冒険者組合での休み時間
冒険者組合の職員の休憩中の会話です
リック達中級者講習会パーティがハイゴブリン討伐戦からしばらく後のお話です。
冒険者組合の受付嬢、猫人種ニーニャはなんとなく暇をしていた。
「そういや、ロテクさん家の近所に新しい人が住んでいるニャね」
「あーリックさんの事かな」
タントの嫁さんロテクは冒険者組合で組合員として働いている。
ちなみにタントも組合員である
「仮でだけどパーティ組んでクエスト受注しているニャよ」
「リーザさんが講習用メンバーで作った冒険者パーティだったよね」
「期待の新人と言われているパーティニャ」
「リックさんは特に何も言わないけど、何か凄いの?」
「トニーとマイっていう同じ新人とパーティ組んでいるニャ。でもそのトニーとマイの二人のレベルアップが異常なのニャよ、確かにかなりの割合で死にかけているから可哀そうだなとか思ったニャ」
「リーザさんスパルタだからねぇ」
ロテクはお茶を飲みながら一息ついている
「そう言えばそうねぇ」とロテクは討伐記録のファイルを取り出しペラペラとめくり始め
「あっ・・ありえないわね、この数」
「そうニャろ?」
「今、レベルどのくらいになっているの?」
「トニーとマイは簡易計測でLV20ニャ」
ロテクはお茶を吐き出してしまう
「えっ!すごく速くない?」
「そうニャろ?」
普通の冒険者はLV10で見習い冒険者としてデビューしLV20で一人前とされている。
成人が17歳でLV20位まで到達するのに3年ほどかけて大人としても成熟していくのだ。
「あのパーティまだ半年位ニャ」
ロテクはテーブルを雑巾で拭きながら
「リーザさんが介入しているのでは?」
「リーザの討伐記録は無いのニャ、彼らの初仕事はダークワイルドウルフの討伐、その時からすでに異常ニャ。初討伐で10体以上の討伐ニャよ」
ロテクはもう一度確認するようにファイルを見ると、討伐記録ファイルには異常な数が記録されている。
ニーニャは椅子足2本で器用に座りながら
「リーザのヤツ片っ端から討伐クエストを受注するのニャ何か試している感じニャ」
「そうね、LV20以下のばかりだけど、半年で100件以上あるわ」
お遣いクエストのような簡単な物も存在するが、リーザの受けたクエストは全て、討伐系であり、通常2日以上かかるものが多数なので100件こなすとなると休み無で最低でも200日位かかる感じで、もちろん簡単な物も含まれていた可能性もある為、何とも言えないのだが、半年で討伐系クエスト100件は異常なのである。
「そういえば、リックさんブースト系のスキル持ちかもしれないってリーザさんが言っていた気がするんだけど」
「スキル使って全員でブーストしてるのニャ?そんな全員ブーストするスキルなんて聞いた事ないニャ」
「でも可能性としてなら有るかもしれないでしょ、この件数は異常だもの」
「ウーニャーーー、リーザのヤツに聞いてみるニャか?」
「教えてくれますかね?」
「あいつ口硬いからニャ」
こんな感じで冒険者組合の休み時間が過ぎていきます。
動作などの表現を実験的に書いてみました。




