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悪役・追放?令嬢 短編集など  作者: 平泉彼方
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ヒロインがもし〇〇なら…

 読者の皆様どうもこんばんは、そして初めまして。


 もしかしたら『悪役放棄』終わっていないのに〜と思われる方も居るかも知れないですが、一応此方は予約投稿です。この時間リアルでは特に今週は忙殺されているでしょうw彼方の作品は大事にしているので来週時間が有る時書きます。


 さて、此方では様々な令嬢達を紹介して行こうと思っております。今回は中でも私のお気に入りですww


 それでは本編をどぞ!



 突然変な事を言うかも知れないが、私は転生した。


 いや、嘘ではなく真面目に……多分信じてもらえないだろうけど。


 元は地球の日本でOLをしていた一般人だったのだが、ある日凍った豆腐の角で頭をぶつけて死ぬと言う謎の師を遂げた。


 そして現在地球ではなく、何と乙女ゲーム世界に転生していた。



 思い出したのは丁度3歳の頃……現婚約者である幼い第二王子に崖で背中を押されて落ちたときである。


 骨折はしなかったものの、当然怪我をした。


 けど私は知っている…これはわざとではなかった事を。そしてこれが切掛けで互いの関係がこじれて婚約破棄へと繋がる事も。


 王子はただあの時私の背中についていた毒虫を潰そうとしていただけ。



 だからその事情をさっさと説明したかったのだが残念ながら現在療養中でそれもあの日から既に3日経っている。


 当然既に第二王子は理不尽にも叱られているだろう…



 私はどうする事も出来ず、ただ黙るしか出来なかった……



………………………………………



 あれから数年経って現在6歳。


 あの事件以来王子との関係は最悪と言っていいだろう……結局怒られて更に罰を与えられたそうだ。



 確かに悪いと思うけど、私は何も出来ない…



 故に理不尽に私へ当たり散らすが、私は怪我をした当事者であるし何も悪い事はしていない…強いて言うならさっさと意識戻してあの場で弁解出来なかった事か。


 実を言えば、数日後王宮で国王と王妃様に私は王子が何故あの場で私を押したのか証言した。

 けどこういわれてしまってはね……



「周囲を冷静に見る事も出来ない者は王族に向かない!」



 でもな〜…あんさん、4歳児にそれは酷ってもんでっせ。


 そう言いたかったけど王様に口答えとかそれなんて無理ゲー?



 そんな分けで、あんまし意味が無かったんですちくせう。





 だから私も原作と違って甘んじて彼の八つ当たりを受けているのだが…流石子供、加減を知らない。


 今日は特に最悪だな……


 何と、ピクニックで森に置いてきぼぉりポンポンポンされちゃったZE★


 って、6歳児になにするんじゃ〜!!!




 てか、マジでどうしよ?




 私はじっとしているのも性に合わないので兎も角移動する事にした。


 確か遭難したら兎も角体温を冷やさないようにする事と野生動物の特に肉食注意する事だったっけ?


 いかん、既に忘れとる……



 まあいいや、どうにかなるよね?つか、なってしまえ!!




 そして暫く歩いていると、急に一瞬床が光った……円陣とヘキサグラムによる魔術式ですか…


 アハハ…これってアレですね、移転罠。


 え?何?私更なるピンチ?!



 え〜!!!?!?!?!?





 そして目を開くとわぁ〜奥さん、何て素敵なお城!!


 外装が黒曜石みたいで〜所々ルビーとかエメラルド色の目玉がきょろきょろしている〜!!


 し・か・も、いい感じで黒い雲みたいなのが渦巻いていて途中でゴロゴロ言っていますね。


 あはは、扉が自分でキィキィいっているよ!まるで自動ドアみたいだね〜♪


 おお、今度は首という弱点を克服した全身真っ黒な鎧の騎士様だ〜!!



 そして頂上のテラスからにょっきり角生やした禍々しい姿の…




 って、お化け屋敷かよ?!?!?!?!!





