1話 動く
冬夜「夏月、最近入ってきた情報だとツーシータ法国が何か準備しているみたいだぞ」
夏月「今後は警戒しないといけないな~」
ユミ「おそらく勇者バースが殺されたからかと、周辺海域に艦隊を配置しないといけないですね」
冬夜「色々と準備しておかなければな、ファースト!シュウヤ!」
ファースト「ご用件は?」
シュウヤ「冬夜元帥、なんでしょうか?」
冬夜「上級大将2人と大将4人で一人一つの艦隊を与える。編成は旗艦蒼轟型、空母零型一隻、量産型戦艦・空母・潜水艦5隻ずつだ」
ファースト「承知いたしました」
シュウヤ「了解です」
ネイ「冬夜元帥私は?」
冬夜「今後新しく蒼轟型を建造する予定だ。大きさは蒼轟2型の2倍になるのと色々と新たな設備が搭載される」
ネイ「あ、でも私は艦長や提督やるよりも今の専門役職のほうがいいです」
冬夜「艦隊司令官手当がつくぞ?」
ネイ「え?ならやります!」
冬夜「よろしい!艦長と通信電水測員を兼務することになれば兼務が多い分だけ給与が高くなるからな」
ネイ「そこは外せないです!」
冬夜「お金にがめついことは悪いことじゃないからな。国を守っているのだからそれぐらいもらってもばちは当たらないだろう」
二人は大将4人を集めて会議を始めた。旗艦選びに揉めたとかなんとか……
アマネ「現時刻は一二三〇か、食堂でも行ってくるとしよう」
ユミ「ですね」
夏月「業務はこっちでやっとくから先に休憩してきても大丈夫だぞ」
アマネ「ユミーいくぞ」
ユミ「はーい」
冬夜「キリのいところで俺らも食堂に行くか」
夏月「そうだな」
冬夜「昨日の帰りに現れた謎の艦隊なんだが、いまだ特定ができていない」
夏月「珍しいな、国旗とかは特に掲げていなかったのか?」
冬夜「なかったな、乗っている乗組員を見たが人間しかいないようだったが」
夏月「そうか、とりあえずその書類かたずけるか」
書類関係がキリのいいところで終えれた2人は食堂に向かった。
冬夜「気になったんだがここには酒類は全く置いていないんだな」
夏月「確かにないな、飲みたいのか?」
冬夜「いや、酒類がないのは助かるな。酔った勢いで作戦が漏れる可能性がある」
夏月「過去に問題があったからな」
冬夜「馬鹿なやつがいたもんだな」
夏月「まぁ、俺だけど」
冬夜「こんな奴が国と軍のトップとは終わりに等しい」
話しながら来た2人は食堂に着いた。
ユミ「夏月様と冬夜様こちらです」
アマネ「きたか~冬夜」
冬夜「どうした?」
アマネ「宇宙船はどこまで進んでいるのか聞いてもいいか?」
冬夜「現在は最終試験を実行している最中だ。宇宙にはもちろん水中にも耐えられるように設計してある」
アマネ「ありがたいな、他の星にも海らしきものがいくつかあったが調査にもってこいだ」
冬夜「宇宙空間は余裕だったな、水中は今のところ水深13000mまで行ける」
アマネ「さすが冬夜が創造しただけある」
夏月「なら出発もすぐになるか」
アマネ「しばしの別れが来てしまう」
ユミ「また行ってしまうのですね」
アマネ「すぐに返ってくる」
夏月「みんなで待っているぞ」
アマネ「任せときな!任務は必ず遂行するさ」
海軍大将6人組が食堂に来たようだ。なぜかシュウヤはなじめていて不思議だなと思った冬夜であった。
冬夜「不思議なこともあるんだな」
そうこう話していたらサイレンが鳴った。
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ユリオン軍主国領海に軍艦らしきものが侵入したそうだ。
夏月「本来主砲がついている部分に別の何かがついているぞ」
冬夜「渦を巻いた2本のレールで何かを飛ばすみたいだな」
ファースト「現在蒼轟型全隻出ています」
ユミ『ライトニングを海岸付近に配置しています』
夏月「『準備が早くて助かる』」
冬夜「全艦射撃準備せよ」
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男「あの艦隊の先にある陸地を攻撃しろ」
女C「承知したぜ」
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夏月「砲塔が旋回を始めたな」
冬夜「攻撃してくるだろう」
