表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第二部:クラン編 第三章:誰かが描く贄の戦争
85/114

第八十一話 休憩は終わりましたよ?

 おおぅ。乗り心地は良いのね。シート部分がフィットして、痛くないかな。エンジン起動、加速してっと。あれ?こいつどこまで加速するの?高速道路の法廷速度を超えてますが? んんっ!?ひゃ、百を超えただと!?

「AIは積めませんでしたが、簡易的な制御機構は既にあるので搭載済みです。安心ですね」

 安心出来てもほんの少しだけだからね!?それは!寧ろ性能が分かんないから、逆に不安しかねぇ!どうしてくれんだ!あ、触手で支えれば良いのでは。思えば結構な時間使ってきたし、安心出来ると言うものよ。失敗しなければ問題無い話だけど、初心者(おれ)に求めろのは酷だよね?

「変形を行ってください。モードはホバーでお願いします」

 うおっ!変な感じがする。地に足の着いていない、不安定さがボートに乗って揺れているような…。慣れれば何てことは無いけど、初めて乗るなら確実に吃驚する。視界から得た地形情報との差が激しいな、これ。感覚では海の上なのに、視界は荒野と言う。誤差で頭が狂いそうだし、少し酔ってきたよ。

「姿勢制御機能を起動してください。酔い難くくなります」

おぉ、安定した。さっきよりも幾分か楽かな?でも、始まった酔いは治まらねぇ。うえぇ、気持ち悪い。

「酔い止めの薬が有りますが如何(いかが)です?」

「あ、ありがてぇ!」

「服用後、少し経つと効果が出ますので、降りていた方が楽になれますよ。錠剤型なので…はい、この魔導具をお使い下さい」

 そ、そうしようか。お、この水旨くない?ほんのり果物の味もするぞ?何だこれ、これ本当に魔導具で出した水か?

「中にペースト状の果物、試験運用を始めた養蜂場で採れた蜂蜜、〔和国〕産の塩を入れてみました。経口補水液にと作成しましたが、味はどうでしたか?」

 え?凄くない?魔導具から出る水って、あまり美味しく感じないからこれは嬉しいね。

「うん、甘さがくどくないから丁度良いね。俺は好きだよ?これ」

「ええ、片手間で研究しいた甲斐があります。後、数十分したら休憩は終わりなので、それまではごゆっくり」

 だらけていても暇なんだよね。何かをしていないと気が済まないって言うか。んー息抜きに来たけど、短時間でも良いから作業を進めようかな。それにしても、あれが片手間かぁ。ペーストを入れたとはいえ、よくあの完成度にしたよね。

 抽出した出れを■■と■■(何かしらの対象指定、多分武者達に共通する単語)、■■■■■ ■■■■、■■■■ ■■、■■、■■■ ■の内どれかに代入すると。この■が構成されているか分からないけど、最初から順番に入れていこうか。まぁ、俺が認識出来ているから、普段使っている詠唱言語だろうけど。

出れと魔に属す物(わがしもべ)、■■■■■ ■■■■、■■■■ ■■、■■、■■■ ■で描くと。模写して魔力を流す!お?おお!出来た!一発で成功したよ!これは嬉しいね。とは言え、後の四単語が手掛かりすら掴めて無いのだけれど。

「休憩は終わりですよ。さあ、データ採りの再開をしましょうか」

 お、ホバーで乗っても今度は酔わないねぇ。うし、乗れるし操作も出来る!何ら問題ないな。安定もしているから、タイヤで走るよりも楽かもね。でも、エネルギーこれだと貯蓄してある魔力(オド)が、勢い良く減っているからねぇ。本格的に乗るなら、使い分けが重要になってくるか。

「次にウォーターモードの試験運用をして頂きたいです。バイクを三分の一程度水に浸け、ボタンを押せば起動しますので」

 やっぱり、こう言う変形シーンって格好良いよネ!バイクが二足歩行のロボに変形するって、浪漫ない?見てみたいよねぇ。普段使っている乗り物が変形すると・こ・ろ!乗り心地はホバー状態と変わらないかな?酔いは薬飲んでいるから少ないし、認識の誤差も少ないから問題は無さそう。水飛沫が掛かるけど、アトラクションとして考えればそんなに?むしろ火照った体には丁度良い位だよ。

 ととっ。姿勢制御の機能を積んでも、不安定な場所で進むには体幹が必要になるねぇ。 ここら辺は練習すれば、何とかなる範囲かな。

「ッ!鴉さん、アップデートが始まります。そのため、戦場に持っていく物の確認をしておいて下さい。それに加え、悲報であり凶報なのですが、今回のイベントではティタンが使用できません」

何で!?の、乗れると思っていたのに!クソぅ!

「調整と修正が終わりませんでした。例えば、動作を制御する機構の搭載や武装の拡充、ティタン本体の付属装置アタッチメントを開発しているためです」

クウゥ!相手の強さと大きさが分からないけど、デカブツ同士の戦いとかしてみたかったなぁ!

「では、私はこれで失礼します。最終確認をするので、また後程合流を」

 準備、準備かぁ。予備の武器を持っていくのと、回復薬と医薬品程度になるかなぁ?とは言え、大まかな準備は生産陣がしてくれるんだよね。だから、戦闘陣がする準備と言えばそれぞれが必要になる物。例えば、輝夜さんは呪符のようなお(ふだ)系だし、出雲じいちゃんの(しこうひん)、ロイドさんの魔術書とかかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