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『久しいのう………ロジ・マジ』
「うむ。お主は馬鹿のひとつ覚えのごとく、死の冷気をばらまいとるのか」
『いかにも』
両者とも穏やかな、まるで旧友と語らうような口調だったが、恐ろしい程の緊張感、圧迫感が場に溢れていた。
「わしゃあ、石になっとったからあっという間じゃったが、封印された三百年は長かったじゃろ」
『まあのう。しかし、そちを氷漬けにすることをひたすらに夢見て、どうにか耐え忍んだぞ』
「そこまで慕われては仕方あるまい。では、決着をつけるとするかのぉ」
『たわけた事を。そちにわらわを倒すすべはない!!』
そう言うとヴィシュメイガは、自分の真下の地面に、ものすごい勢いで髪の毛を射出した。
たちまち、数百匹はいようかという氷狼が溢れ出る。
「うむぅ。むざむざと消されるために呼ばれるとは。気の毒な使い魔どもだ」
ロジ・マジは頭をボリボリとかいた。
「しかし、すごい数ですね」
ブランがアリッサにささやきかける。
「いくら氷狼の数が増えようと、あのじじいにはどうってことないさ……むぅ??」
アリッサは目を細めて氷狼たちの様子を見始めた。
氷狼達は、次々と重なりつながって、いくつかのまとまりへと造形されていった。
「ほお……こいつはでかいのぉ」
ロジ・マジが感嘆の声をあげる。
南方に住む象のごとき巨大さになった5頭の氷狼は、こちらに向けて襲いかかって来た!!




