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警狼ゲーム  作者: 如月いさみ


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244/254

逮捕 1

 警察庁に警察庁組織犯罪対策部内部組織犯罪対策課のフロアがある。


 東大路将は天童翼と根津省吾と菱谷由衣の4人で顔を突き合わせていた。

 警察庁長官の鬼竜院闘平が狙撃されて意識不明の重体だという通報が入ったからである。その事件で課長の桐谷世羅は現在会議室で警視総監や警察庁刑事局長と打ち合わせをしているのだ。


 内部組織犯罪対策課……つまり警狼ゲームに関連しての襲撃だと分かったからである。


 将は両手を組み合わせて

「絶対に許すわけにはいかない」

 と小さく呟いた。


 天童翼は腕を組みながら椅子に座り

「東大路、お前もそう言う顔をするんだな」

 と肩を竦めて小さく笑みを浮かべた。


 根津省吾も菱谷由衣も視線を交わし合うだけで言葉を発しなかった。天童翼の言った言葉の意味を理解していたからである。


 この4人の中で将以外の3人は憎悪と言うものを抱いたことがある。勿論、将もこれまで怒りと言うものを示すことはあったが憎悪という感情を出したところを3人は見たことがない。


 それはある意味、将の性格もあっただろうし生活環境もあった。両親を知らずJNRと言う組織へ足を踏み入れ大切な兄のような存在を殺された天童翼や根津省吾、両親をそのJNRのよって殺され抵抗する組織に入っていた菱谷由衣は親族関係での憎しみや恨みなどを抱いて生きてきた部分がある。


 将はそう言う意味では育ての両親と義理の姉たちに守られて真実を知らずに極々普通の生活を送ってきたのだ。


 天童翼は将を見ると

「東大路、俺や省吾や……菱谷はその感情を抱く年齢が幼かった。だから流されるままに俺と省吾は間違った道へと足を踏み入れた。菱谷は……まあその衝動に動かされ道を過っていた可能性はあったと俺は思っている。だが、お前は運良く真っ直ぐ伸びる若木だと俺は思っている。その憎悪を正しい方向性に消化できると思っている」

 と告げた。


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