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第四十話

夏コミのイベント翌日。唐暮茜の中の人、黒江朝日は弟を駅前で待っていた。先日の電撃的な加入発表の事を聞くために、あの後電話をして今日会う約束を取り付けたのである。


そんな感じで、詩が来るまでの間を駅前で待っている所である。そんな朝日に近づいてくる男がいた。一応世間一般的にイケメンと言われる顔立ち推しているが、見た目から、雰囲気から、チャラそうな感じが漂ってくる感じの男であった。目的は簡単にわかってしまう、ナンパであろう。そんな感じの男が朝日に近づいて来た。


「お姉さん~、今暇~?」


しゃべりかけてきた声も、ぬめっとした感じで、まあ、気持ち悪い感じである。


「もしも、暇ならさ~。俺と一緒にそこのカフェでお茶とか、しない~?」


そこら辺の女性ならこの言葉に乗せられて、ホイホイとついていき、そのままホテルへと連れていかれるかもしれないかが、朝日はそのような女ではない。


「いま、人を待っているから行かない。」


今みたいな感じで、話しかけてきたことに対して興味がないと分からせるように返したが、男はそんなことを気にしないのか、再び話しかけてきた。


「そうなんだね。じゃあさ、その人が来るまでなら時間があるんだしその間位はカフェいけるでしょう。だから、ほんの少しだけでいいか行かない?」


どうやら、男はあきらめる気がないようである。そのことに気づいた朝日は、もうめんどうくさいなという事を顔に隠さずにいるのにそのことに男は気づいていないようである。


「・・・は~あ~。一つ言うんだけど、私はあんたに興味がないの。だから、あんたとカフェには行くことはないし、あんたがその先の事を考えているみたいだけど、そんなことは起きないんだからね。」


と、バッサリと言い切った。しかし、そんな事関係ないとまた男は話しかけてきたんである。そうして、1~2分程度無視していると再び朝日に声がかけられた。朝日が声をかけられた方を向くと、自分が待って居るる人物が来たことに気づいた。


「姉さん、お待たせ。待たせて、ごめんね。・・・その人は知合い?」


「いいえ、そんなことはないわ。そんな事よりも、話をしたいから、さっさと行きましょうか。」


そんな感じで、駅前から離れようとする二人ではあるが、そんな二人を止める男がいた。先ほどのナンパ男である。


「ちょ、ちょっと待ってよ。お姉さんさん、こんだけ話しかけたんだし、少しぐらいは付き合ってくれてもいいじゃんか。てか、後から来たお姉さんも一緒に来てくれたらもっといいと思うからさ、どうかな?」


どうやらいまだにあきらめておらず。さらには、詩のことを女性と思っているようで、一緒にどうかと誘ってきたのだ。


「はーあ、姉さんナンパに合ってたんだね。ごめんね、来るのが遅くなっちゃて。」


「そんなことないわよ。あらかじめ言われていた時間どうりに来たんだし。悪いにはあきらめないこの男よ。」


「ちょ、ちょっと二人だけで話さないでよ、俺も混ぜてくれよー。」




こんな、めんどうくさい男どうするかと考えはするが、おそらく何を言ったとしてもめんどく再反応しかしないだろうという事は明白である。よって、男がついてこれない、よう逃げることが必要である。


「姉さんこの際逃げる事しようと思っているんだけど大丈夫。」


「そうね。そうした方がいいかもしれないわよね。いいわそれでいきましょうか。」


そうして、二人は男から走って逃げる事にしたのである。


「じゃあ、行こうか!」


「そうね、振り切って見せましょうか!」


そうして、二人はずっと話しかけてきていた男を無視して、走り始めたのだった。また、男はあまりにも唐突な行動に驚き、追いかけようとするが、信号に憚れすぐに二人を見失うのでした。


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