ファースト「冬夜様、全艦射撃準備が整いました」
冬夜「この艦だけ徹甲弾から気化弾に変えてくれ」
ファースト「なぜですか?」
冬夜「敵艦の砲は恐らくブレード砲だ」
夏月「ブレード砲?カッターや剣でも飛ばすのか?」
冬夜「おそらくはな、グランドン軍主国にもその兵器が艦に乗せられていたな。奴らは艦隊よりも陸地を攻撃する可能性のほうが高い」
ファースト「飛ばしてきたのを爆風で向きを変える算段ですか」
冬夜「そういうことだ」
ファースト「ではこの艦だけ早急に気化弾に再装填させます」
冬夜「頼む」
夏月「旗艦以外射撃せよ!!」
夏月たちがいる艦以外はすべて射撃し、その砲弾は殆どの艦に直撃した。
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男「大打撃を受けたが準備は整った、全残艦射撃しろ」
男が指揮する艦隊は奇形な砲弾を撃ち飛ばした。
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夏月「目標はやっぱり陸地だったか」
冬夜「想定通りだ。気化弾撃てーーーー!!」
旗艦である龍轟が撃ち放った気化弾は3秒後大爆発した。砲弾がものすごく大きいせいか爆発は想像以上だった。昼過ぎにもかかわらずその閃光はあたりを照らし、轟音は雷の如く大洋に響き渡った。飛ばされたブレードは爆風によって全て着水した。
夏月「よく陸地を狙ってるってわかったな」
冬夜「結構わかりやすい砲塔砲身の動きだった」
夏月「兵器の設計者はその動きだけでどこ狙ってるのかわかるのか」
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男「全て落とされたのか!?全艦撤退を命令だせ……」
女D「わかったの~」
男が指揮する艦隊は撤退をしていった。
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夏月「無事撤退してくれたようだな」
冬夜「沈めた艦は回収しとくか」
ファースト「手配しときます」
ユミ『こちら被害なしです』
夏月『了解した、数部隊は海岸付近を警戒するように伝えてくれ』」
冬夜「回収艦隊にすべて引き上げるようにと、我が艦隊はこの周辺を警戒せよと伝えてくれ」
ファースト「承知いたしました」
夏月「ファーストは働き者だな」
ファースト「冬夜様からの評価を落としたくはないので」
夏月「そ、そうか……」
ファースト「なにか?」
ファーストの夏月を睨みつける目線はとても重圧だった。
夏月「な、なんでもない」
夏月は結構焦っていたような。
冬夜「遊ばれているようで何よりだ」
夏月「まさかそのように創ったわけじゃないよな!?」
冬夜「さぁな」
ファースト「戦闘機とレーダーで周囲を探索します」
冬夜「構わない、実行しろ」
ネイ「レーダーには撤退していく艦隊のみです」
夏月「君はどこにでもいるんだな」
ネイ「冬夜元帥の専属通信電水測員ですので。もしかして話聞いてなかったんですか?」
夏月「海軍上位の方々は冷たい人多いな」
冬夜「気のせいじゃないか?」
夏月「そ、そうか」
ネイ「大将と専属で給料が高いので満足してますがちょっと上の人に恵まれてないなと思います」
夏月「それは俺に対して言っているのか?」
ネイ「わからないですね!」
夏月「冬夜、しっかりとした指導を」
冬夜「丁寧に断らせていただきます」
ネイ「冬夜元帥呼びましたか?」
冬夜「呼んでいないな」
ネイ「聞き間違えでしたか」
冬夜「ああ、気にしないでくれ」
夏月「こっちのことを放置するのはどうかと思う。うん」
ネイ「冬夜元帥、そろそろ引き上げが完了するみたいです」
冬夜「最後の引き上げが完了次第、帰港する」
ネイ「全艦に伝えておきます」
冬夜「仕事のできる人が担当してくれるのはとてもありがたいな」
ネイ「今すぐ昇格させていただけますか!?」
冬夜「さすがにこの前昇格させたばかりだからな、時期が開けば約束しよう」
ネイ「よし!」
引き上げが完了した艦隊はすぐさま帰港した。
一休み
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