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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第1章 悪の手先編
PR
17/95

なぜかメイド成分が多い

Write13


突然だが、俺と姉ちゃんは血が繋がっていない


だから赤の他人と言われても否定はできない


だけど俺は本当の姉弟だと思ってる


俺は小さいころから姉ちゃんと会っていた


兄貴が姉ちゃんと幼馴染だったからだ


俺の兄、櫻井和は本当の兄弟だ


俺がまだ小さかったときに両親が死んだ


それからは兄貴が高校に通いながら家計を支えた


歳が離れていたけど、いい兄だった


だけどそんな兄貴が死んだ


突然のことだった


身寄りのない俺は施設に預けられる予定だったが


姉ちゃんが俺を引き取ってくれた


幼い頃から姉のように慕っていた姉ちゃんと暮らすことにあまり違和感はなかった


なんで俺を引き取ってくれたかをきいたことがある


だって私はあんたの姉ちゃんじゃん


笑いながらそう答えた


それ答えになってんの?


そう言い返したけど


正直嬉しかった


そんな姉ちゃんは兄貴と中山さんと幼馴染だった


普段は破天荒な姉ちゃんだけど


二人の幼馴染を亡くした姉ちゃんは本当は辛いはず


だからあんなことを言ったんだろう


俺はいろいろな人に支えてもらった、だから


大事にするよ、この命を


無茶はすることになる、だけど


生きて帰ってくる、必ず


大丈夫、一人じゃないから





姉「今日の夕食は『ツクシのコンフィチュール』だよ」


櫻井「さすが姉ちゃん、食材の味を100%…いや、700%引き出せている」


姉「ツクシがコンフィチュールにしてと語りかけて来たからな」


櫻井「食材が語りかけて来ただって!!」


*ここら辺から読む必要はありません


姉「語りかけてくるんだよ、私ほどの料理人になれば」


櫻井「でも、聞いたことないよ、そんなこと!!」


*この物語はフィクションです


姉「お前もあと十年もすればできるようになるさ」


櫻井「無理だよ、そんなこと」


*実際の団体、人物には一切関係がありません


姉「大丈夫!おまえは私以上の素質を持っているんだから」


櫻井「でも、聞いたこともないんだよ!食材が語りかけてくるなんて!」


*とりあえず後先考えずにこの件を書いてみたがまともに突っ込める人もおらず話をどう展開させようか考えている作者


姉「ところで、彼女とかいないのか?」


*考えた結果不自然な話題転換…これでも頑張ってるんだからね////


櫻井「日本人の平均寿命って80歳くらいらしいよ」


姉「急にどうした?」


櫻井「寿命が80歳なら16歳なんて若造どころか人生のスタート地点にも立ってないわけなんですよ」


姉「だから?」


櫻井「スタート地点にも立ってない人間がなにを手にできるというんですか!?いや、なにも手にできはしない!!」


姉「ようするに?」


櫻井「彼女なんてできるわけがない」


姉「初めからそう言え」


櫻井「そう言う姉ちゃんはどうなの?いい人とかいないの?」


姉「日本人の平均寿命って80歳くらいらしいよ」


櫻井「ごめん、聞いた俺が悪かった」





姉「私は弟をおまえ呼ばわりするのは忍びないと思ってるんだ」


櫻井「ごめんね、名無しの主人公で」


姉「と、いうわけでそろそろ名前を決めようと思う」


櫻井「とうとう俺もドラゴンになれる日が来たのか」


姉「いや、それはない」


櫻井「俺の名前をドラゴンにできない日本社会なんて間違ってる!」


姉「とりあえず、私がいくつか候補を決めて来たから聞いてくれ」


櫻井「どんなの?」


姉「櫻井ベアーなんてどうよ?」


櫻井「『どうよ』って人に聞く前に悟るべきだと思う」


姉「あんたに言われたくない」


櫻井「一応聞いてみるけど他は?」


姉「櫻井栗頭理一」


櫻井「さくらいくりあたまりいち!?」


姉「違うわよ、櫻井グリズリーだよ」


櫻井「なに?その熊に対する執着心は?」


姉「じゃあどんなのがいいの?」


櫻井「ドラ…」


姉「ドラゴン以外で」


櫻井「とりあえずこの小説の登場人物の名前はみんな一文字なんだから俺も空気読んだ名前にした方がいいと思う」


