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王様が来ました
ちょうど私だけが休日な今日。
フィアンマータのせいで結局、陽菜は髪を切る機会を無くしてそのままだ。
しかし彼女はバイト先を探そうとしたが……うん、留守番しててくれると助かる。
むしろ、家に誰もいないと帰ってきた時に寂しい。
リアンもギルドに入った。
今は最低ランクのEだ。
レインや鈴蒼はめんどくさいからと、Xのすぐ下のSSランクである。
陽菜と一緒にお菓子を作っていたら、黒鈴様が来た。
何故か勢い良く(・・・・)、だ。
「いきなり来てすまない。ちょっと護衛を撒いていた」
何しているんですか、王様。
陽菜と私の心の声は一致した。
「え、と…」
「少し待ってください、黒鈴様。今、陽菜とともにお菓子を作っているので……完成したら食べますか?」
「もらえるなら」
困惑してる陽菜の代わりに聞くと、素直に頷かれた。
カップケーキを作っているが、材料的にどうしても六人分になる。
ならばちょうどいい、後はデコレーションだけだし。
陽菜にデコレーションを任せ、黒鈴様に座ってもらうために椅子を引く。
そしたら礼を言われた、やめてください。
ちなみに私達、家族は黒鈴様から名前呼びを許可されてる。
遠慮したけど、押しきられたよ……。
リアンなんてロックオンされてたから、大変だなぁ。
黒鈴様に出すための紅茶を淹れながら、そう思った。




