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異世界転移は意味不明 ~レベル社会で生活できるようにかんばります~  作者: els


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閑話・誕生日?

エリア・アリシアのお誕生会のお話です

 そういえば大事な事を忘れていた。


この世界に来て生きる為に散々忙しい日々を送っていたので、エリアやアリシアさんの誕生日の事をすっかり忘れていたのだ。


 本人達もまるっきりそんなそぶりを見せないので完全に。


「あのさ、エリア。お前誕生日いつなんだ?」

「えっ?知らないよ」


知らないって事は無いだろうよ


「リックさん、誕生日を個別に祝うのは貴族や裕福な家庭だけなのですよ」

アリシアさんが横から教えてくれた。


「どうやって年齢を決めているの?」

「村で年に1回誕生祭をやってみんな同じ日に歳を取るんだよ!」


村人等はその地方で信仰崇拝されている神様等の記念日に合わせて村人たちも誕生祭を行う風習があるのだとか。多分エリアも一緒。


貴族や裕福な家の場合は、誕生日を個別に祝う。

貧しいい農村なんかだと、誕生日を個別に祝うような余裕が無い感じだ。兄弟が増えれば負担も増える、だから年に1度、村人まとめてという方式なのかもしれない。


「エリア、その日ってわかるのか?」

「うーん、リック達と一緒になってから村の行事とかもわからないから、いつだかわかんないよ!」


何かヒントみたいなのは無いのかと俺は考える。


「エリアの村には新年を祝う行事とかは無かったのか?」

「あるよ!新しい年になると村のみんなで新年を祝うの!」


よし!新年会は有るようだ。


「そこから数えて誕生祭っていつなのかわかるか?」

「えっとねぇ・・・誕生祭をやった後に新年をお祝いしていたよ!」


と、言う事は12月なのか?。


遺跡街周辺は比較的温暖なので日本にあるような四季のような物が無い。

山岳部を見ると雪を確認する事が出来るがリーゼント国周辺は冬になっても凍える程の寒さでは無い感じだ。


「12月と言う事は今月ですね」


アリシアさんが教えてくれた。俺自身も日付感覚が狂っていたし、この世界に来てから暦の概念が狂っていた。

現代社会人みたいに時間や予定に縛られるような世界ではないので、暦はあまり関係が無かったからだ。


しかし、もう12月なのか寒くないから全然気が付かなかったよ。


「ちなみにアリシアさんは何月なんですか?」

「私は12月生まれです」


さすが商会の娘なので誕生日はきちんとお祝いされていたようだ。


「お祝いしましょうか?」

「良いですね、よろしくお願いします」

二人と日程を決めて誕生日会の準備がスタート。


◆◆◆


メイドのシリカさんに事情を話し食事の準備をしてもらえるようにお願いすると


シリカさんは楽しそうに「ぜひやらせて頂きます!」と気合十分に了解してくれた。


誕生日のプレゼントとかどうしよう。


現代人時代もそうだったけど、女性に誕生日プレゼントなんか贈った事は無いし何をしたら良いのか全くわからない。


 こんな時は生き字引のミリアに相談だ!


