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碧虚の空 第九話

最後のお客さんを見送って今日のお仕事は終わった。うちは基本的に9時にはお店を閉めるようにしている。9時以降はこの辺りの人通りが少なくなって、遅くまでお酒を飲むお客さんも少ないから。


「暦。今日はお疲れ様。学校と手伝い大変だったでしょ?はい。ボーナス。」


私は母から、茶封筒を渡された。ボーナス、私にとってはここでのバイト代で、お小遣い。その中には一番位の高いお札が3枚入っていた。


「こんなにもらっていいの?」


「まぁ、なれない環境でアルバイトも雇わずにお店ができているのは暦のおかげだからね。それに、友達って聞いて嬉しかったから。」


母は笑顔で私に応えた。


「ありがと。大切に使うね。」


私は、2人をお店に残して自分の部屋に戻った。こっちにきてから、閉店後2人はお店で仲良くお酒を飲むことにしているらしい。以前より2人の時間ができて、どこか幸せそうだった。こっちにきたのは私のわがままだったけど、よかったのかな。この時間だけは私はおじゃま虫なので、立ち入らないようにしている。いつかお酒を飲める歳になったら、私も混ぜて欲しいかな。


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― 新着の感想 ―
[一言]  暦の空色と言うタイトル。  意味深に取れば意味深に取れますねえ。  家族の倖せって、一緒に居る時間が倖せだと倖せですよね。  良い方向に流れていて、良かったなあって思います。      …
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