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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第1章 悪の手先編
18/95

桜と共に恋は散る

Write14


下等「先日起きた東京タワーでのショッカーによるテロ事件…みなさんは憶えていらっしゃいますか?」


下等「あれは春休み終わりのころで、僕たちが森ちゃんと最初に出会った事件です」


下等「さてさてみなさま、東京タワーの残骸はまだ立ち入り禁止ですが…あれから約一ヶ月経ったのでそろそろ警備が薄くなってるはず…と、部長がおっしゃっ

ております」


森「下等先輩、誰に語りかけてるんですか?」


櫻井「関わっちゃだめだよ、森ちゃん。あれはね、万年変態病の末期症状で関わると感染するから」


下等「忘れてる方もいらっしゃるかもしれませんが我々は一応ショッカー研究部、略してショ研に属しております」


森「なんなんですか?万年変態病って?」


櫻井「その病気にかかるとね、まず人としてだめになる…っていうか人じゃなくなる。下等みたいに」


森「おそろしい病気ですね」


下等「と、いうわけで!われわれは夜中にこっそり東京タワーの残骸をこっそり調べることになりました!」


櫻井「それ故に人からさげずまれ、罵倒されるあわれな最後を遂げてしまうんだ…まぁ、孤独死できたら不幸中の幸いってところだな」


森「かわいそうですね…おそらく墓参りには気が向いたらきっと行くと思うかもしれないのでとっとと成仏してくださいね」


下等「森ちゃんってときどきひどいこと言うよね」





東京タワー残骸


下等「部長の言ったとおり手薄だな」


部長「まぁ、回収すべきものは回収したからだろうな」


森「回収すべきもの?」


部長「まだ仮定の段階だからなんとも言えないが…」


櫻井「………」


森「ところで私たちはなにを調べたらいいんですか?」


部長「なんでもいいから事件と関係がありそうなものを探してほしい」


櫻井「………」


部長「聞いてるか?櫻井」


櫻井「あ、え…なんでしたっけ?」


部長「なんでもいいから事件と関係がありそうなものを探してほしい」


櫻井「…わかった」


下等「なんかあったのか?櫻井」


櫻井「いや…べつに」


佐藤「………」




佐藤「…おこってる//?この前のこと//」


櫻井「いや//…そんなことないけど//…」


佐藤「…さすがにちょっと…やりすぎだった…」


櫻井「…大丈夫、気にしないから」


佐藤「…そっか…ごめんね……でも…少しは気にしてね/」


櫻井「…うん」


森「佐藤せんぱーい!!」


佐藤「…呼んでるから…もう行くね」




部長「やっぱりそうか…」


下等「なにが?」


部長「おかしいと思わないか?」


下等「だからなにが?」


部長「このドでかい東京タワーが崩壊した…それなのに死傷者がいないんだ」


下等「それは東京タワーの近隣住民が避難してたからじゃないの?」


部長「だとしても…死傷者0はありえない」


下等「じゃあ、どうして?」


部長「この東京タワーの崩壊はな、被害をなるべく小さくするための爆破解体の技術が使われてるんだ…しかも、かなり高度な技術」


下等「…なんのために?」


部長「それはわからない…でも、ひとつハッキリしたことがある」


下等「ショッカーは被害者を出す気はない」


部長「いや、正確に言うと…被害者を必要最低限にしたいんだろうな」


下等「それじゃあ…ショッカーは、ただの破壊集団じゃないのか…」


部長「あぁ、やはりショッカーはなにかしらの明確な目的をもった…テロ集団だ




ゴールデンウィーク明け


学校


毎朝…と、いうほどでもないけどないが


登校時によく見る


小さな…それはほんとうに小さな女の子が


ロッカーの前でピョンピョン飛び跳ねる風景


そういえば彼女のロッカーは一番上で取りにくいって言っていた


いつもはそんなにも長い時間飛び跳ねてないが


今日は苦戦している


そんないたたまれない女子児童を見ているのはもっといたたまれない


そのいたたたたまれない幼女が自分の後輩だったときはめちゃくちゃいたたたたたたたまれない


そのロリ女子が森ちゃんなのだからもういたたたったったまれないったらありゃしない


…『いたたたったったまれない』ってなんだ?自分で考えといてなんだけどさ…


さて、いたたたったったまれない(気に入った)森ちゃんのために


森ちゃんの上履きをとってあげよう




櫻井「はい、いたたたったったまれない森ちゃん」(上履きをとってあげた)


