3度目の私(沙月)
3度目の私は日本人だった。
生まれた時に思ったね、懐かしき故郷!しかも私があのトリップをした2年後だった。
1度目の沙織と言う存在は世間から消えていた。私(沙織)はいなかったものになっていた。トリップした時に消されたのだろうか。でも、良かったと思う、沙織の家族が悲しんでなくて。
ま、そんなことはさておき。
2回目の日本人転生で、結構世界って狭いのかなーとその時思った。3回目で一周してきちゃった訳だし。後々まだまだいろんな世界があると知るんだけど。
まあ、その時の当面の目標は、おいでませ20歳!だった。そりゃーねー、あんなに殺されるとわねー。思いもしませんよ、本当。
この時の私は姐さん系の女子高生だった。まあ、体は変わっても、中身は一緒なもんで、中的にはババアなんでね!例え2回とも成人迎える前に死んでも!オカン系になっちゃうのは仕方が無いっすよ。
その時も彼氏いました。金髪のチャラい彼氏が。目なんて赤のカラコン入れてましたね、あの彼氏。まあ、顔はイケメンだったので、似合ってないとは言いませんがね!
え?副音声が聞こえる?
そりゃあ、あいつも私を裏切りやがったので、良いかなーと思いまして。
あれ?なんか私、男運無くない?ってその時に気づいて泣きましたねー。
あ、その時って言うのは二股が発覚した時なんですけどね。
学校で彼氏と別れて駅前のハンバーガーショップで勉強してたらね、目の前を通りやがったんですよ、彼氏ともうそらかわいい女の子が腕組みながら。
私、外が見える1人席に座ってんで、あっちも気づいたんでしょうね、こっち見てヤバッみたいな顔してました。彼女さんはキョトンとしてたんでね、分かっちゃったけど、恐らく彼女さんも知らなかったんでしょうね、二股かけられてるって。
そしたら、なんかめんどくさくなりまして、無視しちゃった☆
もう!男なんてどうでも良い!みたいな。
何事も無かったかのように勉強してたら、彼氏と彼女さんがハンバーガーショップに入って来た。
「さっちゃん……」←(これ今回の私の名前のあだ名。本当の名前は沙月)
おおう、話しかけて来やがったよこいつ。せっかく無視ゲフンゲフン…見なかったふりをしようとしてたのに。
「ヒドイ、さっちゃん!それもう言っちゃってるからね!無視って聞こえちゃったからね!」
あれ?聞こえてた?まさか、お主邪眼の持ち主かっ!
「そうだ、我こそは!いや、違うよ、声出てるから、そしてふざけないでよ!」
「いや、こっちが言いたいわ。ふざけんな!そこの可愛い子ちゃんどうした?ああん?」
「いきなり、真面目に…
いや、この子は…あそ「まさか、遊びだとか言うんじゃ無いでしょうね?私が遊びだったのなら良いけど、その子傷つけるのだけは辞めなさいよ」
「さっちゃん!「ごめんなさいね、楽しくしてたのに…私のことは気にしないで、ただの友達だから」
彼氏がなんかブツブツ言ってるが無視だ、無視!彼氏の横でオドオド困っていた彼女さんに話しかけて、私は立ち上がった。
「じや、これで!
あと、おまえは今後一切話しかけてくんな!彼女さん傷つけたらぶん殴るからな!」
捨てゼリフを吐いて私はハンバーガーショップを出た。
そして気付いたのだ。
もうこのハンバーガーショップ来れない(泣)
クソーお気に入りの店だったのにー!!!
あのバカのせいだっ!
そうして、彼氏をバカと呼ぶようになったのだ。(終わり)
その後は、なぜかその時の彼女さん(マリアちゃん)に気に入られちゃって(お姉様って呼んでも良いですか?って聞かれた時はドン引きしたな)親友になって、それを知った彼氏が嫉妬して、監禁して、病気で死んだな。
死んだよー、もちろん私が。
なんかなー神様、私を20歳まで生かしたくないのかと思うね、本当。
まさか彼氏が私を監禁すると思わなかったな。なんか私を嫉妬させたかったんだってさ。自分が嫉妬したら世話ないよね。
こうした3度目の私の生は終わりを告げた。(あ、また名前忘れてた。金髪系の名前は忘れるな〜)