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「所詮お前らは日々与えられたタスクをこなすことしか頭にない、低俗な働き蟻野郎だって事だ。もっと心に余裕を持て。脳髄に美を解するゆとりがあるからこその人間だぞ。」
フフンと笑う得意げハンサム。
げえ。
コイツ、開き直りやがった。
眼鏡さん。
眼鏡さん。
ターゲットの野郎調子にのってますよ。
やっちゃってくださいよ。
「まあ、どうでもいいんですけど。」
ラジオコントロール、眼鏡をクイッ。
イエス、どうでもいいディス。
さあ。
その得意の眼鏡ポーズから次は、どんな冷たい言葉が飛び出してロン毛野郎を罵るのか。
期待せずにはいられない。
「こういう状況なんでとりあえず早いトコ、方向を変えてもらえませんか?さっきから無駄に余裕こいてるのがなんか、見ててだんだんムカついてきてるんですけど。」
げえ。
こっちにきやがった。
まさに両刃の眼鏡。
あの優しかった眼鏡くんはもういないのかい。




