表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/39

番外話『おまけ』

おまけを書きました。

どんな反応が帰ってくるかは分からない~

俺はバイトを途中でぶっちして涙を流しながら自宅に帰っていた。


「糞、あの店長ロリコンってツ○ッ○ーで叩いたろ……」


と滅茶苦茶法律違反的なことを頭に過らせながらうつろな表情でいる山澤歩いていた。

そして、スマホを取り出した。


「えっと、……」


スマホでツイッターを開いたとき山澤に思い出がよみがえった。

辛い時も苦しい時も一緒にバイトをこなしてきた由美子さん

自分が失敗した時にフォローしてくれた店長

どれも怒られながらも辛かったが、大切な思い出であった。

そして、バイトの初給料が入っただけなのに

店長はお祝いと言って飲みに連れて行ってくれた。

そして、自分がまだ彼女を作ったことがないと相談した時

店長もこの年になって彼女がいなかったことを話して笑い合った事

どんな時でも優しい笑顔で元気をくれた由美子さん

まさか、彼女が店長に対してそんな感情を抱いていたのは意外であったが、

だからと言ってその二人を引き裂く行為


「……出来るわけねえだろ……糞」


山澤は思いとどまった。


「……うう、俺はこのやりようのない怒りをどうすればいいんだ……」


悔しさがいつまでも心の中で出てくる、

しかし、だからとって二人の仲を崩すことは出来ない。

それだけはしたくない。

だがどうしても怒りが出てきてしまう

取り敢えず店長のラインに謝罪のメッセージを送った。

そして家に着いた。


「ただいま」


そう言って静かな誰もいない部屋に戻ってきた。


「はあ、なんか心の底から泣きたくて仕方ない……」


だが山澤はマンション在宅の大学生である。

そのため、隣の部屋の人に迷惑がかかるためあまり大きな声で泣けない

すると

ピンポーン


「はい?」

「あの、さっきからうるさいんですけど? ガチャリとかドンとか? 迷惑とか考えないんですか?」


隣の男が言ってきた。

隣の人はニートで

ちょっとしたことで文句を言って来て

ネットに迷惑と感じたことをネットに晒すと言って脅してくるときもある。


「帰ってきたらドア開けるだろう? その音とかで文句言うの本当にいい加減やめてくれませんか? それに物を置いて多少の音もなるんですから……」


機嫌が悪いのに働きもしない人間に文句を言われることで怒りが湧いてきた為、

山澤は、きつく言った。


「はあ? 迷惑をかけてるのはあなたでしょ? それを逆ギレとか常識あります?」

「あの……今日は疲れてるんでやめてくれませんか?」

「だからさ~迷惑かけたくせに生意気なんですよあなたは、人としてまずしなきゃいけないことあるでしょう?」

「は? 何なんですか? もういいですか? もう閉めますね」


と言って問答無用で閉めようとした。


「じゃあ今の録画してるのでネットに上げますね?」

「はあ! 何勝手なことしようとしてんだよ! ビデオ切れ!」


そう言って隠し持ってたビデオを取り上げようとすると手を引っ込めた。

そして


「あ、痛! 引っ掻いたなお前、最低だなお前、ムカつくわ~」

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


あまりにムカついたのと先ほどのバイトの事で怒りが頂点に達して

山澤は絶叫しながらその男を蹴って部屋に入った。


「くぞがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


耐えられない怒りを思い出しながらも山澤はベッドに潜った。

怒りがすごく湧いていたが

山澤は疲れていたのかそのまま眠った。


だが、

ドドドドドドドドドドドドドドド!!

バタン! カチャカチャ!