俺はミリアの屋敷に急行。

移動なんか馬車よりも速いよ。

街の人には奇人の目で見られたけど。


屋敷に着くと元メイドゴーストのアルミナさんが応対、俺だったのでスルーパスで屋敷内に案内してくれた。

応接室で待っているとミリアが表れる。


「どうしたのじゃ急に。妾も乙女じゃ、殿方に急に来られると困るのじゃぞ」


急に来たのは悪いと思うけど、乙女じゃねぇだろうと心の中で突っ込むが凄い格好だ。

いくらオフ日でも乱れ過ぎだろう・・髪の毛はグチャグチャで寝巻と言うか、ガウンからミリアの裸体がチラホラと覗いている。


「ミリア、目のやり場に困る服装で来ないでくれよ」

ミリアは自分の服装を見ながら

「ん?、あぁ、以前エリアに全裸と言われての。それ以来服を偽装するのは辞めたのじゃ」


「風呂も一緒に入った仲ではないか気にするでないわ」


気にするなと言われても、ガウンの隙間からチラホラと見えるミリアのホーリウッド女優のような体なのでどうしても気になってしまう。


「さて、何の用じゃ?」


ああ、本題を忘れる所だった。


「エリアとアリシアさんの誕生日に何か贈り物をしたいのだけど何か良い物は無いか?」

「ほお、あの二人が誕生月か、そうじゃのぉ、妾が乙女だった頃は好きな人に貰える物なら何でも良かった想いが有ったがの」


「そういう物なのか?」


「お主、あの二人は特別じゃろ?妾が良い物をやろう。妾もお主に頼まれなければ出さん物じゃぞ」


ミリアは応接室から出て行き20~30分待たされただろうか。

いつものミリアになって応接室に入って来た。


「指輪系は色んな意味でマズイと思ったのでな、今回はネックレスじゃ。あの二人向けの魔法付与されている物じゃ、きっと旅の時に役に立つじゃろう」

「ありがとうミリア!この礼は後で必ず!」

「気にするな、妾とお主の仲じゃ、まぁ期待せずに待っておるぞ」


そのあと誕生日(月)会の日程等を伝えてミリアの屋敷を出た。


◆◆◆


商店街を歩いていると店の人に声をかけられる。

「よぉリック!アリシアさんとエリアちゃんが今月、誕生月なんだってな!おめでとうって伝えておいてくれ!」

「エリアちゃんもいよいよ成人か!リック大事にしてやれよ!」


そうか、エリアは今月で成人するんだな。


この世界は17歳で成人となる。

現代社会だと高校生位だよな。

平均寿命が低いこの世界では早く大人になって自立しないと生きていけないとか有るから、そうなのかもしれないけど、エリアはどうしても子供に見えるよ。


商店街でもエリアの評判は良い。

エリアの元気な性格にはみんな好感を持っているようだ。


◆◆◆


そして誕生会当日


 誕生会の話を聞いて集まってくれた仲間達と俺の家の庭でささやかなパーティが開かれる。


トニー・マイはもちろん、ミリア・リーザさん、キャノ、ミエスさん。

あとは詳しく知らないけど、魔法学校の恩師のソニアさん?エリアとは交流があるそうで、話を聞いて参加してくれた。

あとは元メイドゴースト達の3人。

シリカさん、トニーとマイ担当のルシウムさん、ミリア担当のアルミナさん


定刻付近になり、会場にエリアとアリシアさんの出迎え準備が完了となる。


 テーブルには珍しいや豪華とまでは言わずともご馳走が用意されている。

一般的な家庭料理を量を沢山用意し少し豪華にしたかな?って感じだ。


「それにしても女性陣は着飾っているな」

「浮いてるの俺達だけだぞ」


俺とトニーは普段着でも比較的程度の良い服。

新しい服を買って来て一応それを着ているだけ。


「お前はマイが着飾っているから事前にわかっただろう?」

「リックだってシリカ達が準備していれば事前にわかっただろうよ」

「まぁでも内輪のパーティだから良いんじゃね?」

「あぁ、気にしたら負けだ」


そんな感じで野郎共は代わり映えの無い服装なのだが、女性陣は気合が入っている。



マイはヒラヒラレースのこれぞ貴族風ドレス!この世界の標準的ドレスだと思う。トニーの手前詳しい説明は控えたい。

あとで何を言われるか怖い。


ミリアは黒いドレス胸元を強調したデザインでスカート部分は腰までスリットが入っているタイトなデザイン。