 違った、もっと経ち悪かった……確かこれって、つかここって…














「森に放置されて罠にかかって移転した先が魔王城って……


 て言うか、魔王?!」



「くっくっく、騒がしい乙女よのぉ。


 して、そなた、我に何用か?」



 急にグンと空気へ威圧が掛かったが、私は気にせずこう言い切った…



「魔王サマ、あ〜そ〜ぼ〜★」



 もう半分ヤケ、半分本気でそういいました。ええ。


 ……多分公式設定しっていたから思わず言ってしまったんだと思うけど、今となってはこれが正しかったのか間違っていたのか…




「我と遊ぶ?…ニンゲンの其方がか?」



「ニンゲン舐めんな!それと私は誠に遺憾ながら既に人外に人外認定貰ったんだよゴルラ!!!」




 そうして暫く魔王VS私で喧嘩?決闘?よく分からんが遊んだ。



 そして何か分からんが気に入られた上、嫁に来いとか言われた。


 勿論突っ込みましたよ…




「魔王サマってホントはロ…「それ以上言うでない!!後で事情話すから…」了解。」




 そして何と魔王が私より2歳年上だった事が判明……肉体は幻術で誤魔化しているらしい。


 でないと、死んだ父親の代理が出来ないから…



 私は彼の隠された過去(設定)を聞いて涙を流し、彼の保護者?として魔王国をもり立てようと決意した。


 そして家に帰らずそこで2年魔王の内政を手伝った。


 これでも元は日本人のOL、それも営業→総合職→企画だったし割と何でもできまっせ!


 社内の人達にも将来は部長職だって言われていたしね!!


 更に幸い食品関連の会社だったので、特に農政に置けるNAISEIに力を入れました。


 あっという間に我が国の財産を凌駕したね〜



 わっはっはっはっは!!




 っと、そう言えば多分両親とかイロイロ心配しているかも知れないから家帰らないとな〜…完璧忘れていた。内政楽しすぎてwww


 と言うか、魔王サマに



「そう言えば実家大丈夫?」



と言われるまで忘れていました、本当にすんません。




 慌てて私は仕事の引き継ぎをして、魔王国から移転して貰う事にした。



 ああでもこれでアレだ…婚約破棄後の就職先ゲットだぜ!!



 そして帰る段になって魔王サマ…レアンドロが爆弾落としやがった。













「将来迎えに行くから、糞王子は血祭りにしてやろう。」



「いやいやいや…それにあの王子も悪気が有った訳でも……」



「なら試させてもらうからな!楽しみにしておけ。」




 その時の奇麗な笑顔がイロイロな意味で忘れられないっす。




………………………………………



 数年後、テンプレ通り王立学園に入りやっぱりテンプレ通り王道ヒロイン?只のビッチにまあこの国の未来の重鎮が走っていますよ。



 馬鹿だな〜



 しかもよく見ればあのヒロイン……




 まあいいか。


 我が婚約者殿もまあ見事に引っかかって……最低限フォローしているけど後の事はしりません☆



 もう好きにすればいいと思うよ。



 そうしてやってきました卒業の日…やっとだね。


 正直この学園通う意味なかったと思う、いや授業内容は日本の中等部の教育レベルだったし。


 それに正直人脈とかいらんし、就職先有るから。



 敢えて言うならこの目の前に居る“断罪したる”とか言っている連中がうるせぇ、うぜぇ。


 つか、メンドぃ…




 明らかに何か白けた表情で有りもしない罪状聞いていたら思わずあくびが出てしまった。


 つか、はよ終わらせんかい。


 あ〜も〜マジこんな事ならあのまま魔王サマの臣下連中の言う通りあの国に居着いておけば良かった。


 もう別にいいじゃん?私達疾うに関係破綻しているし?