物音で山澤は無理矢理起こされた。

時間を見るとまだ00:59であった。


「糞! あの夜行性が! また大音量でFPSやってるな! せめてヘッドホン付けてやれやああああああああああああ!!」


隣にいうるニートは毎晩毎晩こんな調子の為、

周りの人たちからも迷惑がられて

一度警察に厳重注意と捕まっている。

しかし、すぐに出てくるとまたこんな調子である。

そのため、引っ越した人もいるが

引っ越せずこのアパートに住まないといけない人もいる。

山澤も訳ありで実家はとある事情から帰ることが出来なくて、仕方なくここに住んでいる。

近くにアパートがないか探しているが

なかなか開いている部屋がない上、

開いていても予算オーバーで引っ越すことが出来ない状態である。

そのため、今もこの大音量に耐えている。


「俺のこと言うならまず自分が常識守れよ!!」


喚きいても大音量のせいで掻き消える声、

そして、


「ああ!! 眠い! しんどい! イライラする!!」


そう言って山澤は

外へ出かけた。


「とにかくこことは違う場所に言って睡眠をとらねば……」


そう言って財布も持たずに毛布を持って外に出た。

最初は耳栓で何とかなるかと思ったが

思った以上に大音量の為意味がなかった。


「ああ、外寒! 何で俺がこんな目に……」


イライラしながらいつもの場所に向かった。

そこは公園で雑草が無造作に生えている場所である。


「冬だけど虫がいるのが本当嫌だがまあ明日に響くよりマシか……」


そう言ってそのまま眠りに落ちた。

が、


「眠れるかああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


結局寒さで5分で起きてしまった。


「「!!」」


近くにいたカップルが不審に思ったのかその公園から出ていくのが見えた。

それを見た山澤は


「良い子はさっさと温かいお家に帰りな……はあ、帰りたい」


そんなことを言いながら仕方なく


「ここ一泊1500円もするんだよな~」


と言いながら部屋に戻ってからお金を持ってカプセルホテルに泊まった。


****************************************************************************


そして翌朝6時


「はあ、家帰るか」


そう言って自分のアパートに一度戻った。


「全く、自分の家なのに何で俺が気を遣わなきゃダメなんだ?」


そう言いながら大学へと向かった。

そして大学に着いたら


『今日の授業は講師がインフルエンザの為休校になります』


と書かれていた。


「……今日、この授業だけだったんだけど……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「うわ! ビックリした、何だ山澤かよ……何喚いてんだよ」

