「言ってはいるが、ハタラカナイ ハタラカナイ。」by 人事部のカミサマ
カトカ村。
呆れ返るほど平和な村。
そんな村にある、小さな教会の普通のベッドで寝ている司祭。そいつが、今作の主人公なんだ……
この司祭の一日は、至って怠惰。
1.起きて
2.朝食
3.ちょっとだけ掃除して
4.ちょっと散歩
5.昼食
6.暇だな……
7.寝る
ここで作者が思い浮かんだのは、長期休暇の初日でやることが思い浮かず、1〜7の状態になった自分。アレは酷かったと今でも悔いているのに何故何度も繰り返してしまうのかが疑問らしい。
こんな事で休日を消費するのもヒドイ事なので、読者の皆様はよほど疲れていない限り予定を一つ入れておくと良いと思う。
ここで話を戻し、本編へ……
「……ハァ…もう朝か。まぁ、時間はまだあるから大丈夫か。う〜ん…腰が絶妙に痛い。」
そう。コイツが今作の主人公。
名前はユスフィル。タイトルの通り、神の一柱。そして、何故か分からないが、神の中でも一番上の存在、最高神なんだ。
そのくせして、仕事をサボり惰眠を貪るニートみたいな奴なのだ。
「……今日は何しようかな…っと。……まぁ良いか。ゆっくり行こ。」
そう言って向かったのは教会前に置いてあるバスケット。毎日誰かが食べ物を入れてくれているんだ。こんな奴にそんな事をするとは、聖人は本当にいるのかもしれないね。
「……おっ。今日はハムサンドか。良いねぇ、片手で食べられるってのが良いんだよなぁ〜」
バスケットを漁って見つけたのはハムサンド。マスタードたっぷりのどこか変だけど美味しいやつ。
「美味い。この辛さが絶妙に良いんだよなぁ…」
その場で座って一通り食べ終わった後に向かうのは礼拝堂。とは言っても小規模で、10人入れば良いねくらいの広さだね。
「……めんどいんだよな…祈りの時間。何の意味があるんだってんだ。」
シワだらけの司祭服とボサボサの髪を整えながら向う姿は、まさに出勤前のサラリーマンに見えなくもないね。
そして、礼拝堂に入った瞬間……
「クソ。んだよ……またか……」
ついに変になって(元から変だが)悪態をつき始めたと思いきや、少し違うんだ。
『結構世界各地で問題が発生していて対処しきれないのですが、サボり魔のあなたでも何とかしてくれますよね? by 観測者の天使』
「ぁ〜…もうさ。良いだろ別に。俺がこれでも運営側が回してるんだしさ。」
そう。神や天使からの「連絡」、通称「神託」。
そしてユスフィル宛に送られる全ての神託は要約するとこうなるんだ。
「働けバカ上司」
ヒドイものだね。
そう。再度言うけど、コイツは仕事(世界管理)をサボり、(休暇と言う名の)無断欠勤を続けるニートみたいな奴であり、部下たちにとってはバカ以外の感想しか持てないハズレ上司なんだ。
「ンで?今回は何だ……」
『あなたにはそろそろ働いてもらいます。理由は一つ。もうここまで来たら強制的に働かせないとヤバイからです。サボり過ぎという事ですね。……おい、聞こうとする気ゼロなの分かってるぞ。顔上げろ。』
「何でわかるんだよ……」
渋々聞くしかないようだね。
『今回の仕事内容は幾つかありますが、重要なものをピックアップしてきたのでさすがのあなたも動く事でしょう。』
「嫌だね!俺はもう少し寝ていたい!」
『わかりました。やる気に満ち溢れて良い返事ですね。もし「寝ていたい」等と戯言を仰っていれば、これまでのツケ(残業)を払って貰おうかと……』
「これさ。リアルタイムじゃ無いよね?リアルタイムでアイツ話してないよね?」
流石は部下。上司の言動をよく理解していると言えるね。
『一つ目は、システムの管理。これは簡単ですね。世界各地の神殿とかを巡るだけで良いので。勝手に呼ばれる勇者とかその類とかも色々任せました。この先絶対にあなたの後始末をしなければならないのは気に食わないのですが。
二つ目は、ご友人……魔王との顔合わせですね。あの方がいるからこそあなたの埋め合わせができるのですよ?あの方を蘇らせれるのもあなただけですし……さすがにこれは必須事項ですね。
最後に、先程も神託が来たと思いますが、世界各地で頻繁に起きる異常の調査。長年あなたが放置してきた問題が今ここでツケを払わせに来てます。同時にシステムの管理もできるので、システム管理に対して「これは」簡単だと言ったのはこの仕事ありきですけど。』
「やりたくねぇ……」
『ちなみに、拒否した場合は残業がプラスされて強制労働です。ああ、分からないなら簡単に言いましょうか。缶詰状態になります。by 総務部のカミサマより。』
「……やるしか…無いかぁ……」
流石のコイツも、重すぎる腰を上げるらしいね。
ユスフィル
今作の主人公。シワだらけの司祭服を着た変な司祭。本当は最高神。しっかり寝てるはずなのに目にクマがあったり、すぐ寝たりとほぼ寝不足状態な感じ。




