メカなのか人なのか?
教室へ戻ったら直ぐにチャイムがなった。そして山下先生が入ってきた。
「おう、お前ら席につけ。そして自己紹介をしろ。あたしは座ってるから自分たちで進行しろよ」
そう言い椅子に座り目を閉じた。またしても適当な……。
「あっえっ…?は、はじめまして紀田中から来ました。足立です。趣味は………」
まったく足立も困ってるじゃないか…。でもまぁこんな感じで皆、自己紹介していった。
〜数分後〜
「おう、終わったか…。じゃあ、私は職員室に帰るからな」
そう言い山下先生は職員室に帰っていった。
「はぁ…?」
あの人は何なんだ?本当に…。
「てかさ、ふと思ったんだけど機志田さんってどこまでが機械なんだ?」
俺はふと考えたことを遊に聞いた。
「そんなん俺もわからねぇよ」
「お困りだねお二人さん。私に任せなさい。」
と自信ありげに木間さんが話しかけてきた。いったい何を任せればいんだ木間に!!
「ん?じゃあ木間、機志田について何か知ってるのか?」
「いや知らないよ」
はっ?マジで何言ってんの木間
「なんだ、木間も知らないのか」
遊は少しがっかりしたようにいった。
「うん、だから聞けばいいんじゃん」
「え?聞くの?直接?」
まじで?いきなり「あなたはどのくらい機械ですか?」とか聞くのか?相手がどう捉えるかは知らないが、ノンデリにも程があるだろ!!
「いやいや、さっき知り合った奴いるじゃん。あいつに聞かせよう!」
さっき知り合った奴…??………あっ、まさか…。
木間さんが魔力くんの前に立ち言葉をかけた。
「やぁ、魔力くん、頼みがあるんだけど?」
「はぁ…?なんですか?」
魔力はめっちゃ嫌そうな顔していたが一応、頼みを聞くようだ。
「機志田さんにどこまで機械か聞いてきてほしいの」
「は?あなたはデリカシーがないんですか?」
魔力くんは木間さんに真顔で聞いた。
「何か文句でも?あなたが魔法を使えない事は、分かってるのよ?」
と言い木間はハンドガンを魔力に突きてけていった。
「い、いえ…何も」
魔力くんは木間さんの命令に強制的に従わされている。かわいそうに…。
「じゃあ、聞いてくれるのね。ありがとう!」
木間さんは笑顔で言っている。やっぱ木間さんも普通の人ではないな…。
「ま…まぁ、頑張れよ。魔力くん!」
「ああ、俺も応援はするぞ!魔力!」
「あっ…二人とも助け……」
魔力は憐れむ俺たちに助けを求めていたが木間に捕まってるので助けられない…。
「ん、どうしたの?魔力くん?」
木間はハンドガンを突きつけながら魔力の顔を覗き込んだ。
「いえ…何でもない…です…。」
すまん魔力くん、俺達がこんな話しをしていたから…。
「あ、あの…」
魔力くんが木間さんに脅され、機志田さんに話しかけに行った。いったいどうなることやら…。
「ん?確か魔力無李くんだよね?どうしたの?」
「い、いや…、いきなりですみませんのですが…。」
聞くのか?聞けるのか?
「なに?」
「あ…、機志田さんって…どこまでが機械なんですか?」
聞いたー!魔力の奴まじで聞きやがったぞ!!
機志田さんは下を向いて少し黙り込んだ。
「す…すいませ…」
「ふ……ふざけるなー!!」
突然、機志田さんが大声をだした。
「な、なぁ…遊、魔力くん大丈夫かな…?」
「彼は良いやつだった…。数分後には蜂の巣だろうな」
遊、魔力くんを見捨てやがった。薄情者め!!……いや、俺もか…?
