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平賀譲は譲らない  作者: ソルト
3章 昭和編
113/234

幕間話 EX エープリルフールバージョン 1

※ 4/1タイトルをエープリル・フール用に直しました。

※ 最後の一行をつけ忘れていました。

第三者視点


アメリカ合衆国 ワシントン 


「何だと! それは本当か?」


「間違いない、{ストロウ}からの情報だ、精度は高い」


 {ストロウ}とは彼らが日本政府内に送り込んでいるスパイのコードネームである。


 長年のアプローチと協力する勢力のお蔭で現在権力の頂点近くにおり機密などにも容易にアクセスできる立場にある、その情報に間違いはないであろう。


「だが、{合体戦艦}など正気を疑われそうだな」


「いや、そうでもありません」


 否定的なコメントをする軍人然とした男に技術者風の男が反論する。


「洋上に浮かぶ動く要塞として考えれば火力としては申し分ありません、それに合体分離出来ることで建造も補修も既存の施設が使えるのですからそう思えば悪くない物ですな」


 その計画とはこうである。


 まず8万トンから10万トンクラスの戦艦を5隻乃至は8隻建造する、それを洋上で接続して一つの移動要塞として使用するというものである。


 中央に全てをコントロールする司令艦を置き周りに武装を搭載した攻撃艦を接続して運用するという計画であった。日本海軍が戦艦を重視しているのは軍縮条約のころから判っていたがまさかこのようなとんでもない兵器を作ろうとしていたとはまさしく想像の外にあった。


 知らされた資料には簡単な要目が記されていた。


 連結式要塞戦艦 「A-200甲案」


 

中央司令艦  排水量 8万5千トン

      

         全長 333メートル 全幅45メートル


         武装 3連装16インチ砲 2基6門


外郭戦闘艦  排水量 9万8千トン


         全長 400メートル 全幅38メートル


         武装 3連装16インチ砲 6基18門




 これらをつなぎ合わせて要塞戦艦とする計画である。



「我が国はこれを向けられて対抗しうるか?」


「このような艦どうやって沈めるのだ? 戦艦を使って攻撃しても圧倒的火力で叩き潰される、航空機で攻撃しても雷撃で外郭艦を1隻や2隻沈めても切り離せば済むことだ、そして代わりの艦をつなげればよいのだからな」


 その為彼らは対抗するために同じコンセプトの艦を建造する計画を立てる、目には目を戦艦には戦艦をという思想である、だがこの計画はアメリカの人材と資金をそこに送り込むということで、その他の部分がやはり手薄になる。


 アメリカの軍事開発は混乱の一途をたどっていった。



























「というガセ情報を流したらどうかな?」


「エイプリル・フールでか? 引っかかるとは思えんな」


 譲がアメリカの諜報網に偽情報を流そうと提案したのだが、本郷にバッサリと切り捨てられる。


「もう少し騙すんならもっともらしいネタにしろよ」


「じゃあ北極の氷山を利用して巨大空母を作るというのは」


「パクリはやめような」


結局スパイにつかませる偽情報は別の物になったのであった。

ご意見・感想ありがとうございます。

ブックマーク・評価の方もしていただき感謝です。

あくまで娯楽的なものでありますので政治論とかはご返事できないかも…

読んでいただくと励みになります。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 惜しい。 合体戦艦のデマに騙されて合体戦艦を作る アメリカというのも見てみたかった。 氷山空母だけど、アメリカなら作れそうですね。 [一言] 50万トン級戦艦とかはどうかな。
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