38話
わたくしは、ほら~無邪気なお子ちゃま、何を言っても大丈夫、悪気はないんでよー。ふふふ。
父様は怖くなーい。
でも、父様は怒ると言うよりてんぱってます。
なんか、いつもの父様らしくない。
「//えっ、いや、あれは…なんて言うか、僕が、造ったんだけど、別にあんな植物を造るつもりは、なかったって言うか…でも、失敗でも無いから…消さないで育てるんだけど…」
う~ん……何が言いたいのか分からないですね。
「恐れながら、この様な場所で立ち話もなんですから、まもなく夕食の時間ですし、食堂でお話されてはいかがですか?」
側に、控えていたシノエの提案で食堂に移動する事になりましたよ。
まぁ、わたくしは、父様に抱っこされているので立っていませんけどね。
◇◇◇◇
食堂に移動して、座ってお茶を飲みながら、
お話を再開ですね~。
「それで、どうして、お化け植物を造ったの?」
「う~ん、生命を造る力の事を、生命造化って言うんだけど、僕にはその造化の力があって、その力を使って造ると、なぜかあんな変のばかり出来てしまんだ…」
そう言って、手を机の上にかざすと、光現れ、何やら形が造られていきます。
こ、これが、造化の力なんでか?!
そして、光の中から現れたのは………なんだろう??
「……ヒトデ…?」
「いや……僕としては、赤い花を造ったつもりなんだけど……」
「えっ?!花??植物…??」
どこをどう見ても、毒々しい真っ赤なヒトデにしか見えない………これが花?!
でも、まぁ、ヒトデには茎とか葉が生えてるから、かろうじて植物なんですかね?
「うん…まぁ、そんな訳で、僕の意図とは関係無く、こんなのばかりが出来るんだ…」
(う~ん、それは、それですごい才能ですね)
「この赤い花はヒトデにも見えるけど、父様が造った生命って、そもそも植物なの動物なの?」
「……そんな事を考えた事なかつたなぁ~。まぁ強いて、言うなら動植物って事で……。まっ僕はこの力が昔から上手く使えないんだよねー。なんでかなー?」
動植物、、上手いこと言いましたね。
父様、落ち込んでますね~
仕方ありません。
ここは父様を励ましてあげましょう。
「でも、こんなに個性的な植物を造るだから、父様、すごいですよー。こんなヒトデ植物を誰も想像できないし!」
あらら、変ですね?!
わたくし一生懸命に褒めたつもりでしたが、余計に落ち込んでしまいましたよー。
仕方ありませんね。
ここは話を変えましょう。
「そう言えば、父様が造った植物を管理する建物は、鍵が掛けられてて、とても厳重なんだね」
やっぱり人に見られて恥ずかしいからですかね?
「うん。昔は普通に庭に植えてたんだけど、ある時、人魚の1人が、薬草を竜宮から持ち出して人間に与えてしまってね。その後、人間達による人魚狩りが、起きてしまったからね」
今、さらりと怖い事言いましたよ。
「人魚狩り!!」
「そう、持ち出した薬草は、生き物に神と同様の能力を与える薬草でね。その薬を飲んだ人間は、近未来を予知する能力に目覚めて、老いる事も無く、300才位まで生きて、人の世で権力や富みを手にした。
当然、その事を知って欲に目がくらんだ、人間達が、人魚から薬草を、巻き上げようと、人魚を捕まえ初めてしまってねぇ」
そうして、父様は、竜宮や人魚さん達の、昔話をはじめたのです。