「まーりーき!!」
「ひ、ひぃ…」
あいつ終わったな…。多分皆が思っただろう。もちろん俺も思った。
「乙女に何を聞くか!!」
機志田さんがなぜか頬を少し赤らめていった。
「えっ…?」
魔力くんは目を丸くしてどういうことか理解していないようだった。なんなら周りで見てる俺達も誰一人、理解できなかった。
「だから…どこが機械とか……恥ずかしくて言えないよ……。」
なぜ機志田さんは恥ずかしがってるのか俺には理解できないのだが…。
「ご…ごめん」
「お嫁にいけない…」
どういうことだよ!!……俺には女心がまったく理解できない…。
「ま…まじでごめーん!!」
そう言い、魔力は教室を飛び出していった…。
直後、機志田さんも足を小型ジェットエンジンに変化させて教室のドアをぶち抜いて飛び出していった。
「なぁ…どういう事なんだ?」
俺は起きた事が理解できず、遊に聞いた。
「すまん…俺も理解できなかった」
「乙女はそんなものよ〜」
木間さんが闇のある笑顔を見せながら言った。一応、この状況を作り出した張本人だよな…。
そうこうしているとチャイムがなり先生が入ってきた。
「おう、お前ら席につけ………、ん?あれ?機志田は?まぁいっか、始めるぞ」
まぁいいのか?ほんとに適当だな…。
「この時間は一応、係、委員会決めだからな。まぁ機志田はクラス委員だな。それ以外は適当に決めてくれ。」
そう言い、先生は委員会や係の紙を黒板に張ってから、椅子にすわり目を閉じた。
何か機志田さんいないところで勝手に決められてる…。まぁ、でもいてもどうせ断れなくてクラス委員をやらされていたと思うが…。
それはそれとして、今はどの委員会に入るかだな……、中学まではずっと図書委員会……、ここは高校でも図書委員に入るか…?いやそれとも別の委員会に入るか……。
「なぁ、樹」
遊が話しかけてきた。
「なんだ?遊」
「環境員入ろうぜー!」
「あっ?環境員はクラス一人だぞ?」
「えっ?」
「いや、人数のところを見ろよ」
よし、もう決められないから今まで通り図書員になろう…。たしか図書委員は二人か…。
「なぁ遊、図書委員はどうだ?」
「え?本読むと眠くなるからやだ」
「なんだこいつは…。」と心の底から思った。
結局俺は図書委員会に入ることにした。
「樹は、図書委員会か」
「ああ…で、遊は?」
「俺は選挙管理委員会だぜ」
「は?お前が?」
「ああ、俺がだ」
「できるのか?」
「もちろん!!」
正直心配しかないがまぁ…いいか。
「ところで木間さんは何はいったの?」
横でマガジンを変えている木間さんにも聞いてみた。
「私は美化委員会だよ」
「へぇ〜美化委員ですか」
この人の場合、美化の意味間違えそうだな…。
「キーンコーンカーンコーン〜♪」
チャイムがなり先生も目を覚ました。
「お、委員会決まったかよし、じゃあ次は在校生との顔合わせだ、体育館だからな」
そう言い、先生は教室を出ていった。
「ところであの二人はどこに行ったんだ?」
「俺が知ると思うか?」
「いや思わない」
「だろ」
「確かにまる1時間いなかったもんね〜、いったいどこにいるんだろね」
木間さんがハンドガンをこちらに向けながらいった。
「そうすっね〜、てかハンドガン向けないで下さい。」
俺は手をあげながらいった。
教室のドアが開き、魔力が入ってきた。
「ま、魔力くん…、生きてたのか!?」
俺は思わず聞いてしまった。てかよく機志田から逃げ切れたな…。
「失礼な!!死ぬかと思ったは!!」
やっぱり死にかけたんだな…。
「すまんな、助けられなくて」
遊も申し訳なさそうに言った。
「ああ、大丈夫…吉村くんと四隅くんの事は、気にしてないよ…。」
魔力くんがそう言った瞬間、俺の横の方からただならぬ気配を感じた。
「ん?私のことは?」
闇がかった笑顔で木間が魔力に聞いた。
「い、いや……。き、気にしてないです……。」
「ところで結局、機志田は機械なの?人なの?分かったんだよね?」
「えっ…いや……」
「お、おい!さすがにやめてやれよ木間」
さすがに魔力が可哀想うなので遊がそう言い木間を止めた。
「あら、ごめんなさい、魔力くんが面白いからついやりすぎてしまったわ…。」
「あはは…」
魔力は、苦笑いを思い浮かべていた。
「キーンコーンカーンコーン〜♪」
先生がチャイムと共に教室へ現れた。
「よしお前ら移動するぞ〜」
「はーい」
とクラス皆が返事をし廊下へ並んだ。
「てかさ、樹」
「なに?」
「結局、機志田はどこに行ったんだ?」
「おいおい、この会話何回したよ…。」
「二、三回」
「てかさ遊、お前まさか……、機志田の事を好きなのか?」
「なんでそうなる!!」
「えっだって昨日だって帰る時に機志田を誘っていたり今だって機志田の事を気にしていたし」
「いや、昨日は面白そうだから誘った。そして今は魔力の身の安全を考えて…。」
「ん…?魔力の安全?」
「虫にサブマシンガンを乱射する様な奴だぞ、いつ魔力が襲撃されるか分からないからな…。そんな奴がどこにいるのか分からないのは結構ヤバいだろ」
「ああ…、そう言う事か」
確かにそうだな…、多分、魔力くんは機志田さんに命狙われてそうだしな。
考えたら魔力くんって、機志田さんに狙われて、木間さんにも変な気に入られ方して可哀想な人だな…。
「よしお前ら、体育館にいけよ」
山下先生が言ったので体育館へ向かった。
〜体育館にて〜
「これから、対面式を始めます。では、まず生徒会長の真治幸正さん、お願いします。」
司会の先生がそう言うとある男子生徒がステージへ上がった。
あれ?この前の入学式で話してた人だな……。いや?ほぼ話してなかったな…。今日はちゃんと話すのか…?
「どうも生徒会長の真治です。まず新入生の皆様はご入学おめでとうございます………。以上、生徒会長の真田でした」
そう言い生徒会長はステージを降りていった…。
てか生徒会長の「まず」とはなんだったんだ?
「次は、新入生代表の機志田真奈さんお願いします。」
司会がそう言うと機志田がステージ場へ上がった。
「おい、なんであいつがいるんだよ?」
「ほんとだ何かいるな…。でもこれでひと安心だな!」
「は?」
「だって、あいつがステージ場にいるってことは、魔力がどこかから暗殺されることがなくなるだろ!」
「あ…」
遊はまだ、心配してたのかよ…。
「以上で対面式を終わります。次は部活動紹介です。」
「そう言えば、樹は部活、何か入るのか?ちなみに俺はボランティア部に入ろうと思う。なんせ活動が少ないからな!!」
「そうなんだな……。」
〜ときは流れ放課後へ〜
「おい、魔力お前の家はどこだ?」
いきなり遊が魔力くんへ聞いた。
「え?どうしたのいきなり?」
「いや、知りたいなーって思って」
「は?何だよそれ…?」
魔力くんは少し引き気味にで言った。
「まぁ、いいだろ?教えてくれよ!!」
「ま…まぁいいか、僕は、矢代住みだよ」
「矢代か…。じゃあ帰り道、同じだな!一緒に帰ろうぜ!」
「えっ……?」
「よし、樹も帰ろうぜ!」
「おう!」
「行こぜ!」
「ちょ、えっ…?えっ??」
遊は驚く魔力くんを強引に持っていった。
「おい遊、魔力くんを強引に連れてくなよ」
「えっ?強引じゃないよな?魔力?」
「いや…別にいいよ、僕も一緒に帰る人ができてうれしいよ…。」
おい、魔力くんは、本心で言っているのか??
「よし帰ろー!」
それはそれで、遊は!!
そして玄関へ行き、ある人物とも合流した。そう、機志田だ。
合流した機志田をみて魔力くんの顔色がどんどん紫色に染まっていった。
「おう、待ったか?」
「いや、私も今来たばかり」
「てかさ機志田、今日、いない時にどこに行ってたんだ?」
「それは……」
「確かにどこにいたんだ?」
つい俺も気になったので聞いてしまった。
「ずっと屋上にいたのよ」
「なんで屋上?」
遊が何故か理由も聞いた。まじで何で聞いた!!
「それは……、頭を空っぽにするためだ!!」
「!?」
「それはどう言う……」
おい遊!!それを深掘りするな!!
「だって、あの魔力って奴が………」
そう言いながら機志田さんが俺の横に視線をむけた。
「……あ」
「……あ」
機志田さんと俺の横にいる魔力くんの目が合ってしまった。
あっ魔力終わったな…。
「おお…お前は……!!」
「えっ…?え?え?」
「魔力……。」
機志田さんが左腕をエネルギー砲に変形させ魔力に近付く。
「ごっ…ごめんさっきは」
これは本当に魔力くんが終わった奴だ…。さらば魔力くん。
機志田さんが魔力くんの前に立った。いったい何をする気なのか?まさか殺す前に「言い残す事は?」って聞くやつをやるのか?
機志田さんは魔力くんの前で無言で立ち尽くしている。
「機志田さん…。」
あっ、この反応は多分、魔力くんはもう諦めてるな…。
諦める魔力くんの前で機志田さんが口を開いた。
「おい!魔力…くん、責任取れよ!!」
「!?」
「!?」
「!?」
ここにいる三人がまさかの機志田さんのまさかの反応に驚いている。
「えっ…?はっ?えっ?」
魔力くんが一番、動揺していた。そりゃそうだよな、周りにいる俺達も理解できてないから。いきなり「責任取れを取れ」など言われた当の本人はもっと理解できてないだろうからな…。
「ま、まぁ……、二人とも、とにかくそれは、後でやれ、今日はもう遅いから帰ろうぜ」
こうして、俺達は一応、帰路についた。果たしてこれからどうなることやら…。またもや俺の平凡がどんどん遠ざかっていってしまう気がしました。とにかく言いたい
「帰ってきてください!!俺の平凡よ〜!!」
この日から彼らは歩いて帰るようになりました。




