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願うのは笑顔  作者:
第1章 第1節【変わりゆくもの】
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不思議なライリー侯爵家


 

 キャロリアンナの屋敷は本当に二十分程でついた。広い土地の中に大きくも綺麗な屋敷があり、その屋敷から使用人らしき人が出てきて門を開ける。

 

 開いた門から敷地内に入り、玄関の前まで来て馬車が止まった。お父様が先に出てきてキャロリアンナに手を貸している。

 

 ライリー侯爵家の使用人達はそんな二人に綺麗な動作で深々と頭を下げていたのを見ていたらお父様の視線を感じた。

 

 「アル」

 「はい。」

 

 アルがジークに馬の手綱を預けひらりと馬から降り立ち私を馬から下ろしてくれる。お嬢様ぶってるとかそんなんじゃなく足が短くて馬から降りるだけで怪我しそうだからだ。

 

 「ジークは待っててね」

 「分かった」

 

 しっかりと頷くジークを置いて私とアルでお父様の元に行く。そしてお父様やお母様に並び笑みを浮かべる。キャロリアンナは執事らしき人と話していてそれが終わったのか私たちの前に戻ってきてスカートを摘み、貴族の礼をする

 

 

 「ご迷惑をお掛けしましたわ。後日お礼をお送りさせていただきます。突然な同行にも気を使っていただいて、感謝しかありません」

 「いえ、当然のことをした迄ですよ。」

 

 凛として発言をするキャロリアンナ。この凛とした姿はゲームで見たキャロリアンナそのものだ。

 

 でも忘れちゃいけないのがこの人。この後何かどじを踏むんだろうな。そんな気持ちをひた隠しにして笑みを浮かべればキャロリアンナが私を見る。

 

 「…サーレ様もハンカチとお心遣い感謝致します。ハンカチは如何すれば良いかしら?」

 「そのまま差し上げます。お力になれたようで嬉しいです。」

 「…そう、それとアルヴィン様」

 

 ん?アルヴィン様?

 隣のアルを見ればアルはキャロリアンナに見られながら全力の笑みを浮かべていた。

 

 「はあ、何でしょう」

 「お父様が是非王都に居られる間遊びにいらしてくださいと申しておりました。」

 「いえ、そんな恐れ多い…」

 「是非に、と。」

 

 にっこりスマイルなキャロリアンナを見て困惑する。あれ、もしかして知り合いなの? そう言えばアルもキャロリアンナ嬢って言ってたな。

 

 何でさっき聞かなかったんだ。馬鹿か私。

 

 「お嬢様をお守りする役目がありますので、申し訳ないですが」

 「…そうですか、では父にはそのように伝えます。明日のパーティに参加はなさいませんの?」

 「ええ、欠席する事は失礼ながら陛下もご存知でおられますので」

 

 陛下に伝えたことを違えることは十分罪とされるため、一度告げたことは曲げることは許されない。参加しないと陛下に伝えたならライリー侯爵家がアルに参加してほしいと言っても参加はできない。

 

 「そうですの、残念ですわ。…では、皆様、ありがとうございました。また明日のパーティでお会いしましょう」

 「では、失礼します」

 

 キャロリアンナがそう言った後にお父様が微笑んでこの話はここで終わった。馬車から視線を感じたのも私ではなくアルを見ていたのかもしれない。アルがいることを告げてなかったから馬車に乗ってから気づいたんだろう。

 

 屋敷の中に入ってくキャロリアンナを見て私とアルはジークの元に戻りジークと一緒に馬車の中に戻った。アルもレックと御者の隣に座る護衛に戻った。

 

 

 


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