「俺の1500円返せ!!」


喚いている山澤にチャラそうな男が話しかけてきた。

男は絶望している山澤に


「またあの二―トか? 俺がお前んち来てた時もそうだったけど、大変だなお前も」


と言った

すると山澤は


「じゃあお前の家泊めて」


とお願いしたが


「いや、俺彼女と同居してるからやめて、お前がいるとイチャイチャできん」


と言われた。


「大丈夫、隣でS○Xしてても知らない振りするから」

「必死なのは分かるがそんなこと言われても無理だ!」


とお断りされた。


「じゃあ俺はどうすればいいんだ! お前以外この大学の友人がいないのに!!」

「彼女作ればいいじゃねえか、そうすれば同居できるぜ」

「……」


山澤は信じられないような顔をして黙ってしまった。

それを見て男は


「大丈夫だって、お前にも運命の人が現れるって……」


と励ました。

すると山澤は


「なあ、長寺(ながじ)、一つ聞いても?」

「どうぞ?」

「彼女なんてどうやって出来るの?」

「……人それぞれ? ……」


長寺に言われて


「ああ、もうどうしようもねえ」


と諦めモードで山澤は言った。


「いやいや、諦めるなよ!」

「え、じゃあ俺に彼女が出来ると思う? コミュニケーションもあまり得意じゃなくて行動的ではなくて、顔も普メン以下の俺にどうしろと……」

「ああ、大丈夫、あのニートよりカッコいいと思うぜ」

「比較対象はあんなのしかいないというのがもうすでに無理だ」


と言って完全に諦めモードである。


「まあまあ、大丈夫だって、お前にも素敵な出会いがあるさ!」


と長寺はすてきっぽいことを言った。

それに対して


「じゃあ長寺、お前女の顔はどんな感じがいい?」

「え、まあ、えっと、やっぱ可愛い系か美人とか?」

「だろ、つまり俺ら男が考えそうなことは女だって考えてんだよ、つまるところ可愛い・美人かカッコいい奴しかモテないんだ、良くイケメンと結婚したいとか言ってるだろ?」

「ああ、まあ、でも金持ちだってモテるぜ!」


すると山澤は笑いながら


「はははは、そんな金あったらあの糞ニートのいるアパートから出てるって!」


と言った。

それを聞いて


「わりい、本当にごめん、無責任なこと言って……」


とさすがに申し訳なさそうに謝った。


「とにかくさあ、別に止めなくてもいいからいいアパートあったら紹介してくれね?」

「ああ、また知り合いに聞いとくよ」


そう言って長寺はそう言ってスマホを見た。


「俺もう授業ないって分かったから帰るけどお前どうするの?」

「俺も帰るよ、どうせ今日はバイト休みだし、寝不足だから帰って寝る」

「その時間がすでに彼女作る時間を奪ってるんだと俺は思うよ……」

「俺に文句言うのやめてくれね?」

「そうだな、迷惑行為ってここまで人生に響くとはな、俺も案外いつか他人事じゃなくなるのかもな、どんな人間が近くに引っ越してくるか分からねえし」

「そうだな、今度からどんな人が地域に住んでいるかも確認しないと住む場所すら安心して選べないな……」


そう言って気を落しながら山澤は帰って行った。


「はあ、もうFPSやめて寝てる頃かな? あーあ、毎日暇そうで良いな! 俺もそうやって遊んでいたいもんだよ」


そう嫌味を言いながら帰ってると


「いやあ!!」

「!! うおお! ビックリした!」


隣の女性が突然悲鳴を上げた。

山澤は女の人を見るとサングラスをかけていて、そして、白状を持っているのが見えた。


(目の見えない人かな?)

「ドっどうかしました?」


キョドリながら山澤は女の人に訪ねた。


「!! えっと! その……せっ背中に……背中に何か……ついてますか……」


震えながら真っ青にしながら女の人が言った。


「え?」


そう思いながら

背中の方を見た。

そこには少し大きめな虫がいた。


「あ、えっと、虫がいるので払いますね」

「おっお願いします……」


女性は山澤に頼んだ。

そして、山澤はその虫を払おうとしたが、

カサカサカサ!!


「ひいい!!」


そのまま女性のお尻まで移動してしまった。


「え!!」

「あ……あの!!」


女性は泣きそうになりながら山澤に


「はっ早く払って……ください……」


山澤は


「えっと、お尻に移動したみたいなんですけど、その……」

「大丈夫! 大丈夫ですので!」


そう了解を得て


「わっわかりました」


と言って山澤は出来るだけ触れる時間を短くするように手早く払った。


「あっありがとうございます」

「えっと、いえ、僕ももう少し早く払えれば……その、なんというかすみません」


すると女性は笑顔で


「いえいえ、大丈夫ですよ、気を遣って出来るだけ触れないようにしてくれまして本当にご迷惑おかけしました」

「はっはあ」


少し戸惑いながら山澤は顔を赤くしながら頷いた。


「えっと、その、それでは……」


そう言って山澤は帰ろうとした

すると、


「あの、すみません、さっきお願いした後で申し訳ないんですけど、道を尋ねてもよろしいでしょうか?」

「え、あ、はい」


山澤はその場で立ち止まって頼みを聞いた。


「えっと、図書館を探してるんですけど?」

「えっと、その……」


山澤は図書館の場所を知っていたが、

口で説明するには道が複雑の為上手く説明する自信がなかった。


「すみません、説明が上手く出来ないので直接案内させて頂いてもよろしいでしょうか?」

「あ、はい、私の方は大丈夫ですが、えっと、そのお名前お聞きしても?」

「はい、山澤です、山澤 聡です」

「えっと、山澤さんはよろしいのでしょうか?」

「はい、大丈夫ですよ、授業もいきなり休校になったので慌てることもないんですよ:

「そうですか、何から何まで申し訳ありません、それではよろしくお願いします」

「あ、はい」


そう言って山澤は女性に手を握られた。


「!! そっそうですよね! 手を繋ぎますよね!」

「あ、すみません! いきなり!」

「いえいえ、大丈夫ですよ!」


山澤は


(女性の手とか触れたの幼稚園以来だから慣れてねえなあ……)


