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我が主は、悪役令嬢でこの世界の創造主~味方の従者は何故かヤンデレ~  作者: 六花さくら
【第一部】【第八章 愛の鎖】
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愛の沼 SideA

「――キスがしたい」


 まさかロゼからその言葉をもらえるとは思わなかった。

 いつも、俺の方からキスをねだることはあった。

 でも、まさかロゼからなんて。


 頭の中のストッパーがいっきにぶっとんだ。


 告白されてからは嬉しくて、触れるのが怖かった。

 ロゼの華奢な身体が、俺の欲望を全て受け止めてくれるのか。今までとは違って、心ごと俺を受け入れてくれるのだろうか。


 俺はずっと溜まっていた願望をすべてロゼにぶつけた。

 ロゼには悪いけれど、跡が残るように、首筋にもキスの跡を残してやった。


 彼女の甘い声は麻薬だ。

 俺の脳内をどんどん犯していく。壊していく。

 本当は最初だからキスだけで止めようと思っていた。


「んっ……ぁあんっ」


 けれど、ロゼの甘い声を聞いていたら、歯止めなんて効かなくなってしまった。


 抱きしめて、愛して、壊れそうなくらい好きって言って。

 心がくすぶる。ロゼの顔はぼーっとしていた。目は焦点があっていない。

――俺を感じてくれている。そう考えると、もっと彼女に快楽を与えたくなった。

 そして与えていたら――ロゼは気を失ってしまった。


「……ここで!?」

 俺的にはここからが本番だった。

 ロゼをめちゃくちゃにして、心も身体も縛り付けて、俺以外の誰も気にしないように、俺だけを見るようにしたかったのに。


 気を失っている女性に手を出すほど落ちてはいない。

 俺はそのままロゼの額にキスを落とした。


 ……すぐ起きるかと期待したけれど、ロゼは結局翌朝までスッキリ眠った。

 俺はその日、一日中寝不足だった。


 けれど、これでロゼに触れる許可は得られた。


 俺はロゼが目覚める前に、紅茶と朝食の支度をする。

 もうすぐ起きてくる頃だろう。

 布のこすれる音がする。

 ぐいーっと腕を伸ばしながら、ロゼが起床した。


「おはよう、アッシュ。ふぁあ……なんだかすっきり眠れたわ」

「そりゃそうでしょうね」


「なんでかしら……えぇっと昨日は――あっ!」

 ロゼは思い出して顔を赤くした。


「……まさか気を失うとは、ほんとロゼは俺を焦らすのが上手なこって」

「あっううっ……」

 ロゼは少し涙目になって、俺から目を逸した。そして、太ももの間に両腕を突っ込んで、もじもじとしている。


「……今から続きをしますか?」

「い、今からは授業だからっ!」

 あたふたしながらロゼが応えた。


「じゃあ次はいつ?」

「ぇっ……うーん、来週?」

「鬼みたいなことを言いますね……お嬢」

 この鈍感お嬢様はまだ俺の気持ちにも、男性の本能についても気づいていないようだった。


 昼休憩の時間――

 俺はロゼをいつも使っている談話室に連れ込んだ。


 ここなら誰も来ない。

 念の為に施錠をする。


「今日はここでご飯を食べるの?」

 ロゼはぽやんとした顔で言った。


「……うーん、そうですね。ある意味そうです」

 俺は無理やりロゼの手をとって、唇を重ねた。


「んっ! ……~っ、ぁっ!」

 ロゼの口から甘い声が漏れる。

 それが俺の心をかきむしる。

 どんどん声をあげてほしい。もっともっと俺のことを感じてほしい。


「だ、だめ……ここ……」

「大丈夫ですよ。人は来ないですし、施錠もしてます」

「で、でも……学園内だし……」


 言い訳をするロゼの口を塞ぐ。

 舌を絡めて、口の端からもれる唾液を無視して……息ができないと、俺の背中を叩いてきたら、首筋にキスをして。


 もっと、もっと触れたい。

 ロゼを感じたい。ロゼを感じさせたい。

 そしてロゼに俺を感じさせたい。


「はぁ……はぁ……」


 ロゼの衣服はもう乱れてしまっていた。

 ブラジャーも外れ、スカートもよれよれで。

 ……正直その格好もまた俺を誘っているようにみえて――


――もっとキスを、もっと愛しているを伝えようとしたら――

「は、はじめては、もうちょっとロマンチックなところがいいっ!」

 と真っ赤な顔で拒まれてしまった。


 女性はムードを大事にしているというし、たしかにそれもそうかと思った。

 この談話室のソファーの上で、ロゼの初めてを奪うのはロマンに欠けるか。

 この件に関して、一生恨まれても怖いし、そこは尊重しよう。


「じゃあ、最後までじゃなくて、チャイムが鳴るまで……」

「お昼ごはん食べてないから……お、おなかすいちゃう……!」

「我慢してください、お嬢」


 そう言って、また、何度も何度も唇を重ね、彼女の身体中にもキスを落とした。



 放課後。

 校舎裏でもまたキスをした。ロゼは舌を絡めると、すぐ脱力して足から力が抜ける。だから俺は彼女の背を抱えながら、校舎を壁にして、何度もキスをした。


 そうやって、人目が無いところを狙っては、ロゼにアピールを続けた。


 寮の部屋に入り、いざと思っていたら――


「こ、この部屋よりももっとロマンチックなところがいい」

 顔を真赤に染めたロゼに言われた。

「……たとえば?」

「で、○○ズニーとか……」

「また変な言葉を……」


 ロゼの前世のどこかなんだろうけれど――見当もつかない。

 あとでヒロインちゃんに聞いてみるか。


 けれど、こうしてロゼに堂々とキスすることを認められて、正直うれしい。

 いくらでも焦らしていい。最後に俺を選んでくれるなら。


 だから、どんどん……俺と同じところまで堕ちて欲しい。


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