鬱陶しかったので埋めた★
読者の皆様どうもこんばんは。
さて今回は……もう色々盛り込んでしまった感(=やっちかった感)がありますが、これはこれで変えたくなかったので変えずに投稿しました。それでは本編をどぞ。
ヒソヒソ「ねえ、何アレ」 「え、やだ〜…」
「し、見ちゃ駄目よ!変に絡まれたら碌な事にならないんだから(ボソボソ)」
「そうは言ってもアレは流石に…」
「いや、俺的には仕様がないと思うけどな…だってね、」
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ああ、今日もいい天気だな〜…空が土留色していて後数分数時間後くらいに一雨来るかもね。
そうするとビショ濡れだな……ああ私の黒歴史とかも一緒に流してくれればいいのに。いや、真面目に。
あんなクソを好きなるとかマジであり得ないし…
本当、婚約者居るのに浮気した挙げ句断罪とか…そこは謝罪と詫びの一つでも入れろと言いたいとこですね。常識が無い。
まあでも暫く頃で静かに過ごせそうですね。
少しは頭を冷やしてくれればいいですけど……まああのスカポンタンにはハードルが高過ぎる要求か。
何せ、裏(真)2つ名が『無能』だもんね。
そんな風に考えていたらモガモガ足下から何か言おうとしている声が聞こえた気がしましたけど、まあ気のせいでしょう。
だって足下に生えているコレはゴミですから。
……ああでも前世のゴミ回収業者もきっと困惑するでしょうね、だって分別不可能ですしね?
外見と中身の伴わないトラブルメーカーは可燃ゴミと不燃ゴミの何方なのでしょうかね?
ああリサイクルは多分無理でしょう……だって幾らあの忍耐強い王妃様が頑張ったところで無駄でしたし。
あ、強いて言うなら廃品回収位でしょうか?
でもきっと高額な料金を取られるでしょうね……だって五月蝿いゴミですもん、きっと処理するのが大変でしょうしね。
「おい、これは一体………ああまたか、」
呆れた様な表情をするのは我が義兄……彼の妻である私の姉様は路傍の石を見る様な目を一瞬した後、そっと目を逸らしました。
ああその表情…素敵です。
流石一度『サファイアの君』と謳われただけ有りますわ!!嗚呼、我が現義兄と結婚したせいで彼女の黒帝馬騎士としての勇姿が見られない事が残念です!!!
「介錯は致す………腹ァ搔ッ捌いて最期くらいは男気を見せてから散れ、この糞王子!!」
………ああ、ドレス姿であっても凛々しいですお姉様…ですが、時々そのような古風な“サムライ”口調をされるのが時折謎です。
(※サムライは”日本の侍”ではなく此方の世界の極東にある黄金の国の勇猛果敢な戦士達の事です)
その後“カタナ”を振り回す姉様を羽交い締めにして何とか落ち着かせようとする義兄と、周囲の生徒達のクソへの冷やかな視線、そして彼がストーカーしていた可哀想なヒロニア男爵令嬢が“殺ってしまえ!!”と叫ぶ等、中々カオスな状態になっていました。
取り敢えず“ダンザイ”“ダンザイ”と五月蝿いクソ王子が面倒なので、校庭の隅に埋めてみた結果です★
まあでもきっと現在この話しを聞いて下さる皆様は絶賛混乱中でございましょう、何故こんな事になったのかと。
と言う訳で、時系列に沿って説明足しますわ!!
さて、まず私自身の紹介を忘れていましたね……私はこのハニーフェルト王国の侯爵家、ロシャンテ・ルルジュ・オブ・サウスオールドファウンテンで御座います。
サウスオールファウンテン領を代々勤める由緒正しき侯爵家に生誕致しました。
私には先程の説明の通りジョルジュ・サファイア・オブ・サウススールドファウンテンと言い姉が居ります……父が元々男だと思って生誕前に名前を付けたが為に男名になっております。
ですが、父の望み通り彼女は某ベ●薔薇騎士が如く凛々しく猛々しく成長致しました。
一方の私は武力の方はソコソコで、姉の力になるべく文官になるための勉強を致しました……将来の夢として『NAISEI』を希望したので。
折角知識が有るのですから活用しますわ!!