黒い羽のような肩掛けというのか?を羽織り、妖艶御姉様な感じだ。


リーザさんはラテン系のドレスと言うのか、全体的に体にピッタリとした短めではあるが大人の感じのするデザインだ。

深い青系の配色が余計にそんな感じに見せている。

しかし前もそうだったけどボディバランスが凶器的に反則な体形なので目の行き場に困る露出具合だ。


キャノは紫系のマーメイドドレスと言うのか?足元の方にヒラヒラとレース状の物が付いているシンプルなデザイン。

キャノはリーザさんと違い、落ち着きのある衣装にしてくれたのだろう。


ミエスさんはいつもの制服ではなくて可愛い系のスーツで来てくれている。

少し気を使っている感じ。


エリアの知り合い魔法学校のソニアさんは初対面。

どんな人なのか知らないけど薄紫系の社交ダンスに使われそうなドレス姿だ。



さて定刻になりお誕生月で成人初デビュの主賓のエリア、お誕生日のお祝いという事のアリシアさんが登場する。


エリアは真っ赤なフワフワドレス、ちょっと背伸びしたかな?って感じ。コルセットを入れているのかな?胸元を凄く強調したデザインで少し恥ずかしそうだった。


アリシアさんは黄色系のサラッとしたドレスだ。

今回は前回のキャノの歓迎会の時よりは地味に抑えているが、元々美人のアリシアさん。

結局何を着ても似合ってしまうし、この人も目の行き場に困る体形をしているので俺も困る。



「ミリアさぁ、みんなどうして着飾ってるの?」

「成人月は一生に一回だからじゃの、無事に大人になれましたというお祝いの意味が強いのじゃ、貴族の連中なら大宴会じゃぞ、お祝い出来るならしてやるのが大人と言うものじゃぞ」


ういっす、了解です。ミリアさん。



みんながお喋り等を始めていたが、エリアの一言で誕生会がスタートする


「みなさん、今日は私達の為にこんな会を開いてくれてありがとう!」

「リックとあの時出会わなければ、私達は今頃どうなっていたのかわからなかったよ!」


俺達との出会いや旅の話等が少しだけエリアから話され、くくりの言葉となり


「私は無事に成人する事ができました。これからもよろしくね!リック!」


チュッ


不意打ちにエリアにキスをされてしまった。


やったぞ!って表情のエリア

何ぃ!って感じのリーザさんとキャノ

えっ!?って感じのアリシアさん

へぇって感じのマイとトニー

良くやった、みたいな顔をしているミリア



「それでは乾杯したいと思います!」

流れをぶち壊さないうちに、俺は大声で乾杯の音頭を取る

みんながグラスの飲み物を持ち上げ


「「「かんぱい!」」」

お誕生会がスタートする。


◆◆◆


こういう場だとリーザさんとキャノの違いがハッキリ出る。

戦闘中はどちらも似たようなキャラで完全に違うのはリーザさんは魔法が使え、キャノは肉体系強化スキルが使える。


まぁどっちとも前衛役なので似たような人なのであるが、こういうパーティの場ではキャノが場なれしているし作法も完璧に見える。


元メイドゴースト達が参考するほどの立ち振る舞いやパーティマナーを披露しているのだ。

まぁ本人からすれば披露と言うよりも一般常識で身に付いている物なのだが。

さすがお姫様は違う。


キスされた反動でボーっとしていた俺だったけど、ミリアの声でパーティの場に思考が戻る。


「ほらリック、エリアの傍に行ってやらんか、何か言ってやれ」

今日の主役はエリアとアリシアさんだ!、リーザさんやキャノの事はとりあえず置いて置こう。


ミリアにせかされ、俺はエリアの方に歩いて行く


 今日のエリアはメイド達に大人向けのメイクアップも施され、いつもの少女な感じは一切無くなっている。

大人なエリアを見ると俺も少しだけ照れるな。


「エリア、成人おめでとう。今日は凄く大人っぽくて美人だぞ!」


顏の赤くなるエリア


「ありがとうリック。さっきチュウしちゃったけど大丈夫だった?」

「大丈夫、うれしいよ」

「私、今、心臓が飛び出しそうだよ」


ドレスから露出している肌の部分が真っ赤になっているエリア、オープニングでみんなが見ている前でキスをするという大胆行動で一気に大人の階段を飛び上がってしまった事に、本人もビックリしているようだ。

