㉞話『戦いの果て』
「で、これどうするんですか? 條島さん?」
「まあ、気が済むまでさせたら発散されるんじゃないんですか?」
「ストレスじゃないんだからそんな簡単にいかないような気が……」
「分かったような口をきくな!」
優の言葉に條島はキレた。
「えー、そんなにキレんでも、てかヤンデレの力ってスゲーですね、なんか部屋がもうトンでもねえことに……」
周りを見渡すと崩壊寸前だった。
しかし
「ウりゃああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
と埋めぎ声と共に
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
という漫画でしか聞かないような音が漏れていた。
「まあ、あそこはもういいんじゃないですか? そう言うときもありますよ、多分」
「早々ないと思いますが?」
そして部屋が崩壊したころ
2人の動きが止まった。
「えっと、大丈夫2人とも?」
優は恐る恐る聞いてみた。
すると
「大丈夫です、なんだか心の平穏も訪れました」
と咲菜はおっとりとした顔で言った。
「そりゃよかった、で、愛紗さんの方は大丈夫? 何か一番ボロボロなんだけど? 命に別状はないの?」
「はい、手加減はしましたので」
「際ですか」
「はい、私も色々とご迷惑を掛けました、申し訳ありません、お2人ともお幸せに」
「? え、はい? え?」
優は突然のことに驚いた。
「私も新たな幸せを目指して前に進みます」
そう言って立ち上がった愛紗はそのまま部屋を出た。
「えあ、っと、どうしたのあの人?」
「たぶんヤンデレ力がなくなって大人しくなったのだと」
「へえー、嫉妬を消す装置とかないですか?」
「ありません、あれはいつか咲菜様がああなることを予想して作ったものですから」
「えへえー」
と言った。
するとそこにいた尾貞は
「俺の嫉妬を消そうとしてもそうはさせんからな、嫉妬くらいさせろボケ!」
「了解した」
そう言ってそして
「まあこれで俺の結婚を阻むものが無くなったってことでいいのかな?」
「まあそうだろうな」
そう言って
「なあ、咲菜? もう結婚したほうがよくね? 何か色々とまた面倒になる前にさ?」
と言って指輪を渡した。
「え!! そそれそそそそああががあああ」
パニクッた咲菜はそのまま気を失った。
「あ、まあいっか」
「なんてロマンの欠けるプロポーズだ、ドン引きだな」
と言われてしまった。
「ひでえーな、お前ってやつは」
そう言って次の日
「てめえええええええええええええええええええええええええええええええええ!! ぶっ殺してやるうううううううううううううううううううううううううううう!」
と言って愛紗はヤンデレ力が戻っていた。
「昨日のうちに結婚したほうが良かったのか、まあ、婚約届の方が良いのかな?」
そう言って優は結婚の準備を進めた。




