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偽勇者の俺が、うっかり魔王を倒してしまった件 ~ちがう!ちがう!本当は勇者じゃねぇんだ!!  作者: nayaminotake


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13/13

第13話 LEVEL13

「ア、アンタ…は?!」


大聖堂から夜の闇と街の喧騒に紛れ逃げ出したロキ


勇者ロキパーティー選定大会に参加する為に集まった聖教国ニシャルの首都聖都ニシャル

日付が変わってなお盛り上がる街中…酒に酔った強面のゴロツキに掴まりボコボコにされて逃げ込んだ路地裏


そこで声を掛けられた


「フフフフ、覚えていて頂き光栄です…明日の決勝出場者である魔術師マジュンです…ウフ」


あぁ確か、最後に名乗っていた黒いローブの女だったな…


「あぁ…日中は日差しが肌に合わないのでフードを被ってまして…」


スッとフードを後ろにずらす…と


「紫の髪の毛…それに角?」


魔術師マジュンは紫の巻き髪に黒い羊のような角…そして、浅黒い肌


何より黄色く光る蛇眼…


眼―――


め―――



バサッとローブの前がはだけ、中からほぼ裸体に近いマイクロビキニを身に付けたボン&キュ&ボンな身体がチラ見した


「さぁお手を…」


「あ、あぁ……あ―――」


浅黒いが透き通るような肌だ…


肌―――


はだ―――


ロキがマジュンの手を握った…その時


「キィヒヒヒ、つ―――かまえ―――た―――!」


ロキの手を取った瞬間、蛇目が黄色く輝きマジュンの背に蝙蝠のような翼が生える


―――A級魔物、淫魔サキュバス


魔性によって強化された淫魔サキュバスは、S級に迫る力を持つという


バサバサバサ―――


ロキを捕まえたままサキュバスは、路地の隙間の暗闇から聖都上空へと舞い上がる


「キィヒヒ…まさか、魅了耐性のあるって言われている勇者に魅了が通じるとはな…ロクテン様の元へ連れて行くのに手間取ると思っていたが」


「意外と楽勝だったねーーー」


「オッパイ…オネェたま…オッパイ…オネェたま…」


ロキの青い瞳は完全にイッてしまっていた


『はぁーーーやれやれ、よくよく厄介事に巻き込まれる男じゃな…まぁそれが楽しいんじゃがな』


今の魅了されたロキに、フォルトスの声は届かない


壊れた操り人形のように宙吊りになったロキが、深淵の闇の空を超え向かった先は


――魔火山…魔性群体


十数年前に魔性が溶岩となって噴き出した事でそう呼ばれるようになった、以前は自然豊かな実りある豊穣の山だったが今や第六魔王の居城と化している。


そして今、第六魔王の魔王座の間へと連れてこられたのが、勇者ロキ


『クククク、ようきたなぁ当代の勇者、10代目となるのか?フフフフ』


人骨や魔物の骨で作った玉座に座するは、妖艶なる膝退を持つ巨大な女性の魔王


―――ロクテン


雄牛の様な巨大な角と額に第三の目…そしてサキュバスと同じ蛇眼、浅黒い肌と4本の腕、背には巨大な蝙蝠の羽根


それにも増して、男を惑わす豊満な胸と細くくびれた腰、男を誘う魅惑の尻


『まぁまぁなんだい、もう既に魅了されてしまってるじゃない、サキュバス?これは一体どういうことなの?』


「―――私にも、勇者というのは魔物からの魅了耐性があると魔族の伝承にありましたが…」


スゥ―とロクテンの巨大な手が盛った犬のようにハァハァ興奮しているロキを掴んだ


「あひゃあひゃ、デカいオネェたま、デカいオッパイ、オッパイィィ」


『………なんだいこの木偶は』


「は?聖女セラスが見つけ出した、今世の勇者ですが?」


ロクテンは摘まんだロキを巨大で妖艶で恐ろしい巨大な蛇眼で睨み付ける


『気色悪い…サキュバス、魅了を解きなさい、これじゃまともに話も出来ないわ』


「え?あぁ…はい、かしこまりました…【解呪ディスペル】」


ピシッ…


ロキの周りの空気が割れたような音がした


「………あひゃ?デカいオッパイ、オッパイ、キャヒャヒャヒャ」


『?どういう事じゃ?魅了が解けておらぬぞ?』


『クククク、こやつも馬鹿じゃがお前も相当頭が悪いな、ロクテンよ』


その時、ロキの腰にささった魔王剣フォルトスがしゃべる


『?!お、おぬし…いや、貴方はまさか!?』


『第一魔王、フォルトス!?』


ロクテンの言葉にサキュバスが驚愕する


「フォルトス様ですって!?」


『おいおい、やめてくれ今や儂はそこの木偶の腰の一振り…魔王剣フォルトスじゃ』


『あぁ、それとだな…そやつは既に儂の…第一魔王の魔性全てで呪われとる』


ロクテンが摘まんだロキを驚いた表情で見つめる


「あひゃあひゃ、ボインボイン!デカパイ、デカパイヒャハヤヒャ―――」


『どっからどう見ても、ただの凡狗…いやそれ以下の小悪党にしか見えんが…』


『アハハハハハ、いやどうしてロクテンお前の目は腐ってないぞ!そ奴は勇者の名を語るだけの小悪党で間違いない!ハハハハ』


サキュバスは第一魔王フォルトスと第六魔王ロクテンの会話に混乱していた…


「魔王様が勇者ではない者に…しかもなんの能力も持たない凡人の小悪党にやられた?」


「そんな事あるのか?いや、あってはならない!あるはずないのよ!!」


「第一魔王フォルトス様、この私、第六魔王ロクテンが配下、淫魔サキュバスがそこな小悪党を始末し証明してみせます!」


即死アーリマンLV1】


「あひゃあひゃ!?あ…ひゃ…ひゃ‥‥‥‥‥‥」


サキュバスの低位即死魔法によってロクテンの手に摘ままれていたロキは力なく崩れた

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