と考えながら道を二人で歩いた。


「えっと、そういえばお名前は?」

「私の名前は篠沢(しのざわ) 優子(ゆうこ)です」

「あ、篠沢さんですか、了解です」


そう言って山澤はテンパりながら笑った。


「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」

「あっありがとうございます」


そう言って山澤は少し深呼吸した。

そして少し落ち着いた。


「もしかして私と歩くの嫌でしたか?」

「それはない、100%ない、絶対ない、ただ僕が女の人と歩くの慣れていないだけなので気にしないでください」


と山澤は篠沢の質問に答えた。


「あっありがとうございます」


篠沢は少し赤くしながら俯いた。


「かっ可愛いなあ……」

「!! え!!」

「いや! その! すみません……」


つい山澤は声に出して言ってしまった。


「えっと、その、気にしないでください!」

「そっそんな! ありがとうございます……」


2人はあたふたしながら道を進んだ。


「えっと、図書館には何をしに?」


山澤は気まずくなって質問した。


「えっと、少し調べごとをしに、仕事に使う資料集めるために行くんですよ、一応そこで友達と待ち合わせてるんですけど……」

「そうなんですか? へえ、どんな仕事をしているんですか?」

「えっと、一応ヴァイオリンの演奏の仕事をしているんですが、その、今回のことはまた別になるんですが……」

「そうなんですか、えっと、あまり聞かない方が良いのであれば聞きませんが?」

「うーん、そうですね、別に話すのが嫌ではありませんがそうですね、一応内緒にしてもよろしいでしょうか?」

「ハッハイ、構いません!」


すると話が終わってしまいそうであった。


(おい、俺! ただ案内して終わりにするつもりか! もうちょっと気を効かせろよ! もうちょっと話を盛り上げてから相手を退屈させないようにしないといけねえだろうが! どうして俺はいつもそうなんだ!)

「あの、すみません、せっかくお話をしていただいているのにお話を終わらしてしまって」

「いっいえ! 大丈夫です!」

(ああ、気を遣わせてしまった……)


そんなことを考えているうちに図書館についてしまった。


「あ、ここが図書館ですよ!」

「本当に何から何まで申し訳ありません、ご迷惑おかけしました」

「そんなことないですよ、女性と一緒に歩けるの何て久しぶりですから楽しかったですよ! それに僕の方が迷惑かけていないかが心配なくらいでしたよ! 早歩きではなかったとか色々と……」


すると篠沢は


「そんなことないですよ、私のペースに合わせて歩いてくださってありがとうございます、優しいんですね」


そう言って笑顔で山澤に言った。


「そっそんな、ありがとうございます」


山澤はテンパってお辞儀をした。

そして


「でっでは! 僕はこの辺で!」


そう言って帰ろうとした

すると


「あの! すみません! その、ご迷惑でなければなんですが、連絡先教えてもらってもよろしいでしょうか? またお礼の方をしたいので!」

「え、いや、そんな別に気にしなくても!」


そう言って山澤は篠沢に言ったが、


「いえ! お礼の方はしたいんですが、もしかして連絡先を教えるの嫌ですか?」

「いえ! お願いします!」


そう言って山澤は初めて家族以外の女の人と連絡先を交換した。


「ハッ初めて女の人と……」

「ははは、そんな大げさですよ……」


苦笑いしながら篠沢は言った。


「えっと、ではまた……」

「はい! また連絡しますね!」


そう言って2人はそのまま別れた。


「綺麗な人だったな~優しいし、気配りできるし」


そんなことを考えながら山澤は家に帰った。

そして、スマホを見て


「おっ俺にも女の人の連絡先が……」


ニヤつきながら床に転がりまくった。

すると


『お前! 何か大変なことになってるぞ! この画像が何がネット上に流れてるんだが!』


と長寺からメールが来た。


「なんだよ、ラインで送れよ」


そう言いながら送られてきたサイトを見た。

そこには


『男が嫌がる視覚障がい者の女の人にセクハラする』


と書かれて思いっきり山澤が虫を払った時の画像だった。

バキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

山澤はスマホと篠沢の連絡先を失った。


訂正とかあまり見てないので

間違った部分があるかも~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