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波打つ  作者: 北川
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1.洗脳

いつも嫌だった

1年365日、毎日毎日、母は父を嫌い文句ばかりを言っていた。


母に洗脳され父を『お父さん』と呼んだことがなかった

同じ屋根の下に住んでいるのに父とは同じ空間にいることがなかった。

人柄は良い人だったのに。

完全に父を嫌な人間で頭の悪い奴として僕ら兄弟はとらえ、

父が話しかけてくると会話を避けた。

父と話しているのを母に見られると母に怒られるのが怖かった。


幼いころ、記憶のある時からこんな家庭で過ごした。


なんで結婚したんだろうと不思議だった。

お見合いでだまされてとか母は言っていたけど、

決定的だったのは母が子供の為に保険に加入したが、解約して父が使ってしまったからみたいだ。


中学卒の父をバカにしまくっていた。

僕も父をバカにしていた。仕方がない毎日毎日刷り込まれ洗脳されたから。


父はお酒をよく飲んでいた。

今の僕にはこう感じる、酒を飲んでこんな嫌な生活を酔って忘れたかったんだろう。

酒を飲んでも怒られていた、今になるとかわいそうに感じる。


僕が16歳の時に父は死んでしまったけど、母はずっと父を恨んでいた。


母は辛い思いをしたのだろうけど、子供の前で毎日毎日いう内容ではなかった。

子どもの僕からすると、母は父の1回の過ちを許さず

僕の心には


家族とは嫌なもの

みっともない家族

貧乏な家族

人の過ちを許すな

早くどっちか死ね












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