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再び、湯〜ゲルン…
二番目の扉を開き、湯〜ゲルンの地下がユガルタの迷宮につながっているという事実に驚くブラン達であったが、ニコライ老の身に何事か起こったという知らせを受け、あわててロビーに戻ってきていた。
「うわぁ!!これはっ……」
最初にロビーに着いたブランが思わず声を上げる。
ロビーの中央には、不気味な蜘蛛の怪物が陣取っていた。
その怪物が、正面玄関から侵入してきたであろうことが、破壊の跡も生々しく、外からの吹雪がふきつける入口の様子から察せられた。
「おじいちゃん!!」
ブランの後ろでミミが絶叫をあげる。
蜘蛛の怪物から生えた無数の手の中の一本に襟首をつかまれ、天井近くまで持ち上げられているのは、紛れもなくニコライ老である。
すでに意識を失っており、顔色は紫色になっている。
「おじいちゃん……どうしよう……おじいちゃん!!」
ニコライの方へヨロヨロと歩み寄ろうとしたミミの肩を、がっしりとした腕が捕まえた。
ガンダルガである。
「いかんぞ、お嬢ちゃん。うかつに近づけばああなっちまう」
「あっ……!!」
ガンダルガが示したロビーの床には、干からびた「人間だったもの」が転がっていた。
よく見れば、ロビーのあちこちに、同じようなものが、無慈悲に横たわっている。
「おそらくは、獲物を捕まえた後、あの緑色のやつで体液をーん??どうした??」
急にガタガタと震え始めたミミを見て、ガンダルガが言葉を止める。
「…………お父さん」
「ん??」
「お父さんよぉぉ!!!!」
ミミの絶叫に呼応するかのように、怪物の無数の手が左右に割れ、その中心部があらわとなった。
「これは……」
最後にロビーにたどり着いたポッテヌから、思わずつぶやきがもれる。
(ミ……ミ……)
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!」




