第二十話 あれは幽鬼ですか?「いいえ、ケ◯ィアです」とでも言うと思ったか!
よし、後片付けをしてっと。首都近郊の町まで行くとしますかね。お、何かの汚い生き物が居るぞ?
「ヒャッハー!命が惜しかったら金を出せ!」
「頭!ヤっちゃって良いですかい?」
ヤる?何をかな?殺って良いかな?
「ファヴ、牽制宜しく。ソティ達は下がってて、不知火は戦って」
「・・・ん・・・分かった」
「はい」
『働きたくないでござる』
「やりなさい。送還するよ?」
『・・・はーい』
ソティ達の近くに〔白の武者〕を二体、護衛に置いといておくとして、魔力は回復してきてるから〔黒の武者〕を三体召喚しようか。不知火は、攻めに回ってもらおう。どうせ居るんだから。
「・・・ん・・・行く」
「【召喚術・召喚:〔白の武者〕】」
「【召喚術・召喚:〔白の武者〕】」
「【召喚術・召喚:〔黒の武者〕】」
「【召喚術・召喚:〔黒の武者〕】」
「【召喚術・召喚:〔黒の武者〕】」
『〈憑依〉』
●◆●視点変更●◆●
不知火が〔黒の武者〕に憑依して、〔黒の武者〕の鎧兜が赤く成り。鎧の隙間や武器達から炎が噴き出した。周りに赤色の鬼火が浮かんでるから幽鬼にしか見えない。つまり、かなり凶悪な面に成ってしまった。
これは盗賊達も真っ青。だが、逃げ出そうとする盗賊から順にファヴが殴ったり蹴ったり絞めたりする。鴉狐も首を切り落としたり、袈裟斬りや逆袈裟斬り突きを繰り出して一人残さず殺っている。
〔黒の武者〕に憑依した不知火も〈魔術〉や〈精霊術〉を使って殺していく。
盗賊共にとっては、逃げられない災難が歩いて来たというしかない。盗賊に 強い奴は 居なかった 字余り。
●◆●視点変更●◆●
さーて、漁るか。こいつら賞金首掛かってないかな?後、前回襲った(流血沙汰)盗賊共の懸賞金もね。いやーだってさ、弱い、少ない(所持金)、臭いの三拍子が揃ってるんだよ?文句言ったって良いじょのいこ。一万セルしか無かったんっだからね。はぁ拠点を聞こうにも、ガタガタ震えるだけで何も話さないしねぇ。
拷問とか、現代日本人でやってるやつ居ないだろうし、俺もやったことないし。泳がそうにも動かないし、アイテムボックスに入れようにも生物は入れられないしねー。アイテムボックスの入れられない生物の定義って何だろう?細菌とか微生物の類は入れられるんだけどね。今考えても仕方ないか、早く隣町まで行くしかないね。
縄・・・縒る?んー今は作れないから、このまま行くか。・・・人に会ったら護衛って嘘つこう。不知火が憑依してる〔黒の武者〕は解除させて送還したよ?流石に五体は多いからね。
途中、牛の魔物が襲って来たから返り討ちにしたぐらいで、何も無かったね。この街道の先で合ってるよね?あれが隣町か、瑞穂と同じで和風の高くて分厚い城壁に囲われてるんだよなぁ。壁と言うより塀か?形とかは、瑞穂とあんまし変わらんよね、同じ国だからね仕方なし。
てかどうやって、あんな二、三十メートルありそうな塀を建築してるんでしょうかねぇ。ファンタジーな世界だから魔術系の何かとか?
警察とかの町奉行ない?多分だけど、ギルドか町奉行かが懸賞金を管理してそうなんだよね。
町奉行行って、懸賞金を受け取る場所は何処かって聞いたらギルドでした。まぁ情報網が構築されてそうなのは、ギルドだしね。町奉行とかは国内だけで、ギルドはほぼ世界中にあるらしいしね。ギルドが無い場所は、無人の場所や聖域、危険度が高すぎる場所、ギルドの方針と袂を分かった国らしいね。袂を分かった国は現在三ヵ国あるらしい。理由?分かりませんって。聞いても教えてもらえなかったし。町奉行で聞いたって言うのもあると思うけどね。