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柴犬パンの熱帯生活  作者: 外村パン
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自己紹介

パンです。

私の生活日記です。

時間つぶしに読んでください。

私はパン。柴犬。

日本犬だけど、生まれも育ちもシンガポール。ただいま二歳半の、絶賛大人のいい女に生育中。


私の飼い主は、外村家の面々。お父さんとお母さんと、私と生育を競う十八歳の丸美という女の子。そして今は一緒に住んでいないけど、大学生になって東京とかいうところに行っちゃった、今年二十歳になるペー助という男の子。お父さんはいつも会社とか、出張とか、ゴルフとかであんまりうちにいない。丸美は、ただいまテスト中とかで全然構ってくれない。

だから私はいつもだいたいお母さんと一緒。お母さんは、最近運動不足。だからいつも、朝と夕方、私が散歩に連れて行ってあげてる。


散歩の時間以外は、私は寝てる。シンガポールだから外はだいたい暑いけど、エアコンをかけているからうちの中は快適。私のお城はあるけど、だいたい私は床に寝ている。床は大理石だから、ひゃっこくてとっても気持ちいいんだ。でも、だんだん寝ているうちに腰のあたりが痛くなる。そんな時は寝返りを打つ。足をぴーんと伸ばして壁に当て、前足をくの字に曲げて、くるっと回る。はい、成功。また寝る。

体が冷えてくると、ベランダに行く。窓のところでお座りして、お母さんをじーっと見ていると、鈍感なお母さんでも気付くのだ。

「ハイハイ、わかったよー」お母さんが窓を十センチほど開けてくれる。ベランダには塀のところに八センチほどの段があるので、そこに頭をのせるとちょうどいい。塀はガラス製なので、透き通っていて遠くまで見渡せる。今日は目の前の公園のグラウンドでどこかの学校の運動会をしてる。暑いのに、人間がいっぱい走っているよ。うるさいけど、陽だまりに体を横たえると、すぐ眠くなっちゃう。だから寝る。

しばらく寝ていると、暑さで目が覚める。部屋の中に退散しよう。寝ている間に、ガラス窓を閉められてしまった。お母さんは、電気代がもったいないって、すぐ閉めちゃんだから。前足で窓を掻く。

カリカリカリカリ、カリ。

お母さんがやってくる。

「起きたんかい、パンちゃん」

「入れて〜」

カリカリを続ける仕草をすると、お母さんはすぐ開けてくれる。窓が傷むからだ。お母さんが私の背中に触る。

「うっわ、あっつ」

そして私は、よく冷えたエアコンの風が吹き下ろす位置の大理石の床へ。すぐ眠くなる。寝る。


そんな感じで一日が終わる。時々、お母さんがおもちゃで遊んでくれたり、丸美がギュってしてくれたり、お父さんが車で遠くの公園に連れて行ってくれるけど、よく覚えていない。いや、確かにその時は嬉しくて仕方ないはずなんだけど、今は眠いのでよく覚えていない。


夕方の散歩にお母さんを連れ出すまであと少し。体が少し冷えてきたので、今度はソファーの上で寝てみよう。お母さんに下される確率大だけどトライしよう。人生チャレンジが大切だもの。そうしよう。

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