そうして私達姉妹は有名になりました……姉は幼馴染みである現義兄が猛烈アタックをした結果折れました。
何でも、試合に負けたそうです。
義兄は…それはもうあの物語にでて来たように影の如く彼女に付き従い、時折つき纏い…そこに互いの不器用な好意が無ければきっと警察沙汰になっていた事でしょう。
正直未だにアレは良かったのかと悩みます。
さて、一方の私は早々に王宮から目を付けられてしまいました……天災による飢餓地獄を未然に防いだ事が原因でしょうね。
台風と地震、噴火の対策ならばある程度マニュアルは頭に入っていますからね。
それ以外にも前世食に関わる仕事をしていたため、農業を発展させる為の知識は十分有ったと自負しています……実際実行した結果我が家は今年も豊作です。
そうして国につなぎ止める目的と自分達の子供の尻拭い目的で私はこの国の第三王子と婚約しました。
………最悪です、正直なんであんな糞ガキの面倒を私が?!
そんな風に思いましたけど王命であったため仕方が無く従う事にしました……一つ条件を付けて。
“王子へ私が行う行動への責任は王族であっても一切取らない”
その条文を書かせるのに多大なる労力を要しましたが、その介あって私は時々あのクズ野郎を懲らしめております。
特に今回は許せません!!
あのクソ、何と私の親友であるヒロニア男爵令嬢の下着を盗みやがったのです!!
最近コソコソしていると思っていたらコレですから…本当にね。
ちなみにヒロニアさん自身が私に相談したんです、恥ずかしい事に。
最近自分の下着がよくなくなる上、何故かずっと監視されている様な視線を感じて怖くて夜も眠れないと……最近顔色が優れない原因ですわ…可哀想に。
ずっと耐えていたそうですがもう耐えられないいっそ学校を止めようかと、ノイローゼ一歩手前状態でぽつぽつ話して下さいました。
“許すまじ…女の敵め”
私は犯人を直ぐさま特定しましたが、まさか我が婚約者のクソだったとは……あの時は目眩が一瞬しました。
そして私は本日彼女への接触の一切を止める様忠告致しました。
そしたらあのウ●コ野郎、何と行ったと思います?
「嫉妬か……見苦しいぞ、それに貴様がヒロニア令嬢をいじめていたのは証拠が上がっている…
貴様とは婚約破棄して彼女と結婚する!!
それから貴様は爵位剥奪の上でダンザイしてやるからな!!」
証拠というのもお粗末なもので……正直全て王宮へリアルタイムで魔導具による通信を送っていたのですが、きっと今頃王妃様は青筋が、国王様は眉間に皺が現れている事でしょう。
ですが都合がいいことこの上ないです……以前同じ様な事が有った時に確約したのです。
“今度この様な事があったら婚約は無かった事に”
流石に限界を感じたため、そう一言国王陛下にしたためさせました………何せ、前回は刃物を向けやがったので。
阿呆だけではなく野蛮で薄汚いクソなのですよ……本当にどう仕様も無いです。
故に、今回の件によって無事私はコイツから解放されるのです!!
大体ですがね……
80代で死んだ地球人のGGYと30代で死んだヅ●ファンのOLの記憶が紛れ込んだ『私』は同輩等、恋愛対象ではないのです。
そうですね……責めて20代後半から30代前半位ならまだマシでしょうか。
正直老成した男性と自立した女性両方の記憶が存在するお陰で物事の見方が小さい頃から違ったのです……姉とはまた違いますけれど。
ちなみに姉は『柳生』と呼ばれる刀術の流派の師範代の記憶が有ったそうです……男の振りをした武士だったと言われていました。
一体誰なのかは分かりませんが、中々の豪傑だったのでしょうね。
最期は女だとばれた事で不味い自体となって自ら切腹したとか……潔く男以上に男らしい女性だったそうです。
正直私と違ってはっきりとその記憶と性格をそのまま宿した状態で今世正面に結婚出来た事は凄いと思います。
これもきっと義兄の努力の賜物なのでしょう……それだけは私も認めざるを得ません。
さて、王子を校庭へ埋葬した事件の後の事ですが………………皆様朗報です!!
あのクズとは穏便に婚約解消となりました!!!
もう二度と目の前に現れないそうです…何でも廃嫡した後不幸な事故に遭ってもらうそうです。
仕方が無いのです……事故なので。
ああ未練や同情は一切無いですよ。此方は今まで主にたくさん迷惑を被って来たのですから逆に清々します。
本当ざまぁです。
そして一つ悲報です…
残念ながら私は新たなに『第二王子』と婚約する事になりました……
今までは彼の母親が地位の低い男爵家であった為に私は彼と婚約せずに済んでいたのに…
どうしても王族に我が家の血を入れたいそうで……主に国王陛下が。
正直別に彼の母がどうこうとか気にしていないのですよ。
ええ…問題があるのはもっと別の事ですから、寧ろ私は彼の母親と面識ありますが姉と家族と王妃様を除けば1番好きですよ?