 俺自身も異性からキス(チュウ)された事は今まで一度も無い?と思う。

幼稚園とか保育園の頃ならチュウとか有ったかもしれないけど・・・そう言うのとは違うだろう。


「リック、手をつないで貰ってもいい?」

「どうした?」

「ちょっと緊張で歩けないの」


エリアの真っ赤になった手をつなぐと、手の温度が高く、指先にまで脈拍は伝わって来ている


「そこの椅子で少し休もうか?」

「うん、お願い。リック」


シリカさんに冷たい物を用意してもらうようにお願いし、エリアを椅子の所まで誘導する。


「大丈夫かエリア」

「うん、大丈夫だからこのまま少しだけ一緒にいて」


今日はエリアの成人のお祝い。

他の女性達も心配そうにエリアの事を見ている。


「大丈夫だからエリアが落ち着くまで一緒に居てあげるよ」

「ありがとうリック」

「丁度二人だけになったから、これ。成人のプレゼント」


「えっ?」


「はっきり言うけど、俺だけでは決められなかったからミリアに助けて貰ったけど、俺の気持ちだよ」


何と無く情けない俺だけど、正直に言おう!


「開けてみて良い?」

「どうぞ」


小さな赤色の宝石が装飾されたシンプルなネックレス。

ただ見つめていると俺でも何かを感じるネックレスだ。


「どうする付けてみるかい?」

「付ける」


俺はエリアの首に手を回しプレゼントのネックレスを付けてあげた。


「どう?綺麗かな」

「赤い色がエリアっぽくて凄く似合うよ」


エリアは余計に真っ赤になってしまったが、この辺は落ち着くまで面倒を見ようかと思う。


◆◆◆


トニーの一声で宴会が再スタートする


「今日は祝いの日だ!みんなで飲み明かそうぜ!」

「「「よーし今日は飲むぞ!!!」」」


ミエスさんが用意してくれた、遺跡街産アルコール類。

オルワール領にあった俺の家から持ってきた酒類を遺跡街起動エレベータ部のテクノロジーで再現生産した物の試作品だ。


熟成期間や発酵などにかかる時間などを考えても通常まともに完成するような時間は経っていないハズなのだが、そこは遺跡街テクノロジー。地下30キロなんてとんでもない所から30分で移動できる技術を駆使すれば何とかなってしまうようだ。


