり話聞いてなかったな。

 聞く限りではこの世界に竜は存在するし、相当な強さらしい。

 魔法とか火を吐くとかはないみたいだけど、空は飛ぶらしい。

 巨体で空飛ぶって、それだけで十分凶器だからな。


 まぁ、コイツらがやる気ありそうだし、体動かしてりゃ食いっぱぐれしないってなら、流されてみるのも良いか。


「ところでショーマ、俺達ってこんなところに缶詰めか? 遊びに出たいんだけど」

「シンジ、アタイここに寝泊まりするの、なんか嫌。もっと広いところが良い」

「仕方ない、ちょっと催促に行くか」

 誰かいないか探すために3人揃って部屋を出た。


 施設内を探検するようにウロウロしているとあっという間に外へ出てしまった。

 かなり小さな施設のようだ。

 外では軍人たちが剣や槍を振り回して打ち合っていた、真剣使って。

 危なっかしいな、当たったら大怪我で済まないだろうに。


 そこに隊長の姿を見つけ、声を掛けて近づく。

「ちょっと外へ出たいんだけど」

「悪いが、それは駄目だ。勝手に動き回られては問題になる。施設内なら自由にしてもらって構わない」

「チッ」

「ねぇ、ジュースやお菓子はないの? 外がダメならその位は用意しなさいよね!」

「てゆーかさー、オメー、ムカつくんだよ。タイマンしようぜ、タイマン」

 ああ、また言い出したよ。

 話するんじゃなかったっけ?

 どこでも喧嘩吹っ掛けようとするの、どうにかならんかねコイツ。





今回はショーマ目線でした。

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『カースブレイカー』シリーズ
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