姉「さっきまでドラゴンなんてぬかすやつがなにを言ってんだか」


櫻井「言っておくけど俺と姉ちゃんのネーミングセンスは同レベルだよ」


姉「一文字でしょ…じゃあ、櫻井愚なんてどうよ?あんたのイメージにぴったり

だし」


櫻井「ごめんね、愚で…でも弟を愚呼ばわりするのってどうよ?」


姉「たしかに嫌だね、じゃあ櫻井鏖なんてどうよ?」


櫻井「なんて読むの?これ」


姉「これわね…みなごろしって読むのよ」


櫻井「病んでんの?姉ちゃん」


姉「ちなみに音読みはオウって読む」


櫻井「他なんかないの?」


姉「なくはないけど…今のが正直最高傑作なんだよね」


櫻井「姉ちゃんが子供産んだら名前は旦那に決めてもらった方がいいよ」


姉「…しょうがない、ダメ元で勝なんてどうよ?」


櫻井「言っとくけど今までのなかで一番まともだからね」


姉「それじゃあ勝でいい?」


櫻井「残念ながらその名前の人…じゃなかった、カマドウマがいるからね」






姉「どう?学校楽しい?」


櫻井「まぁ、楽しいよ」


姉「そっか、よかった…心配してたんだよね、私」


櫻井「なにが?」


姉「和がいなくなってからずっと…なんていうかさ、取り憑かれてたんだよね、あんたは」


櫻井「取り憑かれてた?」


姉「そう、復讐にね」


櫻井「復讐…か」


姉「ショッカーのことだけで終わらしちゃだめだよ、高校生活を」


櫻井「………」


姉「ちゃんと遊んで、勉強して、いろいろなことやりなさい…なにより…」


櫻井「なにより?」


姉「仲間を大事にしなさい…じゃなきゃ、後悔するよ」


櫻井「…姉ちゃんは、なんかあったの?後悔したこと」


姉「まぁ、ね……さて、明日もバイトあるし、姉ちゃんもう寝る」


櫻井「わかった」


姉「思いは…伝えなきゃ伝わんないよ」


櫻井「なんの話?」


姉「いや、ただの独り言…おやすみ」






学校


櫻井「悪いな、急に呼びだして」


プーさん「べ//べつにかまわないんだからね//」


櫻井「さっそくだけどさ…」


プーさん「スルーされると恥ずかしいんだけど」


櫻井「メグみょんって憶えてるか?」


プーさん「あの無能無策、縁木求魚、海底撈月、轗軻落魄したメイドでしょ?忘れるほうが難しい」


櫻井「お前よくそんな難しい四文字熟語知ってたな」


プーさん「電子辞書片手に頑張ったからな、作者が」


櫻井「でさ、俺、そのメグみょんに会いたいんだよ」


プーさん「なんで?…そっか、そういうことか…安心しろ、俺が恋のキューピットになってやるから」


櫻井「めんどくさいからそれでいいや」


プーさん「で、お前の初恋の相手はどこにいるんだ?」


櫻井「それがわかんないんだよね」


プーさん「ってかなんで俺呼んだの?」


櫻井「探すの手伝え、どうせひまだろ?」


プーさん「言っておくけど俺はお前が思ってるよりも忙しいからね」


櫻井「とりあえずあのボウリング場に行こう、まだ働けてるかもしれん」


プーさん「働けてるかもしれん?」


櫻井「気にすんな、とっとと行くぞ」





ボウリング場


ガコンッ!!!(ピンが倒れる音)


店員「その人ならもうクビになったよ」


櫻井「そうですか…」


店員「大変だったよ、彼女は…あまりにすぐクビになるから店長からの哀れみでクビになる日は店のあいさつを変えたりとか…」


下等「だから期間限定だったんだ…」


櫻井「彼女はどこに住んでるんですか?」


店員「ごめんね、そういうのは個人情報だから教えらんないや」


櫻井「じゃあ、せめて名前、彼女は佐藤恵っていう名前ですか」


店員「…そうだよ、仕事あるからもう行くね」


プーさん「なんで名前を知ってたんだ?」


櫻井「まぁ、ちょっとな…でもこれで名前はわかった」


プーさん「でもどうする?名前だけじゃあ会うのは難しいぞ」


櫻井「とりあえず…森ちゃんに電話してみようかな、森ちゃんもメグみょん知ってるし」





森『もしもし?』


櫻井「もしもし、今大丈夫?」


森『はい、大丈夫ですよ…どうしました?メグみょんさんでも探してるんですか?』


櫻井「…なんでわかんの?」


森『いちいち説明する描写を書くのはめんどくさいらしいですよ』


プーさん「それって誰の言葉?」


櫻井「で、どこに居るか知ってる?」


森『今どこにいるかは知りませんよ、でも…」


ガコンッ!!!