ウイスキー、日本酒、ビール、ワイン、焼酎と言った現代人が良く飲用する酒のコピー品が並んでる。


ちなみに今回はウォッカも用意した。


俺はウオッカは飲まないが、ドワーフ族用に作って貰った物だ。

ちなみに作り方なんか知らないが製造データ上の再現率はかなり高いらしい。


ウイスキーはほぼトニーとマイ専用で墫で用意されている。

彼等言うには「エールなんぞ水と同じだ」と、これは何度も聞かされている



「トニー様、マイ様、新しい種類のお酒の試作品です」


トニーマイ専属のメイド、ルシウムさんが瓶を見せる。


「トニー見てよ、透明な酒みたいだね」

「ルシウム、少しくれ」

「かしこまりました」


この日の為にショットグラスも用意してある


「おいおい、そんな小せぇグラスなんかじゃ飲んだ気にならねぇぞ!」

「このお酒は、このグラスで飲むのがマナーとリック様から伺っておりますので」


まぁ、この二人はウイスキーをビールジョッキみたいなのでそのまま飲んでるからな。言われるとは思っていたよ。


「今日の為にグラスも用意しましたので是非ご利用下さいませ」

「トニー、ルシウムちゃんが困っているから最初だけリックの言う通りに飲んでみようね」

「おおう!じゃ頼んだぞルシウム」


ルシウムさんはショットグラスにウォッカを注ぎ、ラモン(現代のライムのようなレモンのような柑橘類相当)をカットして添える


「すげぇぜこの酒、グラスを見て見ろよ!液体が中でグルグル回っているぜ!」

アルコール濃度が高くて非アルコール部分と対流しているのが確認できるのだ

「香も凄いよ!」


俺も昔飲んだ事はあるよ。


でもアルコール濃度が高すぎて、何が美味いのかさっぱりわからない酒だったけど、味がわかる人は風味やらの微妙の違いが判るんだとか。


トニーとマイはショットグラスに注がれたウォッカを一気に口の中で入れる。

「ぐぁあああ!!」トニーの反応

「くぅうう!!!」マイの反応


「「「効くUUUU!!!!」」


「この酒は一気に流し込む系の酒だな。飲んだ後の爽快感を楽しむんだな。面白れぇぜ!」

「だからグラスが小さいのね!」

「このライモンは味変用だろう、味が微細過ぎてわからねぇから味がわからなくなった時用に口の中をリセットする目的か?」

「ルシウム!もう一杯お願い!」


この二人、口から火でも出せるんじゃねぇか?