 そして最後の言葉〜待ってました〜




「私は婚約を破棄する!!!」



「それは本当に?」



「私はお前の様な卑劣な者と婚姻を結ぶ気はない!!」




 おお、言い切ってくれた。




「私からも願い下げだったんで有り難い限りです。さて、これでもうこの国に未練は御座いません。


 魔王サマ、いいえ、レンアドロ…居るのでしょ?」




 王の影に立つピンクブロンドの可愛らしい令嬢は私へニヤリと笑い、王子を押し退け前に出た。


 唖然とした取り巻きを無視し、こう言った。




「ああいるぞ、リリアン。


 この瞬間を俺は待っていた…やっとお前をモノに出来る。


 ちゃんと待ってやったのだから俺と来てくれるんだろ?俺とこの先歩んでくれるんだろ?」



 そして一気に幻術が解け……あら不思議、そこには黒髪の偉丈夫が現れた。


 艶の有る濡羽色の髪に銀の目、そして相変わらず健康的な褐色の肌。



 でも1番の特徴はその黒い羽に鋭い角だろう。




『『『ま、魔王?!』』』




 全員ビビっていますね〜ま、当たり前か。


 だって魔王が現れたんだから。


 ちなみに魔王って称号は『魔導技師王』の略称であり、隣国『魔導王国』の王様だヨ★


 生活に便利な魔導器は粗方あの国が産地で、今までは農水が完璧駄目だったけど私がてこ入れしたしね〜♪



 ああ皆さん勘違いしているかも知れないけど、羽は具現化した魔導書(最早使い魔)で角は魔力制御器具ですよ。


 魔王っていっても大昔大陸征服したあの『魔物ノ王』ではないですよ、失礼な。



 わが夫は大陸一の魔導使い兼技師なのです!!!



 っと、気が早かった…




「ええ、私の貴方以外は考えられません。


 申し訳ないけどこの国の王族はもう願い下げですから……3歳児の時点で決心していました。」




 国に出る方向はね…とは言ってもどうせこうなっていた気がするけど。




「そうかそうか。なら行「待て!!一体どう言う事だ?!」…おい、こいつは黙らせたら駄目か?」



「駄目です!一応命の恩人ですから。」



「え?!」



「そうか…まあ確かにコイツも被害者であったな、もしリリアンの話しが正しければ。」




 王子は混乱した様子ですが敢えてシカトです。




「ええ、だから放置が1番かと。


 それにもうこの国は十分ですから貴方の国へ帰りましょう?」



「そうだな。」




 だがやはり馬鹿は治らないと言いますかな……




「待て、一体どう言う事だ!!」




 一瞬彼と目を合わせて溜め息を吐き、私が三行で説明する事にした。




「別国の王様、身分隠し留学。


 王子が王様恋慕、私婚約破棄。


 王様と私相思相愛、本国帰還ナウ。」



「ちなみに貴様が14年前森に放置して俺が保護したのが彼女だ。その頃俺が惹かれて現在に至る。


 けどはっきり今貴様のお陰で相思相愛だと認めてくれたから有り難く頂いて行く。


 御託は聞かない、返却もしないからな。」




 そう言うなり私の側へ羽ばたき自分の腕へ私を抱きかかえて飛び立った。


 慌てて来ていた国王と王妃は顔面蒼白で面白い…



 私の両親はちなみにもうここには居ない……何故なら私がレアンドロと共に往く旨を伝えたら自分達も親族&領民まとめて着いて行きますと言われたので。


 レアンドロの屋敷は侵入者撃退グッズ(首無しゴーレムと光る目玉レーザー付き)と実験で生じる怪しい雲とか爆発、更に掃除していないからボロボロで煤けている事から見事お化け屋敷状態である。


 そして広大な王族領は現在休田が多くなっていると言う…少子高齢化の為。


 故に物凄くタイミングが良かったのだ。



 と言う訳で私はレアンドロと結婚して『リリアン・ギゼル・オブ・ノーザンフィールド』となりました!


 それから夫婦は内政に力を入れつつも魔導器具を沢山開発して行ったとさ。


 ま、時々レアンドロは屋敷(最早王宮・城とは呼べない…)を爆破したり謎物体を生成したりして私から鉄拳制裁を受けて以外は大体平和かな?















 あああの王国と王子?知らん。


 ヒロインが魔王(♂)だった件www


 そして王子見事に、盛大に降られちゃいましたwwドンマイw


 ま、自業自得ですね。確かに『被害者』だとは思いますし頑張れば救済は有るかも知れないですが……多分?


 さて次回は何時になるか分かりませんが、これからも投稿して行きたいと思います。どうぞ宜しく御願い致します。

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