表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
罪は燃えても灰となる。  作者: 今、この時を楽しむ。
25/25

25 -教会への報告-

しばらくカノン以外の短文投稿になります。

短いですが、ゆっくりお待ちください。

王国からの勇者パーティへの討伐依頼を終え、フィナは教会へと戻ってきた。

聖女の地位のあるフィナは、帰還するとシスターたちに頭を下げられるがにこやかに挨拶をしながら教会の奥にある教皇の書斎へと歩みを進める。

書斎へたどり着き、フィナは扉をノックした。


「フィナです。依頼からの帰還と報告に参りました。」

「お入りなさい。」


教皇の声に、「失礼します」と言いながらと扉を開ける。


「教皇様、聖女フィナ帰還いたしました。」

「ご苦労様です。ちょうど帰ってくる頃だと思っていましたよ。」


教皇はにニコリと笑いかけながらフィナをねぎらう。

教皇は白いひげを蓄え、教皇らしい大出の教会服に身を包みゆったりと座っていた。

そんな教皇に迎えられたフィナだったが、教皇との対面は少し苦手であった。

いつも柔らかく笑う、権威のある老人の印象を与える教皇だがどことなく鋭く冷たい印象があるのだ。

人を導き、救い、慈愛に満ちているはずの教会。

しかし教皇はどこか人の温かみを感じない、と思ってしまう瞬間がある。


「お座りなさい。」

「有難うございます。」


フィナはゆっくりと椅子へ座り、ベルナ村での今回の依頼内容から順に報告をした。

最後に、瘴気魔獣を操る黒衣の者たちの話の時教皇の笑みが、一瞬だけ消えたように見えた。

瞬きをした次の瞬間には、いつもの穏やかな笑顔に戻っていた。


「お疲れ様でした。概ね、順調そうですね。」


今回の魔獣討伐は明らかにイレギュラーのはずだった。

だが、教皇は順調といったのだ。フィナは思わず聞き返した。


「順調・・・ですか?」

「えぇ、魔獣討伐は問題なく。瘴気魔獣についてもあの地は稀に発生しうる場所です。勇者が居たのが幸い、住民への被害は最小限で終わっています。瘴気の浄化も問題なく行えているようですし順調と言えるでしょう。」

「ですが、魔獣を操る者が・・・」


そう言おうとして、フィナは辞めた。

教皇がしっかりとこちらを見つめていたからだ。


「黒衣の者も、きっと王国が対処するでしょう。教会は傷ついた人を癒し、迷える者を導く立場ですよ。そういった点では特に問題ないと判断して良いでしょう。」


そう言って、教皇は話を切り上げた。


「聖女フィナ。これからも勇者パーティとして支え、導き、世界を救うために精進なさい。以上で終わりです。」


これ以上話すことはない、と暗に言われたように感じフィナは追及するのをやめた。


「失礼します。」


そういってフィナは部屋を出る。

フィナが立ち去った後、教皇は()()()()()を呟く。


「順調に希望を集められているようですね。あちら側への供物もしっかりと器に納まっているよう。」


そう言って、部屋の奥にいつの間にかいる黒衣の男に話しかける。


「今後も期待していますよ。神は信じるものをお救いになられますから。」

「お望みのままに、教皇様。」


黒衣の男は深々と頭を下げ、()()()()()()から出ていった。


続きが気になる、更新されたらまた見たい!

そう思ってもらえるように気ままに書き綴っていきます。

是非ブックマークと評価をお願いします!


誤字脱字報告、感想等もお待ちしております。

気軽にお送りください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