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平賀譲は譲らない  作者: ソルト
3章 昭和編
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幕間話 EX エープリルフールバージョン 2

※ お昼頃に思いついて書きました、今日中に上げとかないと来年まで待たねばならない。


  「タイミングずれの投稿が何になる?」 総帥に言われそうでしたので。

グデーリアンの悪夢



(どうしてこうなった?)


 ハインツ・グデーリアンは天を仰ぎ自問していた。彼の目の前には3色迷彩が施された巨大な車両が鎮座している。


「ハインツ、この{マウス}が量産の暁には連合軍など物の数でもないぞ」


 総統の言葉に眩暈を覚えたが彼は勇気を出して進言する。


「総統、戦いは数なのです、マウス一両よりパンター一ダースが戦場では、兵は求めているのです、どうかご再考を」


「マウスとティーガー、そしてエレファントがあれば連合軍は何ほどのものではない、あえて言おうカスであると!」


 グデーリアンの諫言にも総統は応えることなくマウスを見てうっとりとしている。


 気が付くとそのマウスの後ろには88ミリ砲を積んだポルシェティーガーとその派生型であるエレファント重駆逐戦車が鎮座していた。


(でかい!しかもとても重そうだ、マトモに運用できるのか?)


 彼の心配は現実のものとなるのであった。


>>>>>>>>>>



 実戦に投入されたマウスたちは連合軍の戦車と戦闘に入った。


 流石に128ミリ砲は強力で連合軍の三十五式改もチャーチル歩兵戦車もボール紙を破るように破壊していく。圧倒的な破壊力は建物の陰に隠れていたクロムウェル巡航戦車を建物ごと破壊するほどであった。


 「圧倒的じゃあないか! 我が軍は!」


 総統閣下もご機嫌である、傍に控えるグデーリアンはその戦果に驚いてはいたがある不安を感じていた。そしてそれは現実のものとなる。


 「燃料切れ? 補給を急げ!」


 「補給部隊の燃料が尽きました!」


 そう、マウスやエレファント、ポルシェティーガーは燃費が異常に悪くあっという間に使い切ってしまったのだ。動けなければ戦車はただの置物と化してしまう。


「クソッ! やはり兵器としては失敗作だ―!!」


 戦場でグデーリアンの叫びは良く響いた。


>>>>>>>>>


「はぁはぁ、夢だったか」


 ベッドから跳ね起きたグデーリアンはそれがすべて夢であったことを認識した。


「だが総統? アドルフ・ヒトラー? 知らない名前だ、だが何故だろうすごく懐かしい気がする」


 彼はオーストリアで国民車と呼ばれる{ビートル}を作ったフェルディナント・ポルシェの名前は知っていた。


「ポルシェ博士が戦車を作る? ありえない事だ、それに総統か…我がドイツにはそのような職は無いというのに……」


 わかりきっている、だがグデーリアンはこの奇妙な夢がどうしても気になってしまう、だが彼はそれを振り切って部屋を後にする。


 戦場が彼を待っていたからだ。この日ドイツ軍はフランス及びオランダ・ベルギーに対して侵攻作戦を開始した。




ご意見・感想ありがとうございます。

ブックマーク・評価の方もしていただき感謝です。

あくまで娯楽的なものでありますので政治論とかはご返事できないかも…

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