森『…先輩もしかして今…』


アルカパ『ボウリングしてるんですか!!?』


プーさん「電話越しでもアルカパであることがわかる」


アルカパ『ボウリングするなんて!先輩は人でなしです!悪魔です!悪将軍です!』


櫻井「だとしたら森ちゃんのまわりの人のほとんどは悪魔だよ」


アルカパ『幼女強姦犯んんんんんんんん!!!!!!!』


櫻井「いいかげん忘れてくれない?それ」


アルカパ『いますぐボウリングを止めてください!さもないと実力行使で…』


電話『ツー、ツー、ツー』


櫻井「めんどいから切った」


プーさん「どうすんの?これから」


櫻井「片っ端から店を見て回る」


プーさん「大変じゃねぇ?」


櫻井「それでも会わなきゃいけないんだよ」


プーさん「そうだよな…櫻井の愛しい彼女のためだもんな」


佐藤「…櫻井の…愛しい彼女…私のことか///?」


プーさん「…どっからあらわれたの?」


森「あれ?二人ってそういう関係だったんですか?」


部長「そこんとこそろそろハッキリさせたらどうだ?櫻井」


佐藤「…そうだそうだ」


部長「ていうか、もうめんどくさいから付き合えよ、お前ら」


櫻井「いやですよ、そんな人から強制されるなんて」


プーさん「そうだ!愛はもっと自由だ!例えそれが妄想の中であったとしても!」


櫻井「いや、それは自重するべき」


森「おめでとうございます!二人とも、末永くお幸せに!」


櫻井「進展させ過ぎでしょ、森ちゃん」


佐藤「…よかった…ハネムーンは国際宇宙ステーションだよ、ダーリン」


櫻井「どれだけ俺にツッコミさせたいの!?」


プーさん「父さんは認めんぞ!!」


櫻井「お前は黙ってハチミツでもなめとけ!!」


部長「なにか嫌なところでもあるのか?」


櫻井「そりゃありますよ!!」


佐藤「…そっか…私じゃ嫌か…ごめんね、調子に乗り過ぎた…」


櫻井「いや、そういう意味で言ったわけじゃなくて…」


森「あぁ、泣かないでください、佐藤先輩、悪いのは幼女強姦犯先輩なんですから」


佐藤「…うぅん…悪いのは私…グスッ…だから…」


櫻井「佐藤さん…」


部長「あーあ、泣かせた…責任取って嫁にもらったらどうだ?」


プーさん「涙ってそんな重いもんだっけ?」


櫻井「ごめん、言い過ぎた」


佐藤「…櫻井…」


櫻井「でも嫁は無理」


プーさん「そりゃそうだ」


佐藤「…残念…嘘泣きまでしたのに…」


櫻井「本人の前で嘘泣きってばらすのやめたようがいいよ」


佐藤「…そうなの?」


プーさん「気づけよ、そのくらい」


部長「で、具体的にはなにが不服なんだ?」


櫻井「小説の中くらいもっとドラマチックな恋をしたいです(by 作者)」


部長「わかったよ…櫻井、あの曲がり角を向こうから走ってこい。佐藤がこっちから走って行くからぶつかって告白しろ」


櫻井「なに!?そのショートコント!?」


プーさん「で、なんで部長たちはここにいるの?」


森「もちろんBBBの活動の一環です」


櫻井「BBB?」


森「ボウリング撲滅美少女の略です」


プーさん「自分で美少女とか言っちゃうんだ…」


森「しょうがないじゃないですか、どうしてもBBBにしたかったんですから、作者が」


部長「私たちは一緒にぶらぶらしてたからついて来た」


森「おなかすいてきましたね」


部長「どうせだから一緒に昼飯でもどうだ?」


櫻井「いいですよ」


部長「なにが食べたい?」


櫻井 佐藤 プーさん 森「焼肉で!!!!」


部長「昼から盛りだな、お前ら」






結局


メイド「おかえりなさいませ!!ご主人様!!お嬢様!!」


櫻井「………」


