第8話
船が宇宙を進んでいく。
しばらくするとワープに入った。
「しばらくは自動運転だコポ。お腹空いたコポね、今のうちにお昼にするコポ」
「いいな、誰が作ってくれるんだ?」
「コポは無理コポ」
「アタシも苦手なんだニャ…」
「俺も切ったり焼いたりくらいしか…」
ガーン。コポが膝を折る。
「乗る船間違えたコポ…」
「そこまで言うかっ」
「調理ロボの作るブロックタイプの栄養食はうんざりコポ…」
『ゼリータイプもありますよ?』
「そういうことじゃないコポ!」
「アタシはネコ缶でもいいニャよ?」
「仕方ない、ステーションを探して食べに行くか?」
「流石船長コポ!」
「やったニャ!」
そうして近くのステーションを探して向かうことにしたのだった。
俺達はステーション『KGE859』に到着した。
ブリッジを出て部屋の前を通る時にふと思った。
「そういえばまだコポの部屋を見せて貰ってないな」
「い、いや別に大したものはないコポよ?」
「アタシは見たいニャ~」
「俺も見てみたい」
「や、止めるコポ!プライバシーの侵害だコポ!」
「まあまあそう言わずに」
俺はコポの部屋のドアを開ける。
部屋の中で見たものは、ベッドに積み上げられた金貨の山だった。
「…まさか、またお金使いきったのか」
「うわ~、すごいニャ…」
「うるさいコポ!人の勝手だコポ!」
「ま、まあ、そうなんだけどね」
「…金貨の山で寝るのがコポの夢の1つコポ」
「そ、そうか。まあいいやステーションに降りようか」
「ニャ!」
「了解コポ…」
3人はステーションに降りる。
さすがに少し大きい星系だからなのか今まで居た『N352』よりも遥かに栄えている。魚族や鳥族等見たことがなかった種族が行き交っていた。
俺達はレストランに向かう。
「コポはこのパスタと…ケーキの盛り合わせにするコポ」
「俺はステーキとサラダで」
「アタシはこの焼き魚定食だニャ」
「はい以上ですね、少々お待ち下さい」
注文を取ると店員は席から離れる。
3人は待つ間退屈しのぎに備え付けのテレビを眺めていた。
すると、テレビに1人の男が出てくる。
「アイツ知ってるコポ。電気とか雷のゲノムをいっぱい集めて『雷神』とか呼ばれてるコポ」
「へ~、強そうだな」
「凄いらしいコポ、勢いのある若手のトップ3には必ずいるコポよ。芸能活動してるからコイツだけは知ってるコポ」
「へ~、やっぱり大きい星系に来ると強いやつがいっぱい居るんだな」
「そうコポね~。でも、シュウも結構強いからそのうち有名になるかもコポ。でもシュウのゾ・ラースはピーキー過ぎるコポね」
「確かにニャ。近くに居たらアタシ達も危ないからニャ」
「はは、だな」
その後も雑談していると料理が運ばれて来る。
「うまいコポ!クリーミーなソースとチーズが絡んで最高コポ!」
「おさかな最高ニャ~」
「こっちも美味しいぞ」
料理に舌鼓を打つ。
『皆さん、ドワル星系のサンディの情報ですがどうやら未開拓の惑星のようです。大昔に高度な文明があったとの記録もあるので、古代文明の遺産がお宝なのかもしれません』
「へ~面白そうニャ」
「お宝ガッポリだコポ」
「楽しみだな」
3人は食事を済ませ代金を支払うと、商店街で食べ物を買ってから船へと戻る。
「お宝は金貨とかだと嬉しいコポ」
「アタシは珍しい物なら何でも!ネコ缶とかあると嬉しいけどニャ」
「よし、じゃあ行こうか」
ステーションを出て再びワープに入る。
「ドワル星系には明日着く予定コポ。今日はもう寝るコポ」
「そうだな…ってそう言えばリンと一緒か…」
「さあ寝るニャ」
リンに手を引かれてブリッジを出る。
1日が終わる。
明日の冒険の為に、3人眠るのだった。