そのあとはウォッカに飽きたらウイスキーを流し込み、ウイスキーに慣れたら、ウオッカを流すという狂人的な飲み方を続けていた。


いつ見てもドワーフは凄い


まぁ今日はエリアとアリシアさんの記念日だからホドホドにしてくれよ。


◆◆◆


リーザさんとキャノが意気投合している感じだ。

仲が悪いとかじゃなくてキャラが似ているから、普段はお互い対抗心があるみたい。


戦闘中以外はあんまり喋らないこの二人。


「まさかエリアがあんな大胆な行動に出るとは」

「そうね、まさかみんなの前であんな事するなんて。でも、私は婚約しているみたいな状態ですから」

「あれは婚約じゃないだろう。キャノが一方的にリックに付いてきているだけだと思うぞ」

「そんなことは無いです!、お父様もお母さまもリックの事を認めてますもの」

「イオス王は・・・そうかもしれないが、イクシ王妃はハッキリして無かっただろう?」

「お母さまはあんな感じなのです!」

「私なんか「お前の事も大切だ」って前に言われているぞ」

「効き間違いじゃないですか?どうせ酔った勢いか何かで何かしたんでしょ?」

「それは否定できないが、あの時の事は鮮明に覚えているぞ」

「自分の都合の良い所だけ幻聴でも聞いたのよ」

「キャノ、お前イクシ王妃にそっくりだな」

「私はお父様似なの」

「いや、そう言う意味じゃないんだが・・」


 会場の隅で似たような女子二人がこんな会話をしていたようだ。


◆◆◆


エリアも無事に落ち着いたので彼女は彼女で「みんなと話してくる!」って感じでソニアさんの方に行ってしまった。

俺もソニアさんの事は知らないので挨拶に行こうとしたが、今日の2人目の主役の元に行って無いので、

今はアリシアさんの所に来ている。


「アリシアさんお誕生月おめでとうございます」

「あっリックさん、ありがとうございます」

「えっと19歳でしたっけ?」

「覚えていて下さったんですね」


19歳にしてはとても大人っぽいアリシアさん。

俺よりも落ち着いている。

ハーフエルフという事で、改めて見ると人間種が到達できないような基本骨格と容姿。


以前、ミリアに聞いた事があるが、純粋なエルフ種は長身でスレンダー体形らしいけど、ハーフエルフとなるとその辺はかなり違うようだ。

エルフ種の中では劣等種扱いでエルフ種からは嫌われているし、人間種からは容姿や美貌を利用されたり、妬みの目で見られたりする種族なのだとか。


そんな事が頭をよぎってしまい


「アリシアさんの事はこれからも、俺が責任を持って守ります。これからもよろしくお願いしますね」


アリシアさんの目が一瞬きょとんとしていたが、すぐに正常に戻る


「あっ・・はい、こちらこそよろしくお願いします」


「何か飲みますか?」

「じゃ、リックさんと同じ物を」

「えっと、これ日本酒と言う俺の故郷の酒なんですが、大丈夫ですか?」


流石に俺が飲んでいる物は無理だと思うので、数種類試作した甘口の物をシリカさんに運んでもらう。

この日の為に冷酒用のグラスも作成したのだ。


「俺が飲んでいる物は初めて日本酒を飲む人にはお勧め出来ないので、別の種類の日本酒を用意しました。これなら女性にも楽しめるかもしれません」


俺はアリシアさんのグラスに日本酒を注ぐ。

「それじゃ改めてお誕生月おめでとう」


カチンとグラスを当て乾杯する


「ふぅ・・強いお酒ですね。でも、甘味があるのに最後はスッキリと甘みも消えるんですね」


アリシアさんの顔が少しだけ赤くなる。

元々飲める人だけど、今日は緊張しているのかな?

続けてアリシアさんはクイっと酒を飲み干してしまう。


「リックさん、もう一杯いただけますか?」


アリシアさんのグラスに酒を注ぐと、やっぱりクイッと飲んでしまう。


「アリシアさん、気に入ってもらえましたか?」

「はい、この前のハイボールとはまた違う感じで、このお酒は変な後味も無いので飲みやすいです」


ここにある食事だと、ロースト肉か生ハムみたいなのが合うかなぁ・・・ボイルした鶏肉にポン酢のようなさっぱり系の味付け肉も合いそうだ。

シリカさんに頼んで料理を取り分けて貰い、アリシアさんとつまむ事にする。


「このお酒、料理とも合いますね」

「濃い味付けの物とは合わないけどね。お酒の味がわからなくなるんだよ」

「あっ、だから味付けの薄い素材の味系の料理が取り分けられているんですね」


そんな感じで二人だけで酒が進んでしまっていた。

「リックさんと飲むお酒がこんなに楽しいと思いませんでした」


周りは結構騒がしいけどね・・


「アリシアさん、これ誕生月祝いのプレゼントです」

「最初に言っておきますが、俺一人じゃ決められなかったのでミリアに助けてもらっています」


少し酔っているように見えるアリシアさんだけど、プレゼントを見ると嬉しそうだ


「開けてみても良いですか?」

「ええ、大丈夫です」


透明ではないパールイエロー系の宝石が埋め込まれたネックレスだった


「アクセントに丁度良いサイズですね。日常で使えそうでうれしいです」

「派手なアクセサリーだと日常使いは難しいからね。気に入ってもらえたようで安心したよ」

「付けて頂けますますか?」


俺はアリシアさんの首に手を回ネックレスを付ける。


アリシアさんの白く透き通るような肌で輝くパールイエロー色の宝石


「アリシアさん凄く綺麗ですよ」

素直に感想を伝えるが


アリシアさんは急にスッと顔を近づけ


チュ


っとキスをし、上目遣いのまま口元に一指し指を立てて「内緒だよポーズ」をし、手を振りながら俺の傍から離れて行った。


何事も無かったかのようにエリア達と合流し、会話に混ざっている。


俺は一瞬の事で状況が良く理解できなかったが、ああキスされたんだなって感じになり、頭がボーっとしている。



「アリシアの奴もやりおるの。リック、お前の飲んでいる酒を貰うぞ」

「あっ俺の日本酒!シリカさんに言えば新しいのあるだろ!」

「辛口はこれが最後じゃ、妾はこれが良いのじゃ」

「もう全部飲んだのか!」

「トニーは水だって言っておったぞ」

「あいつに飲ませるなよ!あいつはウイスキーとウォッカじゃねぇとダメなんだよ!」


真っ赤になって踊っているトニーとマイ。


こんな感じでエリアとアリシアさんのお誕会は夜更けまで続きます。


キャノが居るので時系列的にはドラゴン戦の後なのですが、そのころの遺跡街は平和ではありませんでした。

オルワール戦が終わってしばらく経った頃のお話になると思います



予告通り、しばらく投稿をお休みします。

順調に執筆できれば7月頃に再開予定です。


よろしくお願いいたします。


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