メイド「あ!部長お嬢様!またあぉ蒼に会いに来てくれたんですか?」


部長「もちろんだよ、あぉ蒼」


あぉ蒼(メイド)「あぉ蒼うれしぃ!!!」


櫻井「…部長」


部長「なんだ?」


櫻井「なんですか?ここは」


部長「焼肉屋にでも見えるか?」


櫻井「見えたら救急車で精神科医に会いに行きます」


森「メイドさん、ハラミ一人前お願いします」


櫻井「メイドさん、ついでに119番も一人前お願いします」


あぉ蒼「メイドさんじゃなくて、あぉ蒼って呼んでぇ」


櫻井「えーっと…あお蒼?」


あぉ蒼「あぉ蒼の『お』はちっちゃい『ぉ』なのぉ!!!」


櫻井「『ぉ』ってどうやって発音すんだよ…そしてここはメイド喫茶か?」


プーさん「どう見てもメイド喫茶だろ」


櫻井「ですよね…ってか部長よくここにくるんですか?」


あぉ蒼「部長お嬢様は週三であぉ蒼に会いに来てくれますよぉ」


櫻井「しかも超常連だ…」


森「意外ですね…」


部長「私だって可愛いもの見て癒されたいときがあるさ…」


プーさん「っていうのは嘘であぉ蒼が俺たちと同じ中学で同級生だからよく飯を奢ってもらってるだけ」


あぉ蒼「あれ?お前誰だったけ?」


プーさん「中学校時代は目立ってたと思ってたんだけどな、俺」


佐藤「…あくまで思ってただけ」


部長「さて、立ち話もなんだからそろそろ席に案内してくれないか?」


あぉ蒼「かしこまりました、今なら無料で間違えて一人用のカウンター席に案内する天然ボケオプション付けますけど?」


森「あ、じゃあお願いします」


プーさん「いや、いらないでしょ」






あぉ蒼「萌え萌えじゃんけん!じゃんけん…」


櫻井「ポオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」


プーさん「………」


あぉ蒼「またあぉ蒼がまけましたぁ!お強いですね!ご主人様!」


櫻井「なんせ師匠(中山さん)に萌え萌えじゃんけんの特訓をさせられましたからね」


あぉ蒼「くやしぃ、もう一回です!萌え萌えじゃんけん!じゃんけん…」


櫻井「ポオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」


プーさん(なんかめっちゃ楽しんでるんですけど、この人)


あぉ蒼「また負けたぁ!!もう一回ぃぃ!!」


櫻井「なんどやっても無駄ですよ」


あぉ蒼「萌え萌えじゃんけん、じゃんけん…」


櫻井「ポオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」


プーさん(だからただのじゃんけんじゃん!)


あぉ蒼「なんで負けるのぉ!?」


櫻井「萌え萌えじゃんけんで俺に勝てるのは師匠だけです」


プーさん(ただのじゃんけんなのに?)


森「いいんですか?佐藤先輩。彼氏さんが他の女性とあんなに仲良くしてて」


プーさん「彼氏じゃないけどね」


佐藤「…いいの…櫻井のダメっぷりが見れるから…それに…」


森「それに?」


佐藤「あんなに楽しそうな櫻井を…邪魔したくない」


プーさん「じゃあ俺のクビを絞めてるこの手はなに?」


佐藤「…さすがに…ジェラシーを感じる」


プーさん「そういうのは感じさせてる本人にぶつけるのが一番だよ」


櫻井「なかなか奥深いところですね、メイド喫茶って」


部長「そうだな」(ドン引きしてる目線で)


プーさん「おまえめっちゃ楽しんでるな」(なぜか勝ち誇った目線で)


森「テイション高いですね、櫻井先輩」(なにかが一周して尊敬してしまった目線で)


佐藤「………」(もう//櫻井ったら//ほんっとダメ人間なんだから死ね、プーさんっていう目線で)


