表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lost Fantasia  作者: 眞弥。
二部 第一章
97/100

第1話 Brand New Day

2部開始です!

隔週日曜日で更新していく予定です。(毎週の時もあるかもですが)

1部の時のように長期休載はしないように頑張ります!

王都から火の手が上がる。家屋の窓が割れ、そこからは煙が昇っている。


逃げ惑う人々の悲痛な叫び声が聞こえる。その中に異様な発言が混ざる。



「勇者レオンは何処だ!」


「貴族も殺せ!!!」


「狙うはダムド公爵家だ!!」



突如起きた暴動に狼狽える者達と違い、この状況を待ち望んでいたような発言を繰り返す一般市民。

だが、その目は濁り、とても正気とは思えない状態である。



「世界の敵を殺せ!!!」


「レオン·ヴァーミリオンを殺せ!」


「俺ならここだ!」



暴走する市民の前に現れたレオン。

オーガスティア王国に何が起きたのか。

これより時間軸は前後する。



◇◇◇



魔王との対談から早くも2ヶ月が過ぎた頃。


レオン達はグアダルーペから呼ばれ、騎士団長のホッグスと共に条約締結の地であるザバリエにやって来ていた。



「急に呼び出して何なんだよ?こっちの方もまだ片付いてないってのに…あ、やっと来たか」



腕を組み、ぼやくノアを尻目にグアダルーペが出迎える。



「思っていたより早く来てくれたな、勇者一行。おや、騎士団の貴方も一緒でしたか。これなら話が早く纏まりそうだ」


「転送魔法で手紙を送ってくるとは…そちら側にもよほどの事が?」


「…あちらで話しましょう。この場で話せるものではありませんから。お互いにそうですよね?」



魔族とオーガスティア王国が行った対談の後、レオン達は故郷に一時戻っていた。


レオン、ノア、オリビアの三人はカナンへ帰郷。


アリアも王都の自宅へ戻って久々に家族との再会。


ジークは婚姻の儀を行う為、集落へ帰っていた。その為この場には居ない。



『とりあえずこれで一段落だな。しばらくは帝国には行かないんだろ?』


『何か動きがあるまではそのつもりだけど…何か用でもあるのか?』


『まぁな。まだこっち(王国)に留まってるなら、戻ってあいつ等と婚姻の儀を済ませてこようと思ってな』


『ジーク、お前な…そんな軽い気持ちで結婚しようとすんなよ。俺は未だにお前が二人と結婚しそうなの許してねぇからな!』


『別にお前の許しは要らんが、その発言は無視出来んな。軽くなんか無い。寧ろその先を見据えているからこそ、今のうちにしてくるんだ。いいか?この先も戦いがある事だろう。俺が無事で帰ってくる保証なんか無い。明日死んでいてもおかしくない世界だ。それでもし婚姻を済ませないまま、俺が死んだら二人はどうなる?貰い手なんか無い。それで済めば良い方かもな。養父が生きている間は良いだろうが、その後は…。分かるだろ?だから俺は帰る』


『ッ…分かった。お前が家族に対して本気なのは十分伝わった!俺が悪かった!』


『分かってくれたら、それでいい。心配するな。帝国に行くまでには戻ってくる』



◇◇◇



レオン達はあの日と同じ会議室へとやって来る。防音魔法や遮断結界を張り、かなり慎重だ。



「それで…突然なんだよ。こっちだっていろいろあって大変なんだ。何かしらあるまで各自待機って話じゃ無かったのか?」


「その何かしらがあったから、お前達を呼んだのだ。もう少し頭を使って喋る事だな」



「こ、この野郎…!」


「今はそんな事してる場合じゃないだろ、落ち着けノア!お互い良くない状況にあるんだぞ!」


「…分かった」



グアダルーペの言葉に苛つくノアだが、それをレオンが止める。



「それで、魔族側の被害はどれくらいで?」



ホッグスが話を振り、グアダルーペが本題を話し始める。



「魔王城は魔王様が御力で早急に修復した為、問題ありません。しかし、極大魔法が複数回に渡って撃ち込まれ、魔王軍にかなりの死傷者が出ています。更に…」



グアダルーペは少し言い淀む。が、それをレオン達が問うより早く続きを話しだす。



「魔王様の目前に侵入者が現れました。…それもたった一人で」


「たった一人…!?どういう事です?そいつは離反した魔王軍の者ですか?」


「まぁ…そちら側からの視点としてはそういう事になるのでしょうね。あの日、カイデンを殺害した仮面の戦士…ソウルイーターが現れました」



グアダルーペの発言に、レオンが反応を示す。



「あいつが…グアダルーペさん、奴は何をしに来たんです?」



レオンの言葉に対してグアダルーペは沈黙し、少し息を漏らした後に続ける。



「…魔王様の暗殺だ」


「「「「!!!!」」」」



グアダルーペはソウルイーターの襲撃までとその顛末を語り始めた。



『魔王様、二つご報告がございます』


『良い、話せ』


『はい。まず王国との条約で決定された例の件ですが、早くも効果を見せ始めています。これが上手く行けば時間は掛かりますが、魔大陸も回復へ向かうかと思われます』


『ふむ。想定より早かったな』


『はい。それは大変喜ばしい事です。しかし、それに付け加えてもう一つお伝えすべき事が。こちらはあまり良い報告とは言えません』


『なんだ。続けるといい』


『魔大陸各地から魔素減少と、魔物の異常活性化が報告されています』


『それらが同時期に起こるなど、聞いた事が無いがな』


『おそらく、我々の諸問題悪化の為に奴らが関与している可能性があります。まだ確実とは言えませんが』


『お前の事だ。既に対策案はあるのだろう?言ってみろ』


『はい。魔素減少に対しましては、ラディリアス協力の元、各地に魔力の散布を行う事で一時的ではありますが減少を抑えられるかと。魔物の異常活性化につきましては報告された地に調査部隊を派遣しようと考えています』


『うむ。それでも良いが、魔素減少の一部の地にはエステファニアを同行させ、調査させろ。それと討伐した魔物は検証用にいくつか回収し、ラディリアスに渡すといい』


『はっ、畏まりました。それでは失礼します』



グアダルーペが自分の前から去り、ゲルガルドも自身の仕事に戻ろうとした時だった。

突如魔王城が大きく揺れ、壁が破壊される。



『なんだ突然…何が起きた!?』


『やぁ、魔王様。邪魔するぞ』



二人は声のする方向を向いたがそこには大きく空いた穴があるだけで誰も居らず、敵はゲルガルドの眼前に居た。ゲルガルドは認識してすぐに距離を取る。



『こんな簡単に入れるとはな。こんな杜撰な体制でよくやっていけるもんだ。我々が前にやった事を何も覚えていないと見える』



グアダルーペは直ぐ様抜刀し、ソウルイーターに切りかかるが、躱される。



『グアダルーペ…あんたに用は無い。そこをどいてはくれないか?』


『ふざけるのも大概にしろ。魔王様を危険に晒す筈が無いだろう』


『そうか。なら、死ね』



ソウルイーターはグアダルーペの直ぐ側に転移し、彼の得物を素手で叩き割る。



『なんだと…!』


『思ったより硬かったな。少し手が痺れたぞ』



折れた刀の先から魔力の刃を創り出し、戦闘態勢を取るグアダルーペ。

そこに魔王であるゲルガルドも参戦する。



『魔王様!戦ってはなりません!』


『奴の狙いは私だ。それに部下一人に戦わせ後方で戦いを見学する程愚かでは無い』


『ですが!』


『お前は私を愚か者にしたいのか?』


『…っ。分かりました。無理は為さらぬよう!』



グアダルーペはソウルイーターに切りかかっていく。

ソウルイーターは範囲外に避けようとするが、魔力で構成された刀が伸び、片腕に一撃を与える。



『ちっ…油断した。こんなつまらん手にかかるとは』


『私としてもまさか有効打になるとは思わなかったよ』


『この程度を有効打だと?今のは小石に躓いたようなものだ』


『そうか。あの時の戦いではお互いの手の内など出てないも同然だろう。同じとは思わない事だ』


『なら見せてもらおうか!』



ソウルイーターが土魔法を使い、大量の土砂や瓦礫がグアダルーペに迫ってくる。



『-魔障壁-』



ゲルガルドが魔法を発動させ、その攻撃を防ぐ。



『魔王様!』


『話している暇は無い。行くぞ、グアダルーペよ』


『はい!』


『-反射(リフレクト)-』



ゲルガルドはせき止めた瓦礫を反射させ、ソウルイーターに押し返す。



『さぁ、反撃開始と行こうか』

1部の序盤だけ出てきたダムド公爵…。

なんでモブが命狙われてるんですか??

閲覧ありがとうございます。

感想、誤字脱字等の報告よければお願いします。

ブクマや下の評価いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