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Nina Simone
を 聴きながら、今書いていますが……、
……この評価の話をする時、私がいつも出す例は、桜の木の話なのですが……、今回も、その例から先に出しますね。
……例えば、日本には、日本の美の基準、諸行無常、わびさび、そういった美の価値基準が存在し、桜の花が散る様、儚さ、一瞬の美を美しいと捉える価値基準が存在します。
……日本人が桜の花に特別な感情を抱くのは、……そうした長い間植え付けられてきた美への捉え方、感じ方が評価の根底に存在するからです。……それは、思い入れ……という感覚に似ていますが、……日本人にとって、桜の花には特別な感情を想起し特別な思いを感じる何かを寄せているということです。
……ですから、桜の花が散る様を目にした時、私たちは、複雑な美に対しての様々な感情や感覚を刺激されます。ただ目にした時の色彩や香りの美しさだけではなく、その対象に寄せられた多くの評価、印象が大きな価値になって私たちの感覚に大きく作用している……ということになります。
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……これが、桜の花に対しての私たちの印象ですが、……では、その桜の花に対する印象、価値基準が何もつけられていなかったとして、……私たちは、その桜の花に対しての美の基準、前提を持たなかったとして、今と同じ印象を桜の花を目にした時に感じ取ることが出来るでしょうか……?
……皆が皆、同じ印象を同じ花を目にした時に特別に感じ取ることが出来る
……これが、評価というもの、行為の一面を如実に表している一例となります。




