32話 ゴブリン戦
今日は、2話目の投稿になります。
宜しくお願いします。
地下2階を4人で闘うことにしてしばらく進む。
『カァ――』
また、1匹の大カラスが現れこちらに向かって来た。
前衛の水谷のおっさんと吉岡さんが武器を構える。
さっきと同じだ。剣を振るうが避けられてしまう。あ、また吉岡さんが突っつかれている。今度は背中だ。致命傷では無いが少し痛そうだ。
「俺が行きます」
掛け声をして後衛にいた俺が前に出る。
「片山さん、クチバシに気を付けて下さい!」
俺が前に出ると今度は俺目がけて向かってくる。よし、釣れたな。武器の無い俺は、素手で構える。闘気を纏った状態では大カラスの動きが遅く感じる。
俺の顔に向かって飛び込んくる大カラスを避けずにアッパ―カットでカウンタ―を放った。
『ガアャァ』
見事に命中し大カラスは床に墜落した。
3人が目が点になり口を開けたまま固まってしまった。
「黒沢さん、まだ生きてます。トドメを!!」
「は……はい」
黒沢さんが我に返ったように動き出し床で蹲っている大カラスにダガ―でトドメを刺した。大カラスは光の粒子となって消えた。
「今のは? 必殺技ですか???」
吉岡さんが目を輝かせ聞いてくる。
「いや、普通のパンチですよ」
「ええぇ―――! 今のが普通の……? スゲェ―」
吉岡さん以外の2人も驚いていた。
この後も大カラスを2匹倒して地下3階への階段に辿り着いた。
「ここです。この下にゴブリンがいますので気を付けて下さい」
水谷さんを先頭に地下3階へ降りた。地下3階は、木々が生えている森エリアであった。駐車場ダンジョンと同じだなぁ。もしかして繋がっているのか? など想像する。
「もしかして上の階で出た魔物もでますか?」
「大ネズミも大カラスも出ますよ」
やっぱりそうか。駐車場ダンジョンと同じ法則だ。恐らく出てくるゴブリンも同じだろうと予測する。
大ネズミを2匹倒し少し先に進んだところで吉岡さんがゴブリン2匹を発見しと焦った様子で伝えてきた。
「いました!! 2匹です。どうしますか? 逃げます?」
どうやら2匹いるため逃げるべきか迷っているようだ。
「まだ、こちらに気付いてません。闘いましょう!」
平常心のまま冷静に答えた。
ゴブA 『グフググ、クチャグギャア』 訳:暇過ぎ―
ゴブB 『グッギャア、クチャグギャ』 訳:オイラも暇―
「・・・」
ゴブリン達の話し声が聞こえてきた気がした。
俺は3人に作戦を伝える。
「俺が1匹を横に蹴り飛ばしますのでそいつの対処を3人でお願いします。もう1匹は俺が倒します」
シンプルな作戦を伝えゴブリンに気付かれないように様子を伺う。ゴブリンはこちらに気付いていない。横を向いている。よし、行くか!
俺は一気にゴブリンBの背後に駆け寄った。ゴブリンの首に回し蹴りを入れ3人がいる方に蹴り飛ばした。ゴブリンは持っていた木の棒を手放し転がって行った。
ゴブリンAが俺の存在に気付いて驚愕している。3人を見ると同様に口開け固まっていた。
「黒沢さん!! そっちは任せます!」
「へ? は……はい」
頼りない返事であるが黒沢さんが動き出していたので、まあ大丈夫だろう。俺はゴブリンAに集中する。ゴブリンAは少し怯えた表情をして、木の棒で叩いてきたが余裕を持って躱す。
ゴブリンAに隙が出来たところでスキルを使った。
「正拳突き!」
ドン!
『グボウォ―ボォ……』
見事に鳩尾に正拳突きがヒットした。ゴブリンAは口から何やら得体の知れないものを出しながら前のめりに倒れて動かなくなった。まだ死んでいないようだが時間の問題だろうと判断する。
3人の方を見るとゴブリンBを取り囲み優勢に戦っていた。しばらくすると、ゴブリンBが片膝を着いたところで水谷のおっさんが剣でトドメを刺した。ゴブリンBが光の粒子となって消えた。
「よっしゃ――!」
「おおぉ―、やった―!」
3人がゴブリンを倒したことで喜び合っていた。
「みなさん! お疲れ様~でした」
「あ、片山さんが弱らせてくれたおかげで倒すことが出来ました。ありがとうございます」
俺が倒したゴブリンの方を見ると光の粒子となって消えた。ん!何か落ちている。アレがドロップしたのか。スル―しておくか。
俺の思いとは裏腹に吉岡さんが叫ぶ。
「あ、ゴブリンから何かドロップしました!」
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