森「…なんですか?いたたたったったまれないって?」


櫻井「知らない」


森「………」


櫻井「………」


森「それより…上履きをロッカーに戻してくれません?」


櫻井「え?なんで?」


森「これはわたしに訪れた試練なんです!じぶんの力で解決したいんです!これで負けを認めることは自分が低身長だって認めるのと同じことなんです!!!」


櫻井「いや、認めようよ、それは」


森「だからやらせてください!」


櫻井「まぁ、わかったよ」


森「先輩」


櫻井「なに?」


森「上履き…取ってくれてありがとうございます。それと、戻してくれてありがとうございます」


櫻井「どういたしまして…」


森「それでは…改めて…」ピョン!ピョン!ピョン!


佐藤「…おはよう」


櫻井「あ、おはよ」


佐藤「…森ちゃんは…なにやってんの?」


櫻井「あれはね…」


森「取れない~」ピョン!ピョン!ピョン!


佐藤「…なるほど…森ちゃんの上履きをロッカーに放り込んで森ちゃんが苦労して取ろうとするのを見て楽しんでるんだ…」


櫻井「いや、違うからね」


佐藤「…最低//」


櫻井「今は照れるところじゃないよ、絶対」


森「く、櫻井先輩がロッカーの奥の方に入れたからよけいに取れない~」ピョン!ピョン!ピョン!


佐藤「…超最低///」


櫻井「男の趣味悪いよね、佐藤さんって……まぁ、おれが言うのもなんだけどさ」




10分後


ギャラリー1「ガンバレー!!あとひといきだ!!」


ギャラリー2「キャー!!森ちゃん頑張ってー!!」


ギャラリー3「いけいけ!!」


ギャラリー4「L、O.V.,E もーりちゃん!!」


森「ありがとうございます!みなさん!絶対に取ってみせますから!!」


櫻井「なんで上履き取るだけでこんな盛り上がってんの?」


ギャラリー5「ハァハァ…いいよ、森ちゃん…ハァハァ」


櫻井「誰か110番通報してくれない?」


森「もう少しです!!」


ギャラリー6「さくら~ふぶ~きの~サライ~の空へ~、いつかかえ~る、そのときま~で~」


櫻井「24時間やれってか!?」


ギャラリー6(佐藤)「夢は、捨てな~い~」


櫻井「しかも意外な人物だった!!」





上履きを取った後


森「いまの日本社会は間違ってます!」


櫻井「…なにが?」


森「高層ビルや東京スカイツリーといい、どれもこれもみんな上へ上へと伸びていってます!」


櫻井「…で?」


森「それでは小さな子供たちには不便な生活を強いられることになります!…別にわたしのことを言ってるわけではありませんよ!」


櫻井「わかった、わかった」


森「こんなにも高い建物に囲まれていたら日本は上を見上げ過ぎてクビが痛くなる窮屈な社会へと変貌してしまいます!」


櫻井「上を見上げるのは悪いことじゃないと思うよ」



森「やはりここは小さな子供が不便にならないように横へ横へと伸び伸び伸びていくべきだと思います!…べつに自分のために言ってるわけではありませんよ!


櫻井「いいかげん自分の小ささを認めるべきだと思うよ」


森「日本の縦社会だってそうです、社会は人間平等を謡っているのに矛盾してます!もっと横に伸び伸び伸びるべきです!」


櫻井「…言いたいことはわかるけどさ…そういう森ちゃんも縦社会の生き方をしてると思うよ」


森「わたしがですか?」


櫻井「例えばさ、その敬語とか」


森「…そういえばそうですね」


櫻井「もっと横に伸び伸び伸びたいならさ、とりあえず先輩後輩は忘れてさ、敬語はなしにしない?」


森「いいんですか?」


櫻井「もち」


森「わかりまし…じゃなかった…わかった、これからもよろしくね、幼女強姦犯」


櫻井「それもそろそろ忘れてくれない?」




教室(授業中)


一日は24時間


一年は365日


日本人の平均寿命は約80年


つまり人の一生は約70万時間


数字にしてみると意外に一生というものは短い気がする


授業時間は約1時間


つまり俺は自分の人生の70万分1をこの授業に捧げなければならない


70万分の1というものはわずかな値だ…しかし


自分の人生の70万分の1となるとその価値はグンッ!っと変わってくるものだと俺は思う


はたしてこの授業には自分の人生を賭けるほどの価値があるのだろうか


答えは……否


だから寝てもいいと思うんだ


もしかしたら寝る方が価値のないことと思う人もいるかもしれない


でも考えてみてほしい


過労死が多発するこの日本社会で一秒でも長く生き抜いていくために必要なもの


それすなわち睡眠なり


つまり睡眠は無駄なことではない


故に、いま我は寝るべき


Q.E.D 証明終了…さぁ、寝よう!



下等「櫻井、起きろよ」


櫻井「うるさいな…せんせーい!」


先生「なんだ?」


櫻井「隣の下等君がうるさくて睡眠に集中できません、彼を廊下に立たせてください」


先生「むしろおまえが立て」


こうして僕は自分の人生の70万分の1を廊下で過ごした





部活


部長「…と、いうわけでわたしは先日の東京タワー詮索でショッカーは明確な目的を持ったテロ集団という確信を得た」


森「テロリスト…ですか」


部長「ああ、おそらくな…ただ、普通のテロリストとは違う点がいくつかあるんだ」


佐藤「…なにが?」


部長「まず一つ目は目的を明かさないことだ、だからわたしはたんなる破壊行動という考えを捨てられなかった」


櫻井「他は?」


部長「もうひとつが無駄に被害を大きくしない点…とりあえずこの2つだ」


下等「けっきょくショッカーの目的は?」


部長「さぁな…おまえの方がわかるんじゃないか?」


下等「まぁ、そりゃそうなんだけどさ…」


佐藤「…なんの話?」


部長「佐藤は何かわからないか?」


佐藤「…わかんない」


森「理解不能な宗教的考えなんてどうでしょうか?」


部長「たしかにそれだってひとつの可能性だって考えられるが…違う、と思う」


櫻井「なんでですか?」


部長「まぁ、カンだな」


櫻井「カン…ですか?」


部長「あぁ、カンだ」


森「カンで否定するなんて部長らしくないですね」


櫻井「…ところで、森ちゃんはなんで敬語に戻ってんの?」


森「気づいたんですよ、敬語はわたしのアイデンティティだと」


櫻井「あっそ」





下校中


森「何なんでしょうね、ショッカーの…いや、悪将軍の目的って」


櫻井「う~ん…わかんない」


下等「…森ちゃんの言ったとおり、理解不能なもんなのかもな」


森「政府は…まもるんジャーは知ってるんでしょうか?」


櫻井「知らないを思う、ショッカーの目的がわかってるなら壊滅させるのは簡単だからな」


森「まもるんジャーの能力を持ってしてもわからないんですね」


櫻井「まもるんジャーの能力?」


下等「…おまえ、もしかして知らないの?」


櫻井「なにが?」


下等「まもるんジャーには一人一人違う特殊な能力があるってこと」


櫻井「…そんなの初耳なんだけど」


森「そんなのも知らないなんて…ショッカーの風上にも置けませんね」


櫻井「…べつに置かなくてもいいけどさ……例えばどんな能力なの?」


森「例えばレッドの能力は武器を召喚することができます」


下等「イエローが瞬間移動だ」


櫻井「…なんか急にファンタジー要素でてきたな…」


森「ブルーの能力が視力アップです」


櫻井「武器召喚、瞬間移動って来て視力アップって…ショボクね?…ってかなんでそんなこと知ってるの?」


森「公式ホームページに載ってるからですよ」


櫻井「いいの?それ。普通にばれちゃっていいの?」


森「ちなみにまもるんジャーは一人一人武器も決まってるんですよ」


櫻井「そうなんだ」


森「レッドが剣を使います」


下等「ブルーがライフルでイエローが手榴弾でピンクがグレネードランチャーだ


櫻井「…武器としては間違ってないが…いいの?ヒーローとしてそれは?」



ショッカーアジト


面接官「櫻井君」


櫻井「なんですか?」


面接官「この前の…作戦の続きを話したいんだが…なるべく早く作戦を実行する必要ができたんだ」


櫻井「いいですけど…なにがあったんですか?」


面接官「それはだな…」




ライトパウアーの会議


面接官「もうすぐゼロが帰ってくる」


158「ゼロが…」


櫻井「ゼロってなんですか?」


橋本「悪将軍の…人形だ」


森「人形?」


158「悪将軍の従順な部下です」


面接官「しかもこいつが厄介なことに…適合者なんだ」


下等「適合者…」


橋本「はっきり言って強さは…まもるんジャーをも超える」


櫻井「まもるんジャー以上…」


森「戻ってくるっていうのはどこかに行ってたんですか?」


158「数ヶ月前にまもるんジャーと戦って大けがをして…もうすぐ完治して帰ってくるって意味だと思います」


面接官「もし作戦前にゼロが帰ってきたら…作戦は…絶望的だ」


櫻井「………」


森「だったら…早く作戦を決めるべきです」


面接官「そうだな…作戦のひとつの問題点は仲間にするショッカーの厳選…これはこちらにまかせてほしい。肝心なのはどうやって悪将軍を背中の爆弾が爆発し

ない圏外区域におびき寄せて、どうやって倒すかだ」


櫻井「悪将軍はどこかを襲撃した後はどうしてるんですか?」


面接官「このショッカーのアジトには悪将軍の部屋があるんだ」


下等「…悪将軍の…部屋」


面接官「襲撃の後はそこに引きこもってる」


158「ちなみにショッカーがその部屋に入ると爆発するので注意してください」


面接官「もうひとつ、言っておかなければならないことがある」


森「なんですか?」


面接官「適合者には一人一人違う特殊な能力を持ってる」


下等「まもるんジャーみたいにか?」


面接官「そうだ」


櫻井「もしかして悪将軍にもあるんですか?」


面接官「ああ、悪将軍は透明人間化の能力を持ってる」


158「透明人間化…奇人変態、悪臭爆発、超絶汚物の悪将軍にはぴったりな能力」


森「もしかして櫻井さんにもあるんですか?」


面接官「おそらくは…ただ、なんの能力でどうやったらできるようになるかはまったくわからない」


櫻井「おれに…能力」


下等「あんがい食材と話せるとかそんなのじゃね?」


櫻井「それは主人公っていうポジション的にない」


森「萌え萌えじゃんけんで勝てる能力とか?」


櫻井「だからそれらは修行の成果だからね」


下等「…どんな修行だよ」


面接官「それらをふまえた上で作戦を考えてくれ」


森「わたしたちは襲撃する際に移動には車を使いますよね?」


面接官「ああ」


森「悪将軍も車で移動するんですか?」


面接官「そうだ」


森「じゃあ車で圏外におびき寄せてそこでボコるっていうのはどうでしょうか?」


橋本「…悪くないな」


下等「いっそのこと圏外におびき寄せた後に悪将軍が乗ってる車を爆発させるっていうのは?」


面接官「…それにしよう」


158「もし…その作戦が失敗したときは…」


櫻井「俺の出番ってわけですね?」


面接官「あぁ、そうだな…ゼロが戻ってくるのが夏頃…それまでに決着をつけよう」


森「はい!」


面接官「それじゃあ今日の会議はここまでにしよう…そろそろ襲撃の時間だ」


158「今日はどこを襲撃するんですか?」


面接官「今日はだな…」






悪将軍「ちくしょう!またやられた!ショッカーども!撤退だ!」


下等「え?もう襲撃終わり?描写なし?」


森「いいんですよ、どうせ描写したってなんやかんやでまもるんジャーが勝つんですから」


下等「いや、でもこれを描写しなかったらただの高校生の話になるよ、この小説」


森「いいんですよ、読者たちだってこんなおっさんどもの醜い争いよりもわたしたち高校生のピチピチした話を読みたいんですから」


下等「じゃあもういらなくね?この件」


櫻井「そんなこと言うな。俺らだって命がけで頑張ってんだから」


森「そうですよ!作者だってわたしたちのピチピチした話を書きたいけど我慢してこの件を書いてるんですよ!!」


下等「じゃあますますいらないだろ!この件!」


櫻井「ほら、無駄口叩いてないで逃げないと来るぞ、正義の味方が」


ブルー「…逃がさない」


櫻井「森ちゃんたちは先に逃げて!我が輩が時間を稼ぐ!」


下等「我が輩!?」


森「わかりました!行きましょう、下等先輩。わたしたちじゃ邪魔になります」


下等「あぁ…でも我が輩ってのが気になる…」


森「どうせ櫻井先輩のつまらないボケです!ほっといて行きましょう!」


櫻井「(涙)」


ブルー「今日こそは…逃がさない」


櫻井「どうしても逃がしてくれないんですか?」


ブルー「愚問だな」


櫻井(森ちゃんたちは…行ったな。後はおれが逃げるだけ…ここ辺は林だから身を隠しながら逃げれば…)





林の中


櫻井(撒いたかな…)


櫻井(なんか前にもこんな感じで林のなかを逃げた覚えが…)


櫻井「まぁ、いいか…早く帰らないと…」


ブルー「そのまえに…教えてくれないか?」


櫻井「え?」


カチャッ!!


ブルー「…無駄な私語、行動をとったり、5秒以内に質問に答えなかったらおまえの頭を撃つ」


櫻井やばい…


ブルー「…お前らの目的はなんだ?」


櫻井(…知らない!それに知ってても答えたら爆発する!)


ブルー「4、3」


櫻井「し、知らない!!」


ブルー「…2」


櫻井「ほんとに知らないんだ!!」


ブルー「1」


グリーン「そこまでザマス!」


ブルー「…止めても無駄」


グリーン「止めにきたんじゃないザマスよ…忠告しにきたザマス」


ブルー「…忠告?」


グリーン「あなたが彼を撃ってもいいことないザマス」


ブルー「…敵が一人消える…それだけで十分」


グリーン「たしかに敵は一人消えるザマス…でもあなたの大切な人も消えるザマスよ」


ブルー「…どういう意味?」


櫻井(なんだ?仲間割れか?)


グリーン「考えたことないザマスか?あなたが殺そうとしてるショッカーが大切な人かもしれないザマスってことを…ザマス」


櫻井(無理矢理でもザマスをつけたいんだな…)


ブルー「…そんなこと…あるわけない」


グリーン「どうしてそう決めつけるザマスか?世の中には信じられないくらい悲しい現実ってあるザマスよ…ねぇ?櫻井さん?」


櫻井「え?」


ブルー「で、デタラメを言うな!!そんなことが…あるわけ…」


グリーン「どうしたザマスか?それとも…もしかして思い当たる節でもあるザマスか?」


ブルー「違う!こいつは櫻井じゃない!」


グリーン「でもそのショッカーは否定しないザマスよ?」


ブルー「もしそうだとしても…どうしておまえが知ってる!?」


グリーン「答える義務はないザマス。ただ彼が死んであなたが困るようにわたしも彼に死なれると困る…それだけザマス」


ブルー「答えろ!さもなければ…おまえを撃つ!」


グリーン「こっちに銃口を向けないでくれザマス。彼が逃げるザマスよ」


櫻井(逃げるなら今だ!)


グリーン「っていうかもう逃げてるザマス」


ブルー「答えろ!!!」


グリーン「あなたごときがわたしに勝てると思ってるザマスか?」


ブルー「クッ……」


ガチャンッ!!(ライフルを落とす音)


ブルー「…違う…あいつは櫻井じゃない…そんなわけない…」


グリーン「さて…彼も逃げたことザマスし…そろそろわたしも帰るザマス」


ブルー「…違う…そんなはずがない…だって櫻井は…」


グリーン「ひとつ…いいこと教えるザマス」


ブルー「…違う…」


グリーン「ぐちぐち言ってたってなにも始まらないザマス」


ブルー「………」


グリーン「知りたいんなら本人に聞くのが一番アル…じゃなかった…ザマス」


ブルー「………」


グリーン「それがどんな真実であれ…君は一歩前に進める…善くも…悪くも…」





学校 教室 朝


佐藤「櫻井」


櫻井「なに?」


佐藤「話したいことがある、屋上に来てほしい」


櫻井「わかった」


下等「とうとう愛の告白か!!部長!これは見に行かなければ江戸っ子じゃないぞ!!」


部長「もともと江戸っ子でもなんでもないだろ」


下等「さぁ、皆の衆、俺たちも屋上へ行くぞ!!!」


クラスメート「おおおおおおおぉぉっぉぉぉ!!!!!」


部長「待った」


下等「ご安心を…望遠鏡の用意はできております、姫」


部長「屋上には行くな」


下等「え?」


部長「あいつらを追って屋上に行くやつはわたしが許さん!」


クラスメート「なんでだよ!!」

「そんなの俺たちの自由だ!!」

「仲間の船出を見守るのは我々の義務だ!!」


部長「別に無理強いする気はない…だが…警告はしたぞ」


クラスメート「さあ、次の授業の準備だ」

「おそろしや…」

「我々は命が惜しい」

「すまない、櫻井よ…君の船出は見守ることができない」


下等「クッ、我が軍勢が…姫のお言葉にひれ伏してしまった…」


部長「どうすんだ?下等。おまえは見に逝くのか?」


下等「クソッ…屋上に見に行くだけなのに…どうして三途の川を見るハメになるんだ…」


部長「今回は…あきらめてくれ」


下等「…なんでだ?」


部長「いまは言えない」


下等「…そっか」


部長「あの時から…こうなることはわかってたんだけどな…」




屋上


佐藤「短刀直入に言う…わたしは…まもるんジャーブルーだ」


櫻井「うん」


佐藤「これは人には言えない…命に関わるから」


櫻井「うん」


佐藤「わたしの…人には言えない秘密…」


櫻井「………」


佐藤「櫻井…答えて…」


櫻井「………」


佐藤「あなたは…ショッカーなの?」


櫻井「………」


佐藤「…どうして…なにも答えないの…」


櫻井「………」


佐藤「…どうして…否定してくれないの…」


櫻井「…ごめん…」


佐藤「…謝らないでよ…」


櫻井「………」


佐藤「理由が…あるんだよね?…どうして?」


櫻井「…ごめん、言えない」


佐藤「…どうして…」


櫻井「………」


佐藤「…どう…して……」


わたしはただ…『そんなわけないじゃん』ってその一言が聞きたいだけなのに…


櫻井「………」


なにも答えてくれないあなたをそれでも信じていたいのに…


佐藤「………」


まだあなたを愛しているのに…


櫻井「…もう授業始まるね」


佐藤「………」


櫻井「…ごめん、もう行くね」


佐藤「………」


会ってはいけなくなるなんて…ひどすぎるよ…


佐藤「…さよなら、櫻井」


櫻井「……さよなら、佐藤さん」


さようなら、わたしの…大好きな人



桜はもう…散ってしまったんだね


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