プーさん「照れながら人の死を願うことってできるんだね」




森「ところで…あお蒼さんって部長とプーさん先輩と同い年なんですよね?」


あぉ蒼「あぉ蒼って呼んで」


部長「それがどうした?」


森「部長ってプーさん先輩と同い年なんですか?」


部長「そうだが?」


森「私ずっと部長は三年生だと思ってました」


プーさん「今更!?」


森「いや、これは勘違いすると思いますよ、読者も」


あぉ蒼「ところでみなさまは部長お嬢様のお友達ですかぁ?」


部長「ああ、そうだ。みんな同じ部活だ」


あぉ蒼「お名前はなんていうんですかぁ?」


櫻井「櫻井です、ポジションは主人公で、特技は萌え萌えじゃんけん、趣味は料理です、ときどき卵と会話してさみしさを紛らわしてます」


あぉ蒼「わたしも料理好きですよ。それより下の名前も教えてください」


櫻井「宇宙が三権分立しても言われたくない言葉は『それでも主人公か!?』と『下の名前も教えてください』です!!!」


あぉ蒼「…なんかすみませんでした。お嬢ちゃんは誰の妹なのかなぁ?」


森「私の名前は森カネテ、15歳です!!!高校生です!!!JKです!!!!!!なんならパスポート見ますか!!!!?」


あぉ蒼「…なんかすみませんでした、…あの…お嬢様は…」


佐藤「…佐藤…好きな人は櫻井、嫌いなものはキャラがカブるやつ、それと櫻井に寄ってくるハエ=おまえ」


あぉ蒼「…なんかすみませんでした…なんだかみなさん恐い方々ですね」


プーさん「あぉ蒼がうまい具合に嫌なとこを触れて来たからね」


あぉ蒼「そうなんですか…ところでおまえ誰だよ?」


プーさん「仲がよかったと思ってたのは俺だけなのかな…」


櫻井「その通り、全部お前の妄想の中のことだったんだよ」


プーさん「そっか…体育祭のリレーで一周遅れだったけどアンカーのおれが逆転したり、調理実習でトラと戦ったり、合唱コンクールでクラスの俺以外が全員ボ

イコットして俺がソロで歌ったりしたのも全部妄想だったのかな…フヘヘヘヘ」


あぉ蒼「大丈夫なんでしょうか?この人の頭…救急車とか呼ばなくていいんですか?」


櫻井「呼ばなくていいです、呼んでも現代の医学では直せないんで」


あぉ蒼「本当にいいんですか?救急車呼ばなくて」


森「大丈夫ですよ、いつものことですから。ところで…ハラミ一人前はまだですか?」


櫻井「やっぱり呼んでください、救急車」


部長「さてと…それじゃあさっそく作ってもらっていいか?」


あぉ蒼「はい!もちろんです!」


櫻井「なにをですか?」


プーさん「あぉ蒼はな、部長を尊敬してるんだよ」


あぉ蒼「違えよ!崇拝してるんだよ!死ねよ、カス!!」


プーさん「それでな(涙)、あぉ蒼はな、なんでもいいから認めてもらいたいんだよ、部長に」


櫻井「ふ~ん、頑張ってるんだね…で、けっきょく何を作るの?」


部長「料理を作ってもらってる」


櫻井「ほ~う、料理ですか…」






あぉ蒼「さあ!これがわたしが2年かけて作りあげたスーパーあぉ蒼オムライスの萌え萌えケチャップ崖です!!」


部長「うん、おいしそうだ」


あぉ蒼「みなさんの分も作ったのでどうぞ!」


森「おいしそうですね」


佐藤「…いいにおい」


櫻井「まぁ、俺ほどじゃないけどね」


部長「それじゃあいただきます」


プーさん「…おれの分は?」


森「いただきます」


佐藤「…いただきます」


櫻井「いただきます」


プーさん「だから俺の分は!?」


あぉ蒼「…どうですか?」


部長「…残念ながらまだ認めるわけにはいかないな…味がうすいし、それになんだかありきたりだ」


あぉ蒼「そうですか…」


部長「…でも、おいしいぞ」


森「たしかにおいしいですよ」


佐藤「…美味なり」


プーさん「そんなキャラだったっけ?そして俺の分は?」


あぉ蒼「わたし嬉しぃです!」


部長「この調子ならもうすぐ合格するだろうな…」


あぉ蒼「はい!頑張ります!」


森「頑張ってくださいね!」


佐藤「…頑張れ……でも櫻井はわたしが…」


