表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/78

ダブルブッキング

 水澄がしっかりとした作りの引戸を引くと、がらがらと音を立てて扉が開く。

 中は薄暗くて、早速懐中電灯で中を照らしてみる。


「……暗い。怖い。行きたくない」

「駄々をこねんな」


 ワーギャーと言い争いをしていると、


「ちょっと!!退いてください!邪魔です!!」

「ふぇっ?」


 急にうしろから怒られた。


 振り返れば、巫女さんみたいな格好の女の人とボブカットでつり目の大学生ぐらいの女の人、それにハンディカメラを持った厳ついお兄さんがいた。


「だ、だれ?」

「私たち、中に入りたいんですけど!退いてください!!」

心優(みゆ)ちゃん。初対面の方に失礼よ?」

「はい、先生。失礼しました」


 心優と呼ばれたツンツン大学生がポワポワした先生(巫女さん)に窘められた。

 先生には、謝ってるけど俺たちのことはガン無視である。


「えっと~、言うの忘れてた!」


 パタパタと走って近寄ってきた香水さんが説明をしてくれた。


「実は~仲介屋(うち)から紹介のチームと~依頼者が直接手配したチームとダブルブッキングしちゃったみたいで~」

「はぁ?うちの先生の力が信じられないってこと?だから、ほかにも依頼だしてたってこと?ありえない!!先生、帰りましょう!!」

「まぁまぁ。お話は最後まで聞くものですよ?それに、一回受けた依頼を投げ出すのもどうなのでしょうか?」

「金がちゃんと払われるなら、俺は何チームいてもいいけどな」


 俺はどうせ行くなら、人数が多い方がいいです!!


「ってか、なんで先に言わないんだよ」

「え~、まさかここで鉢合わせするとか思わなくて……中で鉢合わせしてくれた方がよかったのに(ポソッ)」

「自分がめんどいからって、丸投げやめろよ」

「責任のがれはんたーい!」

「とにかく!!代金は約束通りと依頼者からは言われているので安心して行ってください」

「わかりました。では、まず自己紹介をしなければいけませんね?私は照島(てるしま) スズと言います。この子は」

「私は先生の一番弟子の小鳥遊(たかなし) 心優(みゆ)。一番弟子っていってもただの一番弟子じゃありませんから。先生のお近くでお手伝いをしている「一番」ですから」


 照島さんが好きだという熱量を感じられる自己紹介をする小鳥遊さんにちょっとひき気味な俺をよそに話しは進んでいく。


「そしてこちらは、カメラマンとして同行をお願いしました、花田(はなだ) 孝雄(たかお)さんです」

「……」


 花田さんはペコリとお辞儀をした。


「そっちは?」

「え、はい。えーっと……水澄と伊織です」

「それだけ?」


 え、そっちの自己紹介の時、他に言ったっけ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