人としても素敵だし、何より見目がとても美しく優雅ですので。
この王子なのですが、
何と、女装癖でストーカー属性の有る腹黒だったのです……今回は病気療養を理由に休学し、侍女に扮して第三王子の日常生活を然り気無く報告していた様です。
……兄弟なのに一切気付かなかったとか信じられます?
「ま、そりゃそうでしょ……僕ヤツとは遭わないようにしていたし?」
そして侍女に扮して行っていたと有る所業について私は真剣に話し合う事になりました。
皆さん、ここは確かに中世ヨーロッパ風の異世界である事は事実です、ですが…魔道具の発達はそれこそ電化製品に遅れをとらない程なのです。
そしてその電化製品にはボイスレコーダーや高精度カメラ、発信器……主に諜報部の使いそうなモノが結構発達しております。
さて、今回私の持ち物に全て黒い点が付いる事が判明しました。
それ以外にも部屋に有る縫いぐるみの目とリボンが妙に硬質だったり、行く先々で見られている様な感覚に陥ったり……時折シャッター音が聞こえる事も…
犯人は何と、第二王子でした(泣)
「ま、諦めなよ…だって『〇〇からは逃げられない』て言うでしょ?」
その美しい顔には騙されません……それに大体何が良くて私何でしょうか?
私以外にももっと器量よく賢く美しい相手なら幾らでも居るでしょうに。
すると、エスパーなのか…
彼はニコリと、それはもう美しく恐ろしい笑みを浮かべてこう答えたのでした……
「見ての通り僕はこんな煌々しく鬱陶しい容姿をしているでしょ?
だからだと思うけど……
君みたいに安心して側に居られる可愛らしく目にも心にも優しい女性が好みなんだ…
でもまあ一言で言えば一目惚れかな?
もう少し僕に発言力があればこんな回りくどい真似しなかったんだけどね、生憎と僕は父…国王陛下に似過ぎちゃったから同族嫌悪されていたからね。」
そこで女装癖は虚偽でうつけを演じるため、それと王国の諜報部と仲良くする為にスパイ的な役割をする事が多かったからだと強めに言われました。
………まあそう言う事にしておきましょう。
それにしても国王陛下ェ……一体この人になにしちゃったの?
こんなかなり歪んだ性格しているのってぜったい王宮で絶対暗殺とかに遭遇した事があるってことでしょ?…多分だけど。
暗部を味方につけるってそれにしても……何て無茶を、いや、そうでもしないと生きられなかったのか…
そんな風に一瞬気を抜いて彼へうっかり同情した私をひっぱたいてやりたいと直後思う事となる…
何せ、彼(=ストーカー)に迫られていると言う事実は一切変わらなかったのだが…次いでに今、大ピンチだって所もね。
「そうそう、それに君は僕のタイプドストライクだけじゃなくて教養と性格の良さまで兼ね備えた、しかも公爵家の令嬢だ。
そして、今まで弟のお守りをさせられていたから僕は手を出せななった……元々身分上も無理だったけどね。
けど現在君はフリー」
そこで一度切ってから、今までに見た事無い程真剣は表情でこういいました…
「ならばもう、僕が捕まえるしかないでしょ?」
当然今更逃がさないよ?とコレまたいい笑顔で言われた上、私の黒歴史の数々を提示して脅されました……ま、そんな事で屈する私ではないですが。
何せ、もう既に2度死を経験している身、どんとこいです!
けど、数年後私は逃げられない事を悟るのでした………余りにも尽してくれたので。
結局紆余曲折あって彼にほだされてしまうのですが、それはまた別の御話……だって惚気話なんて皆さん聞きたくはないでしょ?
少なくとも私やイヤですから。
そんな分けでまあ、実は現在新婚です!!
子供ももう間もなく生まれます……婚前にナニしたとか突っ込まないで下さいね、私は何度も反対したのですから。
マタニティードレスはあれ程嫌だと言ったのに…
ゴホン、そんなわけでめでたしめでたし……なのかどうか分かりませんが、美人で●態な夫とそれなりに幸せな生活を送っております。
ええ、私は元気です。
あ、ちなみにあの後王子は幽閉されました………その後どうなったかは知りません。
正直どうでもいいから訊こうとも思えませんけどね。
反省点:設定を色々活かし切れていないこと。
但し後悔は無いです……ただ、多分この作品に関しては連載した方がきっと色々面白かったかなとは思いますが、今の所『悪役放棄』がやっと次の段階へ行けるので書く気はないです。
次回作は何時になるか分かりませんが、どうぞ宜しく御願い致します。