プーさん「そろそろおれの分も出してくれない?」


部長「あぉ蒼」


あぉ蒼「はい!」


部長「成長したな!」


あぉ蒼「はい!」


櫻井「水を刺すようで悪いんだけどさ…」


あぉ蒼「…なんでしょうか?」


櫻井「このオムライス…マズい!!」


あぉ蒼「え!?」


櫻井「まずはお米!これはパサパサしてる!チキンライスに調理するときに加熱されて飛ぶ水分を計算して炊かなきゃダメだ!!」


あぉ蒼「………」


櫻井「次に卵!なにこれ!?やる気あんの?っていうくらいダメダメだ!そりゃあ部長も認めないな!!」


あぉ蒼「…すみません」


櫻井「そしてなによりケチャップ!!なんでハートマークなの!?」


あぉ蒼「…だってそれは…メイド喫茶だし…」


櫻井「は?メイド喫茶だし?おまえ料理舐めてんのか!?メイドを料理の言いわけにしてんじゃねーよ!!メイドなんてクソくらえよ!!!」


プーさん「誰だよ?さっきまでハイテンションで萌え萌えじゃんけんやってたやつは?」


櫻井「2年もかけてこの程度だって!?ハッキリ言ってやるよ!おまえは料理のセンスが微塵もない!!!!!」


部長「櫻井…おまえ…」


あぉ蒼「部長、いいんです…わかってるんです、それぐらい…グスッ…」


森「一日に二人の女性を泣かせるなんて最低です!!この幼女強姦犯!!」


プーさん「その内の一人は嘘泣きだけどね」


佐藤「…最低///」


プーさん「なんでそこで照れんの?」


佐藤「…泣かせた責任取って婿になれ///」


プーさん「なんでそこでプロポーズすんの?」


あぉ蒼「…櫻井ご主人様」


櫻井「なに?」


あぉ蒼「わたしはセンスがなくたっていいんです。…ただ…大切な人においしいって言ってもらうだけでいいんです…それがわたしの料理なんです…それじゃあ

ダメですか?」


櫻井「………」


あぉ蒼「櫻井ご主人様」


櫻井「…なに?」


あぉ蒼「ご指導してくださってありがとうございます」


櫻井「…別に//…」


佐藤「…照れてる…かわいい//」


プーさん「じゃあ俺の顔に突き刺してるこのフォークはなに?」


佐藤「…ジェラシー」





櫻井「プーさん、おれ…忘れてたよ…料理に大切なものを…」


プーさん「こんな話だったっけ?この小説って?」


櫻井「やっと思い出したよ…料理ってものを…」


プーさん「その前に今日の目的を思い出せよ」


櫻井「これでおれも一歩進めるよ…いつかおれも姉ちゃんみたいな世界一の料理人に近づけた…そんな気がする」


プーさん「なに?この小説って料理メインなの?」





プーさん「それよりもおまえ今日の目的を忘れてないか?」


櫻井「正直言うと忘れてた」


プーさん「どうすんの?」


櫻井「どうしよ……それよりさ」


プーさん「また横道にそれるつもりか?」


櫻井「お前の名前……そろそろ戻さないか?」


プーさん「そういうことなら大賛成だ……でも、どうして急に?」


櫻井「おまえの名前がプーさんだと…そろそろデ◯ズニーから訴えられるかもし

れない」


プーさん「デ◯ズニーはこんな小物相手にしねえよ」


櫻井「そこでだ…お前の名前は下等に戻すことにした」


下等「…なんで加藤じゃないの?」


櫻井「お前の名前が加藤だと…全国の加藤さんに失礼だろ?」


下等「『失礼だろ?』じゃねぇよ!そういうお前が一番失礼だろ!」


櫻井「それともう一つ理由がある」


下等「なんだ?」


櫻井「作者はお前の名前を二つにしぼってどちらにするか悩んでたんだ」


下等「二つって?」


櫻井「下等…それか…へバチュチュム…」


下等「断固、下等で!!」


櫻井「そう言うと思って俺があらかじめ下等にしておいた」


下等「ってかヘバチュチュムってなに!?」


櫻井「作者がある日思いついた言葉だ……とくに意味はない…でもしいて言うなら世界の平和を望む言葉だ」


下等「1%も世界平和なんて感じない響きなんですけど!」


櫻井「ちなみにyahoo検索した結果…0件ヒットだった」


下等「…で?」


櫻井「すごくないか?」


下等「どこが?」


櫻井「だって7文字で0件ヒットはなかなかないだろ」


下等「そうか?」


櫻井「じゃあおまえ0件ヒットしそうな7文字の言葉いってみろよ」


下等「じゃあ……くるかんくーか」


櫻井「…なんだそれ?」


下等「わからん…ってか知ってたら0件ヒットしないからね」




櫻井「残念でした!数百件ヒットしました!」


下等「ふ~ん」


櫻井「でもおしいな…『クルカンクーカ』なら0件ヒットだったのにな」


下等「あんがいカタカナなら結構0件ヒットは多いんじゃねえの?」


櫻井「正直言うとね…別の言葉で5回くらいやったら4回も0件ヒットだった…

」


下等「たいしたことないな…0件ヒット」





櫻井「で、ほんとどうしよ…」


下等「もうメグみょんはあきらめたらどうだ?しょせんは淡い恋だったんだよ…それに、おまえには佐藤がいるだろ?」


櫻井「まだそれを言うか…」


森「あれ?先輩たちまだメグみょんさんを探してたんですか?」


櫻井「そうだよ…名前もわかんないんだよね…なにか知ってることない?」


森「知ってるもなにも…ね!佐藤先輩!」


佐藤「…この時間帯なら…あそこでバイトしてるはず…」




ゲームセンター


メグみょん「お帰りなさいませ!ご主人様!」


櫻井「…ほんとにいた…」


メグみょん「あれ?櫻井さん?」


櫻井「メグみょんさん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど…いいですか?」


メグみょん「えっ?なんですか?好きな食べ物は大根おろしですよ」


櫻井「違いますよ…ってか大根おろし!?」


メグみょん「はい!大根おろしで生の大根を食べれますよ」


下等「なんかややこしい!」


櫻井「そんなことよりも今時間ありますか?」


メグみょん「『そんなこと』ってひどい…おいしいのに…」


櫻井「時間あります?」


メグみょん「ごめんなさい…いまはまだバイト中ですから…」


ゲーセンの店長「あんたいますぐこのバイト辞めてくれない?」


メグみょん「………(涙)」


櫻井「時間できましたね」






ゴールデンウィーク初日の櫻井家


櫻井「姉ちゃん」


姉「なに?」


櫻井「前から気になってたんだけどさ…いっつも飾ってあるこの写真ってなんなの?」


姉「それは…わたしの青春時代の写真だよ…ちょうどあんたくらいの年の頃だから…10年前くらいか…」


櫻井「そう…なんだ…」


姉「そっくりでしょ?あんたと和って」


ほんとにそっくりだった


櫻井「うん…そっくりだね……姉ちゃん若いね」


でもどうしてだろう…この人はこの頃と変わってない


姉「そりゃそうだ…これが中山で…こいつらが…あんた憶えてる?あんたが小さいころにちょくちょく会ってたんだけど…もう何年もあってないな…会いたいな

…」


憶えている、少しだけ…そして最近会った


櫻井「ちょっとね…ねぇ、この人たちっていまどうしてるの?」


姉「男の方は…行方不明…こっちの女の子の方は…大けがして…その後はわかんない…」


櫻井「ねぇ、この人たちって名前なんて言うの?」


姉「男の方が工藤樹…で、こっちの女の子が…」





ゲームセンター


櫻井「それがあなただったんです、メグみょんさん…いや、佐藤恵さん」


恵(メグみょん)「…そう…なんですか…」


櫻井「姉ちゃんのこと、憶えてます?」


恵「…憶えてないんです…」


佐藤「…ごめん、櫻井…この人は…記憶がないの…」


櫻井「そうなんですか…」


恵「ごめんなさい」


櫻井「いや、それはいいんですけど…恵さんって…その…20代後半くらいなんですよね?」


部長「失礼だぞ、櫻井」


櫻井「なんで10年前の写真とまったく変わってないんですか?」


メグみょん「若さの秘訣ですか?」


櫻井「まぁ、そうですね」


メグみょん「もちろん大根おろ…」


櫻井「やっぱりいいです」


部長「で、櫻井はそれを聞くために恵さんに会いに来たのか?」


櫻井「まぁ、それもあるんですが…恵さん」


恵「なんですか?」


櫻井「姉ちゃんに会ってくれませんか?」


恵「………」


櫻井「恵さんは憶えてないかもしれないんですけど…姉ちゃん、恵さんに会って謝りたいことがあるらしいんですよ」


恵「…わかりました、わたしも会いたいです。記憶も戻るかもしれませんし」


櫻井「それはよかった…ところで…なんで佐藤さんは恵さんがここにいるって知ってたんですか?」


佐藤「…姉妹なの」


櫻井「そうなんだ」


森「あの…せっかくみなさんでゲームセンターに来たことですし…プリクラでもとりませんか?」


下等「いいね」





プリクラ


森「これがプリクラ…人体美化装置…」


下等「…美化装置って…」


櫻井「森ちゃんはプリクラ初めてなの?」


森「はい!だから緊張してます…で、どうやって詐欺写真を撮るんですか?」


下等「…だから詐欺写真って…」


櫻井「そんなのも知らないの?まぁ、そういう俺も初めてだから知らないんだけど…」


下等「さみしいやつだな…高校生にもなってプリクラが初めてなんて…そして俺もそのさみしいやつの一人なんだけど…」


作者「しょうがないさ、俺もそのさみしいやつなんだから…」


下等「………」


森「佐藤先輩は知ってますよね?」


佐藤「………」


森「佐藤先輩?」


佐藤「…なにも聞かないで…」


森「…部長なら」


部長「………」


森「どうしてなにも答えないんですか!?」


部長「とりあえずボタンでも押したらどうだ?」


森「そうですね」


ポチッ!


森「………」


ポチッ!ポチッ!


森「………」


ポチッ!ポチッ!ポチッ!


森「………」


ポチ!ポチ!ポチ!ポチ!ポチ!ドドドドドドドドドオオオオ!!!!!(連打

)


櫻井「ストップ森ちゃん!」


アルカパ「なんでなんの反応もないんですかぁぁぁぁ!?」


部長「そりゃお金入れてないからな」


アルカパ「知ってたなら言ってください!」





森「で、どんな虚偽写真を撮ります?」


櫻井「とりあえずプリクラ作った人に謝ろ」


佐藤「…年賀状とかに貼ってある…結婚しましたっていう写真…あれを撮りたい…」


櫻井「誰と誰の結婚!?」


佐藤「…わかってるくせに///…」


櫻井「とにかく却下!」


下等「せっかくのプリクラなんだからな…おれは人の夢と喜びを表現した写真を撮りたい」


櫻井「じゃあカマドウマは出てけ」


下等「ごめん、最近ツッコミしかやってなかったからたまにはボケたかった」


森「部長はどんなの撮りたいですか?」


部長「…ふつうので」


下等「そりゃそうだ」


櫻井「森ちゃんはどんなの撮りたいの?」


森「わたしですか?わたしは…笑顔が撮りたいです」


櫻井「笑顔?」


森「はい!みなさんの笑顔が撮りたいです!」


部長「ふふっ、わたしは賛成だ!」


佐藤「…わたし笑えるかな…」


下等「しょ/しょうがないんだからね//こ/今回だけなんだからね///」


櫻井「いやだ!ただの笑顔なんてつまらない!」


部長「…空気読めよ」


下等「おまえ最近空気読めてないことが多いぞ」


佐藤「…DN(ダメ人間)//」


森「だめですか?笑顔じゃ?」


部長「そんなことないさ、ほらみんな笑え」


佐藤「…ごめん、わたし…うまく笑えない…櫻井がキスしてくれないと」


部長「ほら、ご指名が来たぞ、櫻井」


櫻井「ことあるごとに俺を巻き込むのやめてくれない?」


森「みなさん、あと5秒で撮るらしいですよ」


部長「ほら、空気読め、櫻井」


櫻井「いや、空気読めって言われても…」


下等「あと3秒」


森「先輩、漢を見せてください!」


下等「2」


櫻井「漢を見せろって言われても…」


下等「1」


佐藤「しょうがないな」


櫻井「え!?」


下等「0」


カシャ!!

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