↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の開拓者〜F級開拓士、誤って災厄級ゲノムを打ってしまう〜  作者: お米リッチ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/15

第10話

 朝ノンノ族の集落を出発し、昼頃にその遺跡に到着した。

「ここがその遺跡か」

「かなり古いコポ」

「ツタとか苔とかいっぱいだニャ」

『ダンに貰った物の中にあった鍵を使ってみましょう』

「そうだな」

 入り口の端末のようなモノに鍵をかざす。

 端末から光のラインが扉に走る。

 地面を揺らしながら扉が開いた。

「開いたコポ!」

「行ってみよう」

 3人で奥へと入っていく。

 最初の部屋は大きなエントランスのようだった。

「何もないニャ」

「出ていくときに持っていったコポね」

「仕方ないよ。もっと奥へと行ってみよう」

 3人でいろいろ探してみたが何も見つからなかった。

 奥のドアを抜けると吹き抜けの広い空間に出た。

 どれほど行けば底なのか分からないほど暗く、声の反響具合からしてかなりの大きさだった。

「あっちに階段があるコポ」

「これ降りるのニャ?」

「まあ折角きたし…」

 機械の照明を使いながら3人で延々と階段を降りていく。

 建物の10階以上は降りただろうか、ようやく底に着いた。

「つ、疲れたコポ」

「底が分からなかったからなんだか余計に疲れたニャ」

 階段を降りた先は部屋だった。

 ここには書類やよく分からないパーツが転がっていた。

「お宝あるかもコポ!」

「探してみるニャ!」

「そうだな」

 バラバラに別れて辺りを散策していく。

「ん?」

 人が入れる程大きなカプセルのようなものがあるが埃で中は見えなかった。

 埃を払おうと触った瞬間カプセルが起動した。

「動いた!」

「なんだコポ?」

「ニャ?」

 2人もこちらに来る。

 カプセルが音を立てつつ開くと、中には銀髪の美少女が眠っていた。

 少女は目を開けると俺をじっと見る。

 緊張して唾を飲み込む。

「登録完了。マスター初めまして、私はミラ。貴方のモノです」

「は?」

「ほ~う…コポ」

「ニャに~!」

 2人がこちらを見る目が少し変だ。

「違う。俺はまだ何もしてないから!」

「?…私の全てはマスターのモノ。自由にお使い下さい」

「やっぱりコポ」

「やったんニャね」

「だから違うってば~!」

 俺の絶叫がむなしく響き渡るのだった。


「なんだそういう設定にシュウがしたかと思ったコポ」

「ごめんニャ~」

 何とか誤解を解いた。

「疲れた…それでミラ…は何でここに?」

「私はサポート用有機ヒューマノイドです。私がここにいる理由はアレです」

 ミラが指を差す方向を向くと、突然ライトが点く。

 そこには漆黒と白銀で彩られた20メートルの巨大な鋼鉄の躯体がそびえ立っていた。

「すごい…」

「これは戦略機動兵器『モンストルム』、星系ごと敵を倒すために生まれた古代の兵器です」

「星系ごとニャ?」

「ヤバ過ぎるコポ」

「ですが余りにもスペックを追求し過ぎた結果、これを動かせるだけのエネルギーが存在しなくなりここで眠っています。しかしマスターなら動かせるかもしれません」

『なるほどゾ・ラースの力なら可能かもしれません』

「そう言うことか!いいね、やってみよう」

「動かせたらコポたちのモノだコポ」

 俺は階段を上がると機体の操縦席に座る。

 ミラは俺の後ろの席に座った。

「操縦席でエネルギーを解放すると機体が吸収出来るようにサポートします」

「一緒に乗って平気なのか?熱とか放射能とか凄いぞ?」

「私は特別仕様なので熱や放射能では何ら影響がありません」

「そうかなら、やってみよう」

 能力を解放し機体にエネルギーを走らせる。

『ゾ・ラース能力解放50%…しかしまだエネルギーが足りません』

「嘘だろ、これでも足りないのかよ…ならっ!」

『80…90…100%解放確認、維持して下さい……エネルギー充填完了。モンストルム起動します』

 ドクン、と空間が揺れた。

  機体の表面や装甲の隙間に、鮮烈な赤いラインが一気に駆け巡る。

 それはまるで、新しい命を得て脈打つ血液のようだった。

 地鳴りとともに、巨体が産声を上げるかのように軋む。

「マスターやりましたね!」

「ハァハァ…キツいなコレ……これで動かせるんだよな?」

「はい、マスター。これでモンストルムの全機能の【10%】程が使用可能です。残りの機能はエネルギー不足の為ロックされています」

「俺の100%がコイツには10%だと?造ったやつイカれてんだろ!」

「造った博士曰く、ロマンだそうです」

「……分からなくも無いけど…」

『っシュウ!大気圏を何者かが降下中、強大な熱源反応です』

「っ!もしや……すいませんマスター。実験用に起動時に、宇宙生物の誘引装置が発動するよう組み込まれていたようです」

「いきなり実戦か!」

「気をつけるコポよ~」

「頼んだニャ~」

 下で2人が手を振っていた。

 深呼吸をすると覚悟を決める。

「モンストルム行くぞ!」

 モンストルムの瞳が赤く光る。

 天井のハッチが開き、飛び出すのだった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。