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7話

「この花は凛花と呼ばれる花を魔法で見せている、いわば幻覚です。本体は私が厳重に保護しています。とても綺麗ですが毒を持っています。そして、その毒が今回の依頼者に影響を与えていました」

「その毒ってのは結構危険なのか?」


ギルドマスターは疑うような目で私と花を見ます。


「はい、致死量はおそらく0.00001mgほどです」

「はぁ!?超猛毒じゃねぇか!!」

「冗談です。ですが1嗅ぎで死に至るほどの猛毒です」

「それでも十分高ぇよ……」


私の勝手な予想なのでなんとも言えませんがそのくらいはあるでしょう。


「遅効性なのですぐに影響があるわけではありませんが1ヶ月ほどで死に至るほどの猛毒です」

「た、対処法はあるのか?なけりゃあ今すぐ開発しねぇと!」


ギルドマスターの見た目はザ・脳筋といった感じですが実際はかなり頭が周ります。

閑話休題

私は慌てているギルドマスターに対処法……特効薬の存在を伝えます。


「一応、特効薬はあります」

「そ、それじゃあーー」

「ーーですが、それはあの伝説の霊薬。エリクサーです」


私の言葉を聞くとギルドマスターの顔は絶望の2文字が見て取れました。それもそのはずです、今まで賢者である私以外に再現に成功した人はいないのですから。さらに言えば私自身エリクサーを作れると言うことは隠しています。作れると知られては軍事利用されるかもしれないので……

ですが今回ばかりはそんなことを言っていられません。


「じゃあどうすればいいんだよ……」

「いえ、私は作れます」

「………は?」

「いや、だから私はエリクサーを作ることができます」

「いやいやちょっと待て!あのエリクサーだぞ!?()()()()()()()にできるわけが………あっ!」

「はい、()()()()()()()ではないので」


そこからの仕事は速かったです。

私が『シャルロット・アストレア』の名で依頼を出し、この街の全ての人に上級回復薬を配布。死ぬ一歩手前の人にはエリクサーを飲ませました。

そのおかげか死者は0人と、かなり良い結果となりました。しかし、問題の花を配ったと言う人の手がかりは上がらず、行方は結局わかりませんでした。

そして今日はそれから1週間が経ち、人々は喜びで宴を開いています。


「今日は無礼講だ!好きなだけ飲んで好きなだけ暴れろ!!」

『ウォォオオオ!!』


冒険者だけでなく町中の人が喜び、騒いでいます。


「いやぁ、さすがは賢者様の娘さんだ!」

「えへへ、ありがとうございます//」

「お?なんだ?照れてんのか?可愛いやつだな!」

「いや〜それほろでもないれしゅよ〜」

「お、おい……大丈夫か?なんか顔も赤いし下も回ってない……ってそれ酒じゃねぇか!誰だよこんなもん飲ませたやつは!?」


あ、誰ですか私の手からジュースを奪った人は〜、もう、お仕置きですよ〜!


「お、おい、ちょ、ちょっと待て嬢ちゃん……それは無いだろ!?」

「知りましぇーん!いっけぇ!《アイスラッシュ》!」

『ぎゃぁぁあああ!!!』


ふぅ、これで邪魔者はいませんね。

………あれ?なんだか眠たくなってきました……もう無理です……おやすみなさい…………



次の日起きると街の人から逃げられてしまいました。なんででしょうか?

とりあえず、これで1章は終わりです。2章を書くかはまだ決まっていませんが書き終わったらすぐに投稿して行くと思います。

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