見つけたものは
森、といっても過言ではないウォーキングコースを歩きながら、キョロキョロとしてみる。
しかし、いくら頭だとわかっていても、そんなにすんなり見つけれるわけでもなく……
「ホントにあんのかな?」
「さぁな」
「無きゃ困るよな?」
「そうだな」
だらだらと話をしながら、歩いていくと、
「ぉぎゃー、……ぁーー」
風に乗って声が聞こえる。
「猫?」
「ぎゃー、おんぎゃぁぁー」
いや、違う。猫の赤ちゃんの鳴き声かと思ったが、これは……
「あっちだな」
そういって、水澄はコースから外れていく。
「ちょっと待って!!」
あわてて後を追おうとしたときだった。
ーークスクス
真後ろで誰かの笑い声がした。
冷や汗がせなかを伝っていく。
一旦目を閉じて深呼吸をする。
よし、一、二の三で振り返ろう。
いくぞ、それ。
せーのっ。
……一、二の……
「クスクス」
「え」
さっきまで後ろでしていた笑い声が、足下でしたような気がして目を開けてしまった。
そして、足元に視線をずらせば……
暗がりにまぁるいボールのようなものが転がっていた。
まさか……と思ったが、それは正真正銘のボールで笑い声ももう聞こえない。
きっと葉の擦れる音かなにかだったのだろう。
そうだ!水澄を追いかけなくっちゃ!
急いで水澄が進んでいった方に歩き出すが、すぐに足を止める。
見失った……
でも、まだ追い付けるかも、とまた歩き出したがすぐに足が止まる。
「うー……こわい」
下手に動いて違う方向に進んでいたら、とか、もう二度と誰にもあえないかもしれない、とか不安になりすぎて、その場に立ち尽くす。
「どうしたらいい?」
もうだめだ、と諦めに似た気持ちでとその場にしゃがみこむ。
取り敢えず、こういうときは、深呼吸だよな、と息を吸おうとしたその時だった。
こつん、となにかが足に当たる。
「?」
なんだ?と視線をずらせば、丸いもの。
またボールかとおもったが、それにしてはでこぼこがあって……
それは、人の頭だった。
「!!!」
悲鳴すら上げることもできず、尻餅をつく。
そして、その場から少しでも遠ざかろうとするが、実際はそれほど距離を離すことはできなかった。
なぜなら、その、半分血まみれで頭のへこんだそれが、喋りだしたのだ。
「ヤット、ミツケテクレタ」
「ひっ」
「オレイニ、ヒトツ、ネガイゴトヲカナエテアゲル」
にたり、と笑う口元から目が離せない。
願い事、叶えてくれる。
こわいはずなのに、その一言で俺の頭は一杯になる。
「ホントに願い事、叶えてくれるの?」
「モチロン」
じゃあ……
俺のネガイは……
選択肢は、
「今回の事はなかったことに」
「幽霊を見えないようにしてください」
の二種です。
「幽霊を見えないようにしてください」を選らんた方は、そのままお進みください。
「今回の事はなかったことに」を選んだ方は、一ページ飛んでその次を読んでください。




