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機械と魔法の不可侵 共通1
「いってくるわ」
「お気をつけて」
「「いってらっしゃいませ!」」
「お嬢様は何であんな人気のない学校を選ばれたのかしら」
「気まぐれな方だもの、わかんないわよ」
「そんなんどうでもいいだろ仕事仕事」
ジェット機の窓から外を覗くと、大きく広くありながら窮屈な邸宅は豆粒のように小さく見えた。
「当学園をお選び頂き、ありがとうございます!」
学園長は大魔導一族の四男で、名門校を優秀な成績で卒業した。
魔法学校を設立したばかりで経営や広報が苦手。
新入生がほとんど有名人の多いプリマジェール学園に取られたそうな。
「いえ、頭を上げてください」
これ以上、偉大な彼の情けない姿を見たくない。私がここを有名にして差